「河岸」という熟語は、初見でも多くの方が「かわぎし」や「かがん」と読むことができるでしょう。一方、ちょっと難しい読み方として「かし」があります。
このように、漢字の組み合わせは簡単でも“じゃない方”の読み方を持つ熟語は他にもあります。
今回は、“じゃない方”の読み方を5つ当てていただきます!全部読めた方は、漢字博士かも!?
1.「黄金」
さあ、こちらそのまま読むと「おうごん」ですが、実はほかにも読み方があります。
「きん」や「かね」などの言葉が入る読み方ですよ。
答えは「くがね」「こがね」「きがね」「こうきん」でした。
「こがね」は「黄金色」などに使われますよね。「くがね」は「こがね」が変化した言葉。「きがね」も「こがね」のことを指しますが、近世では特に大判・小判を指したそうです。
なお、「こうきん」は「黄金(おうごん)」のことを指します。
2.「数奇」
「すうき」とも読みますが、こちらも少し難しい読み方が存在します。
2つの読み方があるので考えてみてくださいね。読み仮名はそれぞれ2文字と3文字です。
答えは「すき」と「さっき」でした!
「すき」の意味は次のとおりです。
風流・風雅を好むこと。特に、茶の湯、生け花、和歌などに心を寄せること。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.898
ちなみに「すうき」の意味は次のようになります。
(「数」は運命、「奇」は不遇の意) 運命のめぐりあわせが悪いこと。また、そのさま。ふしあわせ。不幸。不運。不遇。すき。
引用:精選版 日本国語大辞典(小学館)
「さっき」も「すうき」と同じ意味です。
同じ漢字でも「すき」と「すうき」「さっき」で意味が異なるのは面白いですね。
3.「海鰻」
「海」は「うみ」、「鰻」は「うなぎ」で「うみうなぎ」と読むこちらの漢字。
実はお寿司のネタとしても人気の生き物を表す漢字でもあります。
正解は「あなご」でした。
近海の砂泥底に分布するアナゴ科の海水魚の総称。体はウナギに似て細長く、うろこ・腹びれがない・マアナゴ・クロアナゴ・ギンアナゴなどは食用。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.45
「あなご」といっても、種類がいくつかあるんですね。
4.「夜直」
そのまま読むと「やちょく」や「よちょく」ですが、このほかにも他の読み方があります。
正解は「よたた」「よただ」でした!
「直」は「直ちに(ただちに)」とも読めるので、なんとなく想像できたかもしれませんね。
どちらの読み方も、意味は次の通りです。
夜の間ひたすら。夜中じゅうずっと。
引用:精選版 日本国語大辞典(小学館)
夜に鳴くことが多いホトトギスは、別名「夜直鳥(よただどり)」とも呼ばれているんですよ。
5.「手斧」
「ておの」と読んでも間違いではありませんが、今回は別の読み方を考えてみましょう。
読み仮名は4文字です。「手水(ちょうず)」と似ている読み方ですよ。
正解は「ちょうな」でした!
大工道具の一つ。木製の柄をつけた鍬形のおの。おのなどで割った木材を荒削りするのに使う。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1118
「斧」がつくことからなんとなく想像できますが、大工道具を表す漢字なんですね。
こんな読み方知らなかった!
一見すると簡単に読めそうな漢字でも、実は難しい読み方をもつものがたくさんあります。
難しい読み方が多くあったかと思いますが、覚えておくといざというときに役立つかもしれません…!
参考文献:小学館「デジタル大辞泉」