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【静岡市駿河区】店舗奥で戦前から、企業戦士のちょい呑み処「佐藤酒店」

  • 2023.3.4
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酒屋さんの店内で買ったお酒をその場で呑む、「角打ち」の魅力に目覚めてしまった にゃん が今回出かけたのは八幡にある「佐藤酒店」。静岡市内で角打ちできる店を知っている?と周囲に聞くと、よく名前が挙がるので気になっていました。

出典:リビング静岡Web

「あらしお」の看板が目をひくビル西側

JR静岡駅南口から一つ目の信号を左折して3分ほど直進。つつじ通りの手前左、看板の灯りが夜道を照らしています。

出典:リビング静岡Web

目指すは店の奥に見える暖簾の先

日本酒の銘柄を書いた紙がびっしり貼られたドアを開けて中に入ると、手前はお酒や乾き物のつまみを置く普通の酒屋さん。店の奥にかかる暖簾の向こうがお目当ての場所です。

夕方から始まるちょい呑みタイム

飲食スペースは意外に広く、向かい合わせで10人弱が座れるテーブルが2本用意されています。出迎えてくれるのは、嫁いできてから約60年お店に立っているという晃代さんと息子の弘幸さん。初代が昭和4年に始めた頃から、呑める酒屋として営業してきたそうです。

出典:リビング静岡Web

角打ちと居酒屋の“いいとこどり”で楽しめる

JR静岡駅に近く、企業の事務所などが多いことから、今も昔も仕事帰りのサラリーマンの憩いの場。戦中戦後の動乱期、高度成長期…と世の働くお父さんたちを陰で支えてきたお店です。「近くに国鉄や日通があった頃はものすごく忙しくて、夜勤明けの人たちが朝から来ていた時期もあった」など、昔話を聞きながら呑むお酒は味わい深いものがあります。

地酒、季節の限定酒をコップ酒で

壁に貼られた短冊に、日本酒の銘柄がずらり。転勤・出張族の利用も多いことから県内の地酒にはじまり、全国各地のおすすめ、季節の限定酒をコップ酒で提供しています。

出典:リビング静岡Web

一滴たりともこぼさず、グラスのふちギリギリまで

目の前に置かれたグラスに一升瓶からトクトクと、こぼれやしないかとハラハラしますが完ぺきな表面張力でピタッと注ぎ終わるのは見事。ただ受け皿無しのため、こぼさず呑むにはグラスに口を近づけるしかありません。

出典:リビング静岡Web

焼酎(ロック、水割り)はどれも一律450円

ビールや酎ハイ、ソフトドリンクなどは売り場の冷蔵庫から自由に持ってくるスタイル。あとで計算してくれるので、その都度申告は不要です。

気取りのない手づくりのつまみ

30種類ほどあるつまみは400円~800円と手ごろな料金設定。にゃんおすすめは創業時からの味を守っているという「湯豆腐」。通常の湯豆腐とは全く違い、海苔、山椒、ダシの風味が効いたあんかけ豆腐です。

出典:リビング静岡Web

イメージとの違いに驚かされる「湯豆腐」

パリッと食感の餃子や、黒コショウが決め手の手羽先焼き、たっぷりのショウガと日本酒で仕込んだモツカレーなど、どれも家庭的な温かみのある気取らない品ばかり。調理は主に晃代さんが担当していますが、この味を絶やさぬようにと徐々に弘幸さんに引き継ぎ中とのことです。

出典:リビング静岡Web

香ばしく焼き上げた手羽先とゴーヤの玉子炒め

出典:リビング静岡Web

餃子は弟さんが営む東草深町の「雅楽亭」で特注

出典:リビング静岡Web

スライスに手間がかかりお店の人泣かせな、食感がクセになる細切りポテトのベーコン炒め

一人呑みも良し、仲間とも良し

常連さんが多いと緊張するという方は、サラリーマンが仕事休みの土曜日を狙ってみるといいかも。にゃんは土曜日に飛び込んだおかげ?で、晃代さんが話し相手になってくれて女性一人でもリラックスして過ごせました。また、その後訪れた際は一人呑みの方と話が弾み、つまみのシェアまでしちゃいました。常連さんが団体予約をしている場合もありますが、そんな雰囲気のなかのお酒も楽しいと思いますよ。

佐藤酒店 住所/静岡市駿河区八幡1丁目1-21 TEL/054-285-5607 営業時間/飲食スペース17:00~23:00(土曜のみ21:00)※店舗の営業は10:00~ 休み/日曜・祝日

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