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両親の言い争い以降、家庭はどんどん荒れた|家族、辞めてもいいですか?

  • 2023.3.6
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著者である魚田コットンさんの幼少期はなかなかに壮絶な日々でした。完璧な母に憧れ崇拝しながらも自分を否定されたり、朝起きると家には誰もおらず1人で過ごしたり。6歳になるころには同じ夢を何度も見たり。なかなか家に帰ってこない父と大好きな母の顔がゆがみ、怖くなって逃げ出す夢。その夢のように両親が本当に消えてしまうのではないかという不安な気持ちが芽生えます。この記事では、魚田コットンさんによる漫画作品『家族、辞めてもいいですか?』電子書籍をご紹介する、試し読み企画をお送りします。※本記事は『家族、辞めてもいいですか?』から一部抜粋・編集しました。

当時のコットンさんは両親が夢の中でだんだんと消えていくという夢を何度も見ていました。目が覚めて、これが現実になるのではないかという不安にかられます。ある日の深夜、両親はけんかをし、父は家を出て行きます。以来、きれいとは言えなかった家の中がさらに荒れていきました。

冷蔵庫の中には古くなった食材しかなく、室内にはゴキブリやネズミがいて当たり前。はたから見れば異常な環境にいながら、子ども時代をその家で過ごし、そこのことしか知らないコットンさんはおかしいと思う機会すらなかったのでしょう。この家族の今後が心配になります。

「家の中」は外からは見えにくい

壮絶な幼少期を送っていたコットンさん。当時のコットンさんは子どもで、自分が置かれている環境を疑うことすらなかったと思います。しかし、寝ている子どもを1人で家に残すのはおかしいことですし、家の中が不衛生でネズミがいるというのも、通常の感覚からすればおかしいですよね。

それでも、家の中のことは周囲から見えにくいというのも事実。一歩外に出た瞬間から「常識的な普通の人」を演じていたら、周囲は気が付くきっかけがないのかもしれません。コットンさんが訪れた友人の家の人のように、周囲の人が何か察してくれたら変化しうるのかもしれませんが、あからさまに暴力を振るわれているわけではない中では、声をかけたり、児童相談所などに通告したりするのは難しいかもしれません。今の社会では、子どもの育つ環境を周囲が正確に把握する難しさがあることを感じます。

家族、辞めてもいいですか?』電子書籍も発売中

家族、辞めてもいいですか?
家族、辞めてもいいですか?

家族、辞めてもいいですか?

¥1,100〜(楽天市場)

著者:魚田コットン
出版:KADOKAWA

家族に翻弄された幼少時代から、自分の価値を見つけるまでの物語。 両親の離婚、子どもだけの生活、継父からの性的虐待、DV… 「あれ? ウチの家族って、もしかして普通じゃなかった?」 そう気づいたのは、大人になってからでした。 機能不全家族のリアルを描く、大反響のコミックエッセイ

著者:魚田コットン
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著者:こびと

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