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祝!【八木アリサ】ミュージカル出演決定!【平間壮一・甲斐翔真】とミュージカル『RENT』を深掘りトーク!

  • 2023.3.5
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『RENT』は1996年にオフブロードウェイで初演、同年にブロードウェイに舞台を移してからは12年4ヵ月にわたって上演され、連続上演5140回というロングラン公演記録を残した大人気ミュージカル。シアタークリエでの上演は今回が7回目です。【レントヘッド】と呼ばれる熱狂的なファンを持つこの『RENT』には、今ミュージカル界でも将来を嘱望される人気の役者さんが揃い踏み!

今回は数々の主演舞台作品を持つ平間壮一さん(マーク役)、先日千穐楽を迎えたばかりの『エリザベート』でルドルフを演じた甲斐翔真さん(ロジャー役)、そしてVOCEではモデルとして本誌にも多数登場している八木アリサさん(ミミ役)の3名にお話を伺いました。前編では『RENT』にかける意気込みをお伺いしましたが、後編では引き続き3名に『RENT』のテーマでもある“今を生きる”ことを徹底的にトークしてもらいました。どうやって“今”にフォーカスするのか、そして3名からの熱いメッセージもどうぞ!

舞台はその場限り。“今”を感じられるエンタメ。

──前編からの続きになりますが、この作品は「今を生きよう!」というのがテーマ。平間さん、甲斐さん、八木さんのお三方が、“今を意識するため”の方法やハウツーはお持ちですか?

甲斐翔真さん(以下、甲斐さん)

僕は今の自分ができることのポテンシャルを──、たとえば芝居のレッスンや歌のレッスン、自分が今好きなことなのか──、そういったものを毎回チェックする。そういうことで“今”を意識しています。でも、やっぱり“今”って忘れがちですよね。


──確かに意識するのは難しいですね。平間さんは今回の『RENT』キャストの中で一番出演回数が多いわけですが、それでより“今”を意識できていたりしますか?

平間壮一さん(以下、平間さん)

そうなんですけどね。マークはなかなか“THE主人公”みたいな役ではないですからね(笑)。真ん中にはいるけれど、そんな「みんなを引っ張っていってやるぜ!」みたいな、ヒーローみたいな感じではありません。ちょっと難しい立ち位置にいるという印象です。


──マーク役を演じることで、“今”を感じることってありますか?

平間さん

そうですね……。本音を言うなら、苦しいんです。『RENT』を経験したからだと思いますが、“今”、この瞬間全力で舞台に立ち、その役に向き合ったとしても、それはやっているそばから消えていくもの……です。でも、その寂しさに向き合う力がキャスト全員すごい! 舞台は“その場”で行われること。消えていく、なくなっていくと分かっていても、全力で向き合うんですから。


──仮にDVDやBlu-rayに残ったとしても、それは“今”ではなく“過去”ですもんね。

平間さん

そう! そうなんですよ。一ヵ月後には「この頑張りって何だったの?」って思うくらい(笑)。


甲斐さん

観てくださるお客様の心に残るからこそ舞台をやれているわけで、自分のためって思うと限界がありますよね。


平間さん

本当にそう思います。


八木アリサさん(以下、八木さん)

私もその気持ち、よく分かります!


3人のポートレートビジュアルもチェック!

稽古中に皆で豆撒きするほどの、仲の良さ!

甲斐さん

話がちょっと逸れちゃうかもなんですが、お客様が舞台を観て感動してくださって「人生が変わりました!」というメッセージを貰うことがあるんです。そういったものを受け取ると心から「ああ、この仕事をやってて良かった」と思う。みなさんはどうですか?


平間さん

若いときは自分の夢を叶えるためと思って頑張ってやってきたけど、本当に“自分のためだけ”だとしたら、やっぱり限界があるよね。観客の皆さんが楽しんでくださることで、この仕事をやっていく意味があると思うから。


甲斐さん

僕たちは発信する側ですけど、受け取る側の方たちもきっと“今”を意識できるんじゃないかな。感じるとか感動するとか、そういったことで。“今”自分がどういう立場にいるか、どんな想いを抱えているかを確認できるのがエンターテインメントかなと思うので。


平間さん

僕らは発信してばっかりだから、余計に“今”を意識できないのかも(笑)。


甲斐さん

上手く質問の答えに戻りましたね(笑)。お客様ともそうですが、今は普通に会話することすら難しいですからね。舞台を観ている側の方々も、声を出してはダメだとか……。まだまだ色々制限がありますから。


──前回の『RENT』のときは、まさにコロナ禍真っ只中でしたから、現在よりももっと稽古場や楽屋などでのおしゃべりはできなかったと思いますが、今回の楽屋や稽古場の雰囲気はどうですか?

甲斐さん

コミュニケーションをしっかり取りながら、みんなでワイワイ出来ていると思いますよ。裏話かぁ。あ、そうだ。節分の日にアンディに豆を撒きました(笑)。


平間さん

えーー。そんなことしたんだ! 参加できなかった……。


甲斐さん

平間さんは『キングアーサー』の本番中でしたもんね。


八木さん

鬼のお面を描いてもらったんですよ(笑)。


甲斐さん

そうそう。それで皆で豆を撒いて、撒いたら全員で一斉に回収。撒いた分は自分たちですぐに拾うっていう、珍しい豆撒き(笑)。


八木さん

そうやって皆でコミュニケーションを取るのって、大事ですよね。


『RENT』は心に問いかけてくるミュージカル!

──最後にVOCEの読者とファンの方たちにメッセージをいただけますか? まずは平間さんと甲斐さんから。VOCE読者におなじみの八木さんは最後にメッセージをいただきます!

平間さん

はい! ミュージカルって公演自体が長くて、一回観に行くと3時間くらいあるんです。しかも映画などのエンターテインメントと比べるとチケット代も少し高かったりするんですよね。しかも座りっぱなしだからお客様もきっとツラいというか、体力を使うエンタメだと思うんです。


──(笑)。でも一日楽しめますよね。

平間さん

おっしゃる通り。でも、そういった時間のこととかチケット代のこととかを十分僕たちも理解しているからこそ、出演者全員が全力で稽古に向き合っているんです。だから一度、ぜひナマの舞台を体感してほしいなぁって思います。


甲斐さん

“ミュージカル”は、観たことのない人からすると、劇場まで足を運ぶこと自体、壁が高いでしょうね。


──しかも『RENT』という作品は台詞がほとんどなくて、歌で進んでいくのが特徴的です。

甲斐さん

はい。ほぼすべてが歌で成り立っていますからね。この作品を知っているお友達とかがいないとなかなかきっかけが掴めないと思いますし、こちらが「観に来て! 観に来て!」と一方的に言っていても共感してもらえないのは重々承知です。でも、『RENT』に関しては本当に心に問いかけるミュージカルだと思うんです。


──“ミュージカル”と一言で言っても、作品によってタイプが全然違いますからね。

甲斐さん

そうですね。美しいものを作り上げるミュージカルや、規模の大きいグランドミュージカルなどたくさんあると思うんですけど、この『RENT』というのは、あえて600席というシアタークリエで上演するんです。なんか特別なんですよね、クリエは。


──どういったところが“特別”なのでしょうか。

甲斐さん

役者の呼吸や鼓動、汗だったり涙だったりが、そのまま観られる。目の前にいる人物たちが芝居じゃなくて本気でぶつかり合う、その本気感を一回観に来てくださったら、僕がいうイメージが伝わると思います。「人間ってここまで感情が出るんだ!」と感じてもらえたらいいなと思います。


平間さん

ミュージカルを観たことのない、初めてという人にぜひ観てほしいかもしれないね、確かに。みんながイメージしている“ミュージカル”というのが180度変わるかもしれません。


──八木さんはいかがでしょうか。

八木さん

ミュージカルに触れたことがない方も「あ、私たちがよく知ってる八木ちゃんがミュージカルやるんだ!」ということで観に来てくれるきっかけの一つになればいいなとも思います。皆さんがどんなことを感じたのか、そういったコメントをいただくのも楽しみにしているので、ぜひ足を運んでほしいですね。


甲斐さん

VOCEを読んでいる女性たちは、とても素敵な感じで来てくれそうだよね。


八木さん

はい。楽しんでほしいと思います!


インタビューで伺った「どうやったら“今”を意識できるのか」について、平間さん、甲斐さん、八木さんの3名がそれぞれ熱く語る様子がとても印象的でした。舞台の面白さは、演目は同じでも毎日役者が演じる“ナマモノ”だからこそ、その日限りのハプニングが起こったり、自分の気持ち次第で受け取るメッセージが違ったりと、足を運べば運んだだけの“出合い”が生まれるエンターテインメントです。LGBTQやエイズといったテーマを扱ったメッセージ性の強いミュージカルですが、出演者の皆さんのエネルギーを直接感じられる作品です。気になった人は、ぜひ劇場を訪れてみて!

3人の未公開カットも大公開!
PROFILE

平間壮一(Soichi Hirama)
北海道石狩市出身、1990年2月1日生まれ。2007年『FROGS』にて舞台デビュー。その後、数々の演劇・ミュージカルに出演。2015年『WASABEATS』では自身のダンスを活かし、世界一のタイトルを獲った共演者に引けをとらないダンスパフォーマンスで観客を魅了。同年、舞台『RENT』にドラァグクイーン・エンジェル役として出演。ダンスで培った体現をもって女性らしさを見事に演出し話題を集めた(2017年の再演にも出演)。2017年、劇団☆新感線『髑髏城の七人-Season月<上弦の月>』に出演。福士蒼汰演じる主人公・捨之介と絆を深める霧丸役を演じ、持ち前の運動力で迫力あるアクションを披露し観客を圧倒した。その後も着々と舞台・ミュージカル界での実績を積み、2018・2019年『IndigoTomato』での主演ではサヴァン症候群の青年を巧みに演じ切り、話題をさらった。2020年、2023年『RENT』マーク役、2021年『イン・ザ・ハイツ』ウスナビ役、2022年『The View Upstairs』など主演作品での活躍も続き、『クラウディア』、『キングアーサー』、『ヘアスプレー』と話題作にも立て続けに出演。

甲斐翔真(Shoma Kai)
東京都出身、1997年11月14日生まれ。2016年に『仮面ライダーエグゼイド』のパラド/仮面ライダーパラドクス役でデビュー。テレビだけでなく映画界にも進出、活躍の場を広げる。初舞台を踏んだ2020年の『デスノート THE MUSICAL』以降、同年に『RENT』のロジャー役、翌年は『マリー・アントワネット』のフェルセン伯爵役、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のロミオ役(主演)などに出演、ミュージカル界でスターダムを一気に駆け上がる。2022年〜23年にかけてはミュージカル『エリザベート』にてルドルフ役に抜擢。今夏には『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』への出演を控えている。

八木アリサ(AlissaYagi)
北海道札幌市出身、1995年7月31日生まれ。2008年より雑誌「nicola(ニコラ)」モデルを経て、2011年より雑誌「ViVi(ヴィヴィ)」の専属モデルを10年務め2022年2月号をもって卒業。現在はsweet、ar、VOCEなどにモデルとして出演するほか、映画やテレビドラマ、広告などにも多数出演。女優としても活躍の場を広げている。舞台はミュージカル『RENT』が初舞台。2020年に続き、2023年版もオーディションを受けて合格、見事ミミ役を獲得する。今年秋には映画『レディ加賀』の公開を控えている。

【Information】

ミュージカル『RENT』
シアタークリエ 2023年3月8日(水)~4月2日(日)
料金:¥11000(全席指定・税込) エンジェルシート:¥5000

登場人物/CAST
【マーク・コーエン】花村想太/平間壮一 (Wキャスト)
【ロジャー・デイヴィス】古屋敬多(Lead)/甲斐翔真 (Wキャスト)
【ミミ・マルケス】遥海/八木アリサ (Wキャスト)
【トム・コリンズ】加藤潤一/SUNHEE (Wキャスト)
【エンジェル・デュモット・シュナール】百名ヒロキ/RIOSKE (Wキャスト)
【モーリーン・ジョンソン】佐竹莉奈/鈴木瑛美子 (Wキャスト)
【ジョアンヌ・ジェファーソン】塚本直
【ベンジャミン・“ベニー”・コフィン3世】吉田広大
チャンへ 長谷川開 小熊綸 ロビンソン春輝 吉田華奈 Zinee

〈八木アリサさん衣装〉ブレザー¥52800(参考価格)、スカート¥33000(参考価格)/ガニー(ganni.com) ピアス¥34100/スワロフスキー・ジャパン(スワロフスキー・ジュエリー)(0120・10・8700) ブーツ¥79200/マックスマーラ ジャパン(マックス アンド コー)(0120・030・535)

撮影/SHITOMICHI 取材・文/前田美保 ヘアメイク/菅野綾香(平間壮一さん分)、☆MIZUHO☆(Vitamins)(甲斐翔真さん分)、岡田知子(TRON)(八木アリサさん分) スタイリスト/岡本健太郎(平間壮一さん・甲斐翔真さん分)、中村璃乃(八木アリサさん分)

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