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小学校でも教えてるのに... 実は大人もできてない「聞き方の基本」5か条

  • 2023.3.6

また会いたい! と思われる「感じがいい人」はどんな人? 話が面白い人だろうか?

実は、感じのよさの鍵は「聞き方」にある。そう説くのは、キャリアコンサルタントの藤本梨恵子さんだ。藤本さんの著書『なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣』(明日香出版社)から、内容の一部をご紹介しよう。

話の主導権は聞き手が握っている?

「話が盛り上がっている」と言うと、たいていの人は「話し上手な人が話しているのかな?」と思うのではないだろうか。しかし藤本さんは、話が盛り上がる主導権は聞き手にあるのだと言う。どういうことだろうか?

藤本さんは、大学のプレゼンテーションの授業でこんなワークをおこなう。1人の学生が話し手となり、残りの学生は聴衆となって、以下の3パターンの聞き方をする。

(1)話し手が話している間、聴衆は寝る・携帯を見るなど相手の話を聞かない
(2)話し手が話している間、聴衆は黙って話を聞く
(3)話し手を拍手で迎え、話をしている間は、聴衆は話し手を見てうなずきながら聞く

話し手に感想を聞くと、(1)の時は話す気がなくなり、(2)よりも(3)のほうが話しやすくてどんどん話したくなるのだそうだ。話が盛り上がるかどうかは聞き手にかかっているということがよくわかる。

大人も知っておきたい、聞き方の「あいうえお」

では、「聞き上手」はどんな聞き方をしているのか? 藤本さんは、ある小学校で教えられているという〈聞き方の「あいうえお」〉を、本書で紹介している。

あ...相手の目を見て
い...いい(良い)姿勢で
う...うなずきながら
え...笑顔で
お...終わりまで聞く

この5か条は、大人のコミュニケーションでもとても重要だ。

「あ」は「相手の目を見て」、あなたの話に興味がありますと視線で伝えること。「視線が合う回数が多いほど好感度が上がる」という実験データもあるという。目を見ると緊張するという人は、相手の首元を見るようにすると、相手からは目が合っているように感じるのでおすすめだそうだ。

「い」の「いい姿勢」は、「腕や足を組まず、やや前傾で、正対(顔だけでなく、おへそを相手に向ける姿勢)」がよいとのこと。前傾は、何も言わなくても「興味がある」と相手に伝えられる姿勢だ。反対に、腕組み・足組みは警戒心の表れなので、心を閉ざしていると受け取られる。

「う」の「うなずきながら」も、「聞き手のうなずく回数を増やすと話し手の発言時間が長くなる」という実験結果が出ているそう。いつもより多くうなずくだけで、「話しやすい」と思ってもらえるのだ。

「え」は「笑顔で」。笑顔は、話し手に対して「いつでもどうぞ」と心を開くサインだ。口角を上げているだけで目が笑っていない「ノンデュシェンヌ・スマイル」ではなく、口角を上げ目元にシワができる「デュシェンヌ・スマイル」だとなおよいという。

「お」の「終わりまで聞く」は、一見簡単そうに見えるが意外と難しい。「話を最後まで聞いてもらえない」「かぶせて何か言ってくる」と嫌な気持ちになったことはないだろうか。相手の話をさえぎらず、終わりまで聞くだけで、相手に「話しやすい」と思ってもらえる。

以上が、本書で紹介されている〈聞き方の「あいうえお」〉だ。シンプルで基本的なことばかりだが、これらを意識するだけでぐっと好印象な聞き手になれるはずだ。

『なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣』では、このような感じがいい聞き方のポイントが100項目、たっぷりと紹介されている。

【目次】
第1章 聞き方の基本 編
第2章 仕事・人間関係 編
第3章 相手が心を開く聞き方 編
第4章 心をつかむ傾聴のスキル 編
第5章 質問力の高め方 編
第6章 相手を認める聞き方 編
第7章 心を整える聞き方 編

■藤本梨恵子さんプロフィール
ふじもと・りえこ/ファイン・メンタルカラー研究所代表、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー、国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、パーソナルカラーアナリスト、カラーセラピスト。愛知県生まれ。10年以上デザイナーを経験。当時月130時間を超える残業のストレスで前歯が折れる。この時期に友人の死も重なり、「幸せな生き方とは何か?」と考え、本格的にキャリアカウンセリングや心理学を学ぶ。NLP心理学を中心にコーチング、カウンセリング、マインドフル瞑想などの手法を習得し統合。その手法を生かし、キャリアカウンセラー・講師として独立。各企業・大学・公共機関の講演の登壇数は2000回を超え、婚活から終活まで相談者数は1万人を超えている。コーチング、パーソナルカラー、カラーセラピスト、骨格診断ファッションアナリスト等のプロ養成講座の卒業生は500人を超え、個人診断においては1000人を超える。著書に、『なぜか好かれる人がやっている 100の習慣』『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)、『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)がある。

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