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「こんなはずじゃ…」リッチマンと授かり婚→しかし、彼の真の姿は!?

  • 2023.3.3

私は21歳の時に9歳年上の男性と結婚。交際時は、デート費用はすべて夫が出してくれていました。車も持っていたし、記念日には高級ブランドのプレゼントもあり、やっぱり年上男性はリッチでいいなと当時の私はのんきに考えていました。ところが、結婚すると驚きの事実が判明したのです。

羽振のいい彼。結婚してわかった事実は…

私たちの結婚はいわゆる授かり婚でした。私はひとり親家庭で育ち、幼少期は貧乏暮らし。早く結婚してお金に困らない生活がしたいとずっと考えていました。そのため、授かり婚は私にとって願ってもないチャンスだったのです。

憧れの結婚式が挙げられると思い、彼に相談すると夫からは「お金ないよ」とまさかの一言が返ってきました。そのとき一瞬、なにが起きたのかわからないくらい頭が真っ白になった私。リッチだと思っていた夫は、実はとても安月給で貯金もまともになかったのです。

交際中にデート代を気前よく払っていたのは、キャッシングや親からの援助のおかげでした。夢の結婚式どころか、おなかにいる赤ちゃんの出産費用さえ怪しい状況です。当時、私はアルバイトで収入を得ていましたが、妊娠がわかり退職したところでした。お先真っ暗とはまさにこのこと……。

このような状況でなぜ安易に結婚を決めたのか、夫を問い詰めると「お前がしたいといったから」と究極の無責任な答えが戻ってきたのです。

出産まで前途多難!母は強しで乗り切った

金銭的余裕がまったくない夫との結婚生活は不安だらけ。しかし、おなかの中では着実に新しい命が育っているので、弱音を吐いている場合ではありません。母は強しとは、このこと。

夫の真の姿を知り、数日間は落ち込みましたが気持ちを切り替え妊婦でもできる仕事を探し始めました。在宅でできる内職や、単発の試食の仕事などとにかく頑張りました。

若くて体力があったからか、元気に臨月まで働くことができた私を横目に、夫は危機感も持たずに相変わらず安月給の職場で働き、お小遣いは月末に使い果たすというような生活を送ったのです。

このころには、夫への愛情もだいぶ薄れ、逆に憎しみさえも感じていた私。それでも離婚を選択しなかったのは、産まれてくるわが子に自分のような寂しい思いをさせたくないという一心からでした。

わが子の誕生に喜ぶ夫。変化を期待したけれど…

結局、臨月まで死に物狂いで働き、なんとか出産費用を貯めることができました。出産も無事終えることができましたが、お金の心配が尽きることはありません。こんなにもかわいいわが子が将来困るのではないかと不安でいっぱいです。

夫はもともと子どもが好きで、わが子の誕生には大喜び。決して育児に協力的ではありませんでしたが、それなりに愛情をもって接してくれていました。そのため、心を入れ替えてこれからはお金のことをしっかりと考えてくれるのではないかと期待をしていたのです。しかし、その期待はあっさりと裏切られます。夫の金銭感覚は変わることなく、家族を養うという意識も芽生えません。産後の私が働いて当たり前と思っています。私は、夫が変わることを期待するのをやめました。

夫に期待することをやめた私は資格取得に挑戦することにしました。変わろうとしない夫を頼るのではなく、自分の力で生きていく道を考えた方が賢明だと思ったからです。まずは、子育て経験をいかすことができる保育士試験に挑戦。見事一発合格をすることができました!

今は、保育士資格をいかして保育園でパートをしています。ほかにも、今後のキャリアで役に立ちそうな資格取得に向けて勉強をはじめました。いまは、私のようにひとり親家庭で育った子どもや、貧困で困っている女性の助けになることをしたいという夢もあります。夫とはいずれ離婚するかもしれません。子どもとの幸せな生活を守るために、これからも強く生きていきたいです。

著者/野村加奈子

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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