「実は、お父さん女装がしたいんだ！」【カミングアウトした父】との生活は意外と楽しい！？一体、なんで？

現代ではどんな性的趣向も受け入れられるようになってきました。今回ご紹介するのは女装をしてみたいお父さんのお話です。中学生の娘さんと奥さんは、お父さんの女装願望をどのように受け入れるのでしょうか。意外と楽しい筆者の知人のお話をどうぞお聞きください。

女子中学生のK子さんは、父と母と暮らしているオシャレが大好きなどこにでもいる普通の中学生。真面目な父と陽気な母と3人の暮らしはどこにでもありふれたもので、私の毎日に事件なんて起きるはずがないと思っていました。

しかし、K子さんが中学2年生になるタイミングで、お父さんが大胆なカミングアウトをしてきたのです。

ある日お父さんは話があるといって妻と子を呼びました。真面目なお父さんは、いつも以上に真面目な表情で話し出します。

「実はお父さん女装がしたいんだ……」

お父さんが好きなのは女性だし妻のことを愛しているけれど、ずっと女装願望があったこと。そして、その願望を叶えてみたいと思っていることを話してくれたのです。

「あなたの人生だから好きに生きて欲しいと思ってるけど、年頃のK子がどう思うかは考えて欲しいかな」

お母さんはそう言い、お父さんはK子さんの反応を待っています。

K子さんはお父さんからのカミングアウトを受けて、心がときめくのを感じていました。

「お父さん最高！」

お父さんの女装に大賛成したK子さん。お父さんはほっとした表情になって、まずは週末から女装を始めてみるからアドバイスが欲しいと言ってきました。

真面目なお父さんがずっと我慢してきた願望を叶えられることが素直に素敵だと思ったし、それを伝えてもらったのも嬉しいと感じられたのです。

お父さんが女装願望を告白してから3ヶ月。まだまだ女子力ではK子さんに負けているお父さんは、K子さんに厳しい指導をくらうことも。

「お父さんそのメイク変だよ」
「そのスカートには、あのトップスの方がいいね」

今ではすっかりメイクや服装のアドバイスをしあうようになり、前よりももっとお父さんとＫ子さんの仲は良くなったそうです。

さまざまな生き方が許されるようになった現代。身近にいる人のことも受け止め認めてあげられたら、こんなに素敵なことはありませんね。

ftnコラムニスト：安藤こげ茶