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付加保険料とは?400円多く払うと年金が多くもらえて2年で元をとれるお得な制度

  • 2023.3.6

将来もらえる年金を増やすことができる「付加年金」という制度をご存知でしょうか。

普段支払っている国民年金保険料に「付加保険料」を上乗せすれば、受給開始後わずか2年で元が取れる「付加年金」が受け取れます。今回は、どんな制度か簡単に解説します。

■国民年金の「付加保険料」とは?

付加保険料とは、納付義務がある「国民年金保険料」とは別に任意で上乗せして納付できる保険料のことです。納付した月数に応じて、将来もらえる年金が増えるしくみになっています。

付加保険料を納められるのは「国民年金第1号被保険者」、つまり厚生年金に加入していない自営業者やフリーランス、学生や無職の人などがおもな対象です。また、国民年金に任意加入している60歳から64歳までの人も対象になります。

付加保険料は国民年金保険料の免除や猶予を受けている人は対象外です。また、すでに国民年金基金に加入している人も付加保険料を納付できません。

■付加保険料はいくら払う?いくらもらえる?

付加保険料の納付金額は月400円と決められていおり、受け取れる「付加年金」の金額は「200円×付加保険料を納めた月数」で計算します。

例)40歳~60歳まで20年間にわたって付加保険料を納め続けた場合

納付する付加保険料:400円×12ヵ月×20年=9万6,000円
もらえる付加年金額:200円×12ヵ月×20年=4万8,000円

1年あたり4万8,000円多く受け取れるので、受取開始から2年で「納付額<受給額」になる!

付加年金は受け取り始めてから2年経つと納付額より受給額の方が多くなります。通常の老齢年金は元金以上をもらうのに10年以上かかりますが、付加年金は2年で元が取れます。納付額は月400円なので負担も少なく、手軽かつ確実に年金を増やせる裏ワザ的な方法として知られています。

■付加保険料を納付するには?

付加保険料を納付したいと思ったら、市区町村役場の国民年金窓口か年金事務所に「国民年金被保険者関係届書(申出書)」を提出しましょう。日本年金機構の公式サイトから書類のダウンロードができ、記入例の確認もできます。

■付加年金を利用して無理なく年金受給額を増やそう

付加年金は、受取開始からわずか2年で元が取れる点が大きな特徴です。大幅に受け取れる年金が増える方法ではないものの、「少しでも年金を増やしたい!」「月400円なら無理なく出せそう」という人なら充分検討する価値があるでしょう。

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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