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ルイ・ヴィトン:ヴァンドーム広場に煌めくハイジュエリーの新作(2)

  • 2023.3.6

1月末、オートクチュール・ファッション・ウィークが開催されたパリで、ヴァンドーム広場のハイジュエラーたちも新作を発表。ここに紹介するショーメ 、ルイ・ヴィトン、カルティエは継続するテーマにおいて、各メゾンが創業以来守り続けている芸術性と豊かなサヴォワールフェールの組み合わせによるクリエイションの輝きを披露した。

 

「Spirit(スピリット)」、第2章。

ルイ・ヴィトンでウォッチ & ファインジュエリーのアーティスティック・ディレクターを務めるフランチェスカ・アムフィテアトロフは、ジュエリーとそれを身に纏う人の間には密接な繋がりがあると常に信じている。「ジュエリーほど、その人のスピリットを宿す力を持つものは世界中でほかにないと思います」と語る彼女がルイ・ヴィトンでデザインしたハイジュエリーの第4弾は「Spirit」。昨年6月に続き、1月にその第2章が発表された。メゾンのデザインコードとアトリエが誇る卓越の技が作りあげるクリエイションは、「Destiny(デスティニー)」、「Liberty(リバティ)」、「Fantasy(ファンタジー)」、「Radiance(ラディアンス)」の4つの世界で展開された。それぞれのメインピースとなるネックレスを中心に紹介してゆこう。

「デスティニー」のネックレスは、ルイ・ヴィトンのVを基調にした幾何学的なモチーフと力強さを感じさせる赤いルビーが織りなす繊細ながらも壮麗なレースのよう。イエローゴールドとプラチナを組み合わせたバイカラーがネックレスに深みやコントラストを生み、ボリューム感を醸し出している。女性の首に優しく沿うレース状ネックレスから垂れ下がるのは36個のルビー。中央のルビーはLV モノグラムフラワーカットのダイヤモンドの下に組み合わされて、赤い炎のパワーを麗しく放っている。メゾンのレガシー、ビジョンを未来へと推し進めるエネルギーが込められたネックレスだ。

「デスティニー」のネックレス。調達に3年を費やした36個のルビー。炎のように鮮烈な3.13カラットのペアカットのピジョンブラッドタイプルビーが中央を飾る。photo:Laziz Hamani

「デスティニー」から。メゾンのトランクの内装に見られるラグジュアリーなパディングを思わせる繊細なレースのようなパターンを施したブレスレット、それとマッチする格子状にデザインされたリング。photo:Solve Sundsbo

「リバティ」は創業以来、メゾンが大切に守っている自由をクリエイションのベースにおいて、メゾンのあらゆるシグネチャーコードをひとつのピースに昇華しているのが特徴だ。ダミエ・パターンと「V」シェイプが並び、アイコニックなトランクから着想を得たヒンジ(蝶番)のモチーフが重なっている。195個を超えるカスタムカットのダイヤモンドが用いられ、ネックレスのトップを飾るのはコロンビア産の4.84カラットのエメラルドと、2.02カラットのLV モノグラムフラワーカットのダイヤモンドだ。しなやかな連結構造の実現などを含め、熟練の技を持つアトリエの職人たちが1300時間をかけて製作した。このネックレスで発揮された卓越したサヴォワールフェールは、ブローチに変身する大胆なメダリオンネックレス、そしてトランクスタイルのペンダントネックレスにも見いだすことができる。

「リバティ」の2つ目のネックレス。放射状にダイヤモンドが輝くメダリオン部分はブローチに変身する。ここにもメゾンの卓越したサヴォワールフェールを見ることができる。photo:Solve Sundsbo

「リバティ」のトランクスタイルのペンダントネックレス。鍵を開けて広げると、トランクの中に秘められた貴石が現れる。photo:Laziz Hamani

「ファンタジー」のメインピースとなるのは、「V」とシェヴロン・パターンを組み合わせた2連のネックレスだ。このテーマではメゾンの創業者がものづくりで発揮したヴィジョネアぶりを、シェヴロン・パターンの動きや広がりが表現している。その驚くようなしなやかさは、精緻な手仕事によるクラフツマンシップの賜物だ。 LV モノグラムスターカットダイヤモンド2個がアクセントをなすネックレスで、3通りのつけ方の遊びができる。

「ファンタジー」。「V」とシェヴロン・パターンを組み合わせた2連のネックレスはとてもしなやか。1.55カラットを超える大粒のLV モノグラムスターカットダイヤモンドをシェヴロン・パターンが渦のように囲むイヤリングも魅力だ。photo:Laziz Hamani

「ファンタジー」。15.31カラットのオーバルカットのイエローサファイアをトップにあしらったカクテルリングはイエローゴールドとダイヤモンドが重ねられ、両サイドで輝くのは2個のLV モノグラムスターカットダイヤモンドだ。photo:Solve Snubs

フランチェスカ・アムフィテアトロフはハイジュエリーコレクション第1弾から、女性のアイデンティティや魂を守るプロテクションの意味を込めて、ジュエリーで鎧を表現するクリエイションに力を注いでいる。「ラディアンス」のネックレスは、パヴェ・ダイヤモンドをあしらったVと鏡面仕上げのイエローゴールドがグラフィカルな力強さを放つ逸品。中央でセンシュアルに輝くのはスペサルティン・ガーネットだ。

「ラディアンス」のネックレス。鏡のように磨き上げられたゴールドの輝きと中央の17.48カラットのスペサルティン・ガーネットに圧倒される。photo:Laziz Hamani

「ラディアンス」の大胆なイヤーカフと5連のカフスタイルのブレスレット。photo:Solve Snubs

●問い合わせ先:ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854(フリーダイヤル)https://jp.louisvuitton.com

 

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