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K-POPアイドル文化を作ったSMエンタを買収へ、BTS擁するHYBEがさらに前進「正しい決定」

  • 2023.3.5
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イ・スマン前SM総括プロデューサーがSMエンターテインメントの現経営陣などを相手に提起した新株および転換社債の発行禁止仮処分が引用され、HYBEのSMエンタ買収がさらに一歩近づいた。

今回の裁判所の判決は、イ・スマン前総括の脱税疑惑などを提起し、経営権の死守に乗り出したSM現経営陣に対して、逆に会社実利よりも“縄張り争い”ではなかったかという疑惑を提起するものとみられる。

ソウル東部地裁・第21民事部(キム・ユソン裁判長)は3月3日、イ・スマン前総括側がSMエンタを相手に提起した新株および転換社債発行禁止仮処分を引用した。

SMエンタ買収でHYBEが一歩前進

 

これと関連してHYBEは公式立場を発表し、「当社はSMの筆頭株主として今回の裁判所の仮処分引用決定を尊重し、正しい決定を下されたソウル東部地方裁判所裁判部に感謝申し上げる」と伝えた。

(写真提供=HYBE)HYBE本社ビル

続けて「今回の決定を通じて、SMの現経営陣が会社の支配権に影響を及ぼそうとする違法な試みが明確に阻止され、今やすべてが本来の場所を取り戻すことになるだろう」とし、「当社は重い責任感を持って、SMが模範的な支配構造を整え、株主および構成員、アーティストの権益を最優先する企業になれるよう持続的に努力する」と付け加えた。

先立って2月7日、SM経営陣は少額株主を代表するALIGNパートナーズと手を握り、イ・スマン前総括を除き、既存のIP事業を高度化するという「SM3.0」戦略を発表した。続いて第三者割当増資(特定の第三者を対象に有償で新株を発行すること)と転換社債(CB、事前に決められた条件でいつでも株式に転換できる権利の付いた社債)を発行し、カカオがSMエンタ株の9.05%を確保して大株主になった。

これに対してイ・スマン前総括は強く反発し、ソウル東部地裁に新株および転換社債発行禁止仮処分を申請。会社の経営権紛争の状況で、経営陣の経営権や支配権防御など、会社支配関係に対する影響力に変動を与えることを目的に、第三者に新株または転換社債を発行することは株主の新株引受権を侵害するもので違法だという主張だった。

(写真提供=SMエンターテインメント)SMエンタ創業者で前総括プロデューサーのイ・スマン

SMエンタは「会社の経営上の目的を達成するために、戦略的パートナーとしての立場と提携を強化するためのもの」と主張したが、イ・スマン前総括は「第三者に一方的に新株および転換社債を配分することで、現経営陣に友好的な持分を拡大し、支配権競争で優位を確保しようとしたもの」と問題を提起した。

その結果、裁判所はイ・スマン前総括の手を上げた。これまでSMエンタ側は、イ・スマンとHYBEに対して「敵対的M&A」とし、「私たちはSMとピンクブラッド(SMファン)を守る」と主張してきたが、今回の判決を通じて、結局は支配権競争で優位を確保して会社の支配関係に変動を与えることを主な目的にして、新株発行などをしたのではないかというのが裁判所の判決背景と読まれる。

さらにALIGNパートナーズ側は昨年3月当時、カカオのSM持分買収説について、「第三者割当有償増資の形の取引は、SM株主の1株当たりの価値を薄める」という論理で反対した。だが、今年はカカオの第三者割当有償増資および転換社債発行を擁護し、カカオ-SMエンタに対して「理想的パートナーシップ」と評価し、その内心を推察しにくい状況にしている。

その他にもSM現経営陣とALIGNパートナーズの頻繁な言葉の交換は、早くからSMエンタを支持していたファンの首をかしげさせたことがある。ここに裁判所がSM経営陣側の違法行為を公式に認め、彼らに大きな失望を示す雰囲気も続いている。

(写真提供=OSEN)パン・シヒョク議長

一方でHYBEに自身のSMエンタ持分である18.46%のうち、14.8%を売却したイ・スマン前総括は長文の手紙を公開し、「この2年余りはSMに最も適した“ベスト”を探す時間だった。現経営陣にはイ・スマンのいないSMの時代を準備しなければならないと促した。私はすでにSMの舞台から降りる決心をした。HYBE、カカオをはじめとしてファンド、大企業、海外グローバル会社などがSMを望んでおり、私を訪ねてきた」とし、「私にとって“ザ・ベスト”はHYBEだった」と伝えた。

彼は「SMとは競争関係だったが、BTSの成功は韓国国民の誇りだ。HYBEのパン・シヒョク議長は、私と同じ音楽プロデューサーとしてお腹を空かせた時代を経験した人」とし、「彼もまた、私のように音楽に狂って生き、BTSという大記録を作った人物だ。私は彼が私と同じ愛情でアーティストに接していることを感じた。多くの方々が気になっていた、私の選択の理由はそれだった」と説明した。

(記事提供=OSEN)

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