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やみつきになる珍味【ピータンのレシピ5選】ユニークな歴史や由来の解説も!

  • 2023.3.4

ピータンは「ツバメの巣」「フカヒレ」「アワビ」に並ぶ中国の珍味です。色やにおいが独特なため「ゲテモノ」だと思っている人もいるかもしれませんね。そんなピータンは、全体的に栄養価が高いのがポイントです。味も卵の燻製に近く、一度味わうとやみつきになることも! 今回は、ピータンの歴史や由来のほか、中華冷や奴の作り方などをご紹介します。

まだ一度もピータンを食べたことがない人も、ピータンについて知ることでトライしてみたくなるかもしれません。

■ピータンとは?

中国や台湾などで食べられている、アヒルの卵に木灰・石灰・塩・泥などを茶の汁でこねたものを塗りつけ、もみ殻をまぶして、かめに入れて密封し、半月~数ヶ月熟成させた発酵させた食品です。卵白は黒いゼリー状に、卵黄は柔らかく固まった緑褐色と黄褐色の層になります。やや刺激臭があるのが特徴で、中華料理の前菜やお粥によく使います。

■ピータンが誕生したのは偶然だった!?

日本人からするとややインパクトのある食べ物「ピータン」は、どのように誕生したのでしょうか? 古書から「明」の時代にはすでに存在していたことがわかっています。当時は「混沌子」と呼ばれていたそうです。

また、ピータンの誕生には諸説ありますが、茶館を営んでいた店主が商売上手で繁盛していたため、人手が足りず、店主は客と挨拶しながら茶を淹れた後の茶葉を炉の灰に捨てていたとか。そして、この店主はアヒルを何羽か飼っていて、このアヒルがよく炉の灰に卵を産み、いくつかの卵がそのまま灰に埋もれてしまったと言います。ある日、灰を掃除していると灰の中から卵が出てきて、それがピータンだったというのです。

そのほか、息子が母親のために作った棺桶から誕生した説も。いずれにしても、「変色蛋」が、江蘇省浙江省一帯に伝わり、改良を重ねてピータンになったようです。

■ピータンを漢字で書くと「松花蛋」なのは、なぜ?

ピータンを漢字で書くと「松花蛋」になります。この名前の由来は、ピータンの色がヒント! 白身部分は黒い半透明のゼリー状で、卵黄は緑褐色と黄褐色になります。これが松の葉に似ているため「松花蛋」になったのです。

■刻むだけ! 中華風冷や奴の作り方

【材料】(2人分)

木綿豆腐 1丁

サンチュ 4枚

<具>

白ネギ 1/3本

ショウガ 1/2片

パクチー(香菜) 2~3本

ザーサイ 15g

ピータン 1個

干し桜エビ 小さじ2

紅ショウガ(刻み) 小さじ1

<合わせダレ>

作り置き甘酢 大さじ1.5 >>作り方

しょう油 大さじ1

ゴマ油 小さじ1

ラー油 適量

フライドオニオン(市販品) 大さじ2

【作り方】

1、木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、軽く水気をきる。サンチュは水洗いし、水気をきる。ピータンは周りの泥や籾殻を取りやすくするために水に浸ける。

2、<具>の白ネギはみじん切りにする。ショウガは皮をむき、みじん切りにする。香菜は葉を飾り用に残し、残りはみじん切りにする。ザーサイはみじん切りにする。ピータンの殻をむき、くし切りにする。

3、器にサンチュをしき、木綿豆腐を食べやすい大きさに切って並べる。(2)の<具>を木綿豆腐にのせ、混ぜ合わせた<合わせダレ>をかける。フライドオニオンを散らし、飾り用の香菜をのせる。

■ピータン初心者にもオススメなレシピ4選

・おつまみにも! 5分で作れるピータン豆腐

ピータンってどうやって食べればいいの? と思いますよね。ピータンを美味しく食べられて、一番簡単なのがこちらのレシピです。器に豆腐を置いてピータンとミツバを合わせてのせ、周りにプチトマトを盛り合わせ、ドレッシングをかければ完成! ピータンと豆腐は相性が良く、シンプルで食べやすいです。お酒のおつまみにもピッタリ。ピーマンの持つ風味を活かすことができます。

・焼きビーフン

焼きビーフンにピータンを添えれば、味変が可能に。このビーフンは、ピリリと豆板醤の辛みが効いていて、大人向けの味です。ピータンと一緒に味わうと、辛さがまろやかになります。野菜たっぷりで、食べ応えも十分。冷蔵庫の残り野菜をプラスしてもいいでしょう。辛いのが苦手な場合は、豆板醤の量を調整してくださいね。

・ピータン麺

いつもの素麺に飽きたら、試したいエスニックなレシピです。素麺は少しかために茹でるのがコツ。ピータンとパクチーの風味、カシューナッツの香ばしさ、タコの旨味が混ざり合い、美味しいハーモニーを奏でてくれます。食べるときは、塩、コショウ、ラー油で好みの味に仕上げましょう。ピータンを使った料理のレパートリーも広がりそうです。

・市販品の盛り合わせ

ピータンのほか、テリーヌ、このわた、莫大海などを盛り合わせて豪華なオードブルに。こちらでは、テリーヌは、フォアグラと鴨の2種類、ピータンはうずら卵のピータンを使っています。ホームパーティーや持ち寄りとしても活躍してくれそう。もちろん、全品そろえずに、お好みの何品かを購入して、盛り合わせても◎です。

ピータンは珍味なため、多くの人が好んで食べる食材ではないかもしれません。とはいえ、ちょっと料理に入れたり、添えると、全体的に風味が良くなったり、味変ができたり。なかなかおもしろい食材です。気になるピータンを使った料理があったら、ぜひ作ってみてくださいね。

(木下あやみ)

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