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「頑張って」がNGなら何て言えばいいの? 励ますときに押さえる「3つ」

  • 2023.3.3
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使うたびに相手も自分も幸せになるような、日常で使えるちょっとした気遣いを伝えられる言葉。そんな「あか抜けた」334ものフレーズを紹介している、『いつもの言葉があか抜ける オトナ女子のすてきな語彙力帳』(ダイヤモンド社)。

今回は、本書の第7章「励ます言葉」から抜粋し、誰かを励ましたいときに使える表現を実際のフレーズとともに紹介したい。

自分は味方だと思ってもらう

落ち込んでいる人を励ますときの言葉として、「頑張って」はNG。そんな話を聞いたことがある人は多いのでは。相手にプレッシャーを与えてしまいかねない表現だからだ。

本書では、つい言ってしまいがちな「頑張って」に代わる、より素敵な表現として次のフレーズを提案している。

「応援しています」

たとえば、「今度の○○を頑張るね」と、自ら口に出してやる気をみなぎらせている相手に「頑張って」と返答するのはOKである一方、こちらから頑張ってと言うのは避けたほうが良いとのこと。

代わりに、「いつも頑張っているのを知っていますよ」ということが伝わる表現を推奨している。これなら、自分は相手の味方であると言うことが伝わるからだ。

たとえば、こんな言い方もできる。

「今までの積み重ねを信じれば大丈夫」

これは、相手に自信を持ってもらう表現。たとえば「資料作成が完璧だから大丈夫」「練習でも頑張っていたから」など、どのように相手が努力を積み重ねてきたかという点を押さえることで、具体的に励ますことができるという。

同じように、相手に過去の成功体験を思い出してもらう声掛けもある。

「この前成功したから今回もうまくいきますよ」

根拠を添えて励ますことで、相手の中で納得感が芽生えるとのこと。著者の吉井奈々さんは、相手の心に届く励まし方のコツとして「過程」「課題」「可能性」の3つを探すことが大事だと述べている。たとえば、こんなふうに。

過程:「1年目でこんなにできるのはすごいことですよ」
課題:「だから今回のトラブルも大丈夫!」
可能性:「○○さんなら乗り越えられますよ」

これらの3点を伝えることで、相手は「見守られている」と感じることができ、安心感を覚えるとのこと。

さらに本書では、これからの季節に使える、新生活を始める人に向けての素敵なフレーズも紹介している。

たとえば、単に「新生活、頑張ってください」と言う代わりに、次のような伝え方がある。

「新しい門出を応援しています。困ったときは連絡くださいね」
「新しい地での生活を楽しんでくださいね」

もし仲の良い間柄なら、「落ち着いた頃に遊びに行きますね」と付け加えるのもありだ。

さらに、転職する人に向けてはこんな声かけも。

「これからも○○さんらしい素敵な人生を歩まれますように」
「新天地でも大活躍間違いなしですね」

不安と期待がないまぜになっている人に向けて、言葉の力でエールを送りたい。

春は出会いと別れの季節。定型のあいさつに一言プラスすることで、いっそう気持ちが伝わる「すてきな語彙力」をアップさせよう。

■吉井奈々さんプロフィール
よしい・なな/一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師。企業や教育機関でコミュニケーション講師として活躍。15年間にわたって約7万人に「心を大事にするコミュニケーション」を伝えている。出生時に割りあてられた性別は男性だったが、性別適合手術を受けて戸籍を女性に変更し、現在は男性と結婚。自身の生き方と経験から、さまざまな立場の人の気持ちを汲んだコミュニケーションが得意。日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車、日本アイ・ビー・エムなど多くの省庁や企業で講演や研修を担当。

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