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毎月のつらい生理痛!痛みをラクにする方法は?

  • 2023.2.28
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こんにちは、医薬品登録販売者の志賀美希です。多くの女性が毎月経験する生理痛。生理痛や体のだるさがあることで、仕事や日常生活に影響が出てしまう人もいるのではないでしょうか? 東洋医学では本来、生理痛は「ない」ものが正常と考えられています。内側から体を整えて、つらい生理中を少しでも快適に過ごしましょう!

東洋医学で考える生理痛の原因は?

生理痛の主な原因は2つあります。ひとつは「通らなければ痛みが出る」という意味である「不通則痛(ふそくふつう)」、もうひとつは「体中の栄養が不足して痛みが出る」という意味の「不栄則痛(ふえいそくつう)」です。さらに冬になると冷えによって痛みが強くなることがあります。

痛みの原因別・対策方法

【巡りが悪いズキズキタイプ】

このタイプは体のエネルギーである「気」や全身に栄養を運ぶ「血」の巡りが滞ることで、ズキズキと強い痛みが出ます。ズキズキタイプの特徴としては、激しく鋭い痛みの生理痛、経血の色が暗い、レバー上の血塊が出る、などが挙げられます。

おすすめの対策方法

気と血の巡りを良くしていきましょう。加味逍遙散(かみしょうようさん)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などの漢方薬、ミカンなどの柑橘系食材やシソなどの香味野菜がおすすめ! ストレッチで体の巡りを良くするのもおすすめです。

【栄養不足のシクシクタイプ】

このタイプは体のエネルギーである「気」や全身に栄養を運ぶ「血」が足りなくなることで、子宮に栄養が行き渡らずシクシクとした痛みが出やすいです。シクシクタイプの特徴としては、生理の後半に強い痛みがくる、シクシクとした弱い痛みが長く続く、疲労感やめまいがある、などが挙げられます。

おすすめの対策方法

気と血を補いましょう。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などの漢方薬、イチゴなどのベリー類、黒豆、黒ごまなど、赤色や黒色の食材がおすすめ! エネルギーが不足しやすいので、「無理をせず休む」が鉄則です。

【冷えタイプ】

このタイプは冬の寒さや冷房など外からの寒さが、子宮を冷やしたり血行を悪くすることで痛みが起こります。体を内側から温める力が不足している状態です。冷えタイプの特徴としては、下腹部や腰を温めると痛みが楽になる、体が冷えて顔が青白い、経血の色が暗い、などが挙げられます。

おすすめの対策方法

体の内側から温めましょう。当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などの漢方薬、生姜やエビ、肉類、ココアなどがおすすめ! 生理痛がつらいときは、下腹部をカイロで温めることもおすすめです。

今回は代表的な3タイプをご紹介しましたが、ひとつのタイプに限らずに複数のタイプが関係していることもあります。漢方薬を選ぶ時には、自分の体質や症状に合ったものを選ぶ必要があるので、お近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてくださいね。

書いたのは

志賀 美希(しが みき)さん

医薬品登録販売者。日本化粧品検定1級。大学卒業後、ドラッグストアにて勤務。女性が心身ともに健康で過ごせるよう、OTC医薬品や化粧品のアドバイスを行ってきた。現在はオンライン薬局YOJOで体質に合わせた漢方薬の提案をしている。

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