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「消費税率の高い国」ランキング!2位クロアチア他4ヵ国の25%を上回った1位は?

  • 2023.5.11
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出典:Na_Studio/Shutterstock.com

日本国内の消費税は3%から始まり、5%、8%、そして今は10%(一部商品は8%)まで上がりました。

しかし世界には、日本よりも消費税が高い国がたくさんあるんです。今回は、財務省の「諸外国等における付加価値税率(標準税率及び食料品に対する適用税率)の国際比較(※)」をもとに世界の消費税(付加価値税)の高い国ランキングをご紹介します!

(※)2022年1月時点

【第2位(同率)】クロアチア:25%

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画像:Photographer in Spain/Shutterstock.com

第2位のクロアチアはバルカン半島にあり、スロベニアとハンガリー、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナに接している国です。

25%と商品代金の4分の1の消費税がかかるクロアチアですが、パンや牛乳、医薬品などは5%、子ども用紙おむつや電気代などは13%と、生活に必要なものに対しての税率は低くなっています。

【第2位(同率)】スウェーデン:25%

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画像:Adisa/Shutterstock.com

同率第2位のスウェーデン。スウェーデンでも軽減税率が導入されており、食品やホテルなどは12%、新聞、本、旅客輸送などは6%となっています。

25%と高い税率ではありますが、北欧の国は税金が高い分、手厚い社会保障が受けられるというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

実際、スウェーデンの福祉制度は、国民全員が平等に公共サービスにアクセスできるという原則に基づいて運営されているんですよ。

【第2位(同率)】ノルウェー:25%

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画像:Denis Belitsky/Shutterstock.com

3つ目の同率第2位はノルウェーです。

通常の税率は25%で、食品や飲料には15%、公共交通機関や宿泊サービスには12%の軽減税率が適用されています。

ノルウェーは適切な医療や教育のために、国民全員が分担してお金を払うという考え方のもと税金を運用しています。

【第2位(同率)】デンマーク:25%

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画像:Mike Squires/Shutterstock.com

ドイツの北側にあるデンマークの消費税も25%ですが、これまでの国と違うのは、軽減税率が導入されていないこと。

かなり負担がかかると感じますが、その代わり、医療や教育などには無料でアクセスすることができます。

特に医療費は、海外で億単位の手術をする場合でも国が費用を出してくれるそうです。

【第1位】ハンガリー:27%

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画像:photo.ua/Shutterstock.com

第1位はハンガリーの27%でした。ハンガリーは、オーストリアやルーマニア、セルビア、クロアチアなどに囲まれている国です。

ハンガリーでは、健康増進のため「public health tax」という税が徴収されています。

これは消費者が払うのではなく、製造業者や輸入業者に課される税ですが、砂糖が多く入っている飲料、塩分の高いスナック菓子などには別途税がかかり、「ポテトチップス税(chips tax)」とも呼ばれているんですよ!

1位、2位はすべてヨーロッパ!

消費税が高い国はヨーロッパに多くあり、北欧からは3ヶ国もランクインしていましたね。

また、食品などの必需品には軽減税率が適用されている国も多く、日本との共通点もありました。

興味のある方は、税だけでなく外国のいろいろな制度についてぜひ調べてみてくださいね!


参考資料:財務省「諸外国等における付加価値税率(標準税率及び食料品に対する適用税率)の国際比較」、European Commission「Taxes in Europe Database v3」、スウェーデン税務庁「Belopp och procent – inkomstår 2023」、Sweden.se、The Norwegian Tax Administration、pwc「Hungary」