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切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係

  • 2023.3.2

王室のために生まれた、格式高き「ロイヤル・スチュアート」

スコットランドの氏族を象徴する紋章としての役割を担っていたタータンチェック。王家が用いるものをロイヤルタータンと呼び、中でも高貴なのがこのロイヤル・スチュアート。鮮やかな赤をベースに、グリーン、ブルー、イエロー、ホワイトが重なる華やかな彩り。

切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係
出典 FUDGE.jp

コート¥143000/Aquascutum(アクアスキュータム)、ストール¥71500/Johnstons of Elgin(ブリティッシュメイド銀座店)

 

20世期のお洒落番長、ウィンザー公が愛した「グレンチェック」

スーツ地やジャケット地に多く用いられる、千鳥格子などの細かい格子を組み合わせてできたグレンチェック。20世紀最大のファッションリーダーと呼び名の高いウィンザー公が愛用し、瞬く間に英国紳士達の御用達へ。“プリンス・オブ・ウェールズ”という呼び名も。

切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係
出典 FUDGE.jp

コート¥132000/Caledoor、ストール¥28600/Johnstons of Elgin、シューズ¥71500/JOSEPH CHEANEY(以上すべてブリティッシュメイド銀座店)、タートルネックセーター¥31900/SUNSPEL(サンスペル 表参道店)、パンツ¥26400 / MACKINTOSH PHILOSOPHY(SANYO SHOKAI カスタマーサポート)、メガネ¥34540/Oliver Peoples(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、バッグ¥154000/GLOBE-TROTTER(グローブ・トロッター銀座)、ソックス¥935/靴下屋(タビオ)、その他/スタイリスト私物

 

実は英国生まれ! 海を渡って名を馳せた「アーガイルチェック」

菱形(主流は細い線が組み合わさったもの)が特徴、アメリカントラッドのイメージが強いけれど、実はスコットランド発祥。アイビールックの火付け役《ブルックス ブラザーズ》が目を付け、世界中へと広がった。スコットランド生まれ、ニューヨーク育ち。なんだかかっこいい!

切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係
出典 FUDGE.jp

カーディガン¥52000/Nigel Cabourn(アウターリミッツ)、シャツ[メンズ]¥16500/Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ ジャパン)、デニム¥25300/FILL THE BILL(フィル ザ ビル マーカンタイル 青山)、メガネ¥34540/OliverPeoples(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、ソックス¥1430/Tabio MEN(タビオ)、ハンドバッグ¥78100/GLENROYAL、シューズ¥71500/JOSEPH CHEANEY(ともにブリティッシュメイド銀座店)、その他/スタイリスト私物

 

清潔感のあるPlaid Of Britain 「ギンガムチェック」は、そのルーツゆえ

クリーンな印象が持ち味。白地に1色の格子柄を重ねたギンガムチェックは、16世紀のイギリスの理髪店で前掛けに用いられていたのがルーツ。理髪店の目印、赤白青のクルクル回るサインポールもイギリス発祥(諸説あり)。そもそも理髪店自体もイギリス発祥。

切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係
出典 FUDGE.jp

コート¥90200/Nigel Cabourn(アウターリミッツ)、ベスト¥15180/MORRIS &SONS(ビショップ)、中に着たシャツ¥28600/INDIVIDUALIZED SHIRTS(メイデン・カンパニー)、傘¥11000/MACKINTOSH(マッキントッシュ青山店)、メガネ¥41800/Oliver Peoples(ルックスオティカジャパンカスタマーサービス)

 

英国の乗馬文化から生まれた「タッターソール」

18世紀、馬の世話を担っていたリチャード・タッターソール氏が開いた競走馬市場“タッターソールズ”で、ホースブランケットに用いられたのがこのチェック柄。2色の線が交互に重なった乗馬格子とも
呼ばれるこの柄は、今なおカントリージェントルマンたちの定番柄。

切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係
出典 FUDGE.jp

ベスト¥85800/STUDIO NICHOLSON(インコントロ)、中に着たシャツ¥18700/CORDINGS(真下商事)、スウェットパンツ¥42900/beautiful people(ビューティフルピープル 青山店)、ニットキャップ¥11000/Shetland Woollen Co(グラストンベリーショールーム)、手袋¥13200/SUNSPEL(サンスペル 表参道店)、ソックス¥1650/靴下屋(タビオ)、シューズ¥27500/Dr. Martens(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)

 

堂々たる風格、軍Plaid Of Britain 人たちの誇りが宿る「ブラックウォッチ」

スコットランド・ハイランド地方の軍警察に与えられた、黒、紺、深緑で構成されるタータン。これを着て任務に当たった彼らは“ブラックウォッチ= 黒い見張り役”と呼ばれ、そのまま柄の名となった。それゆえ、当然ミリタリーアイテムとも好相性。思い切りクールに気取ってみたい。

切っても切り離せない、 英国とチェック柄の素敵な関係
出典 FUDGE.jp

コート¥49500/FRED PERRY(フレッドペリーショップ東京)、セーター¥42900/SLOANE(スローン)、中に着たシャツ¥24200 /GITMAN VINTAGE(グーニーP R)、パンツ¥63800/Nigel Cabourn(アウターリミッツ)、シューズ¥27500/Dr. Martens(ドクターマーチン・エアウエア ジャパン)、その他/スタイリスト私物

 

 

 

photograph_Serizawa Shinji
styling_Kitagawa Saori
hair&make-up_Fujiwara Go
model_Sass
coordination_Yanagida Aiko
edit_Shibata Moe〈KIP inc.〉
design_Matsuoka Satsuki

 

FUDGE vol.233 2022年12月号より

 

 

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