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庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ

  • 2023.2.28
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名古屋駅から徒歩圏内にある四間道(しけみち)は、伝統的な建造物が残る趣ある町並み。この町に溶け込むパティスリー「biquette四間道店」には、フルーツとクリーム、生地の一体感を大切にした美しいタルトがそろっています。趣向を凝らしたお菓子は町並み散策のおみやげに持ち帰りたい特別な一品。和の風情が漂うしっとりとしたお店のたたずまいを感じながら、季節ごとに変わる彩り豊かなタルトを選びませんか。

庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
歴史を感じる町並みになじむ和の店構え
庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
店内へは和の風情たっぷりのエントランスを進んで

名古屋駅から歩いて15分ほどの四間道(しけみち)は、江戸時代に道路幅を四間(約7m)に広げたことからその名がついたと言われる地区。今でも白壁の土蔵や町屋が残り、趣が感じられる町並みです。
「biquette四間道店」があるのは、大きなクスノキやケヤキが茂る神社の向かい側。格子戸や瓦屋根を備えた外観で、パティスリーとは思えない和の風情が漂っています。名古屋市千種区にもお店を構える「biquette」の2軒目をここで開こうと思ったのは、和と洋の組み合わせで予想外のものが生まれそうという予感があったからだそうです。

庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
ショーケースには美しいタルトがずらり

石畳のエントランスを進んで店内へ入ると、天井が高くゆったりとした空間にショーケースと焼き菓子が並ぶ棚が向かい合い、奥には中庭を臨む窓があります。窓から見える庭は、オーナーパティシエの小泉旭さんが特にこだわってオーダーしたデザイン。京都の大仙院をイメージして、配置する石を各地から取り寄せました。庭園と洋菓子というお店のテーマが伝わってくる、華やかなタルトと庭園が共演する空間です。

日ごとに変わることもある自由なデザインのタルト
庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
抹茶やアプリコットなど、彩りも豊かなタルトにうっとり

実家が洋菓子店を営んでいて、お店のブルーベリータルトが好きだったという小泉さん。フランスや東京の有名パティスリーなどで修業を積み、さまざまなお菓子や料理に通じる技を身に付けましたが、一つのジャンルで極めたいという思いがあり、ケーキはタルトのみにしぼっています。
タルト作りではフルーツとクリーム、生地のバランスや一体感を大切にしています。おいしい旬のフルーツを使うことはもちろん、それにあわせるクリームにも工夫を凝らしていて、例えばいちごとジャスミンミルクティーが香るクリームといった珍しい組み合わせも。同じタルトでも千種店とは趣向を変えて、お酒を効かせるなど大人向けに仕上げているのも特徴です。

庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
いちごがおいしい時期だけ販売する、苺とジャスミンミルクティーのタルト(800円)

さまざまな場所やジャンルで修業を重ねた小泉さん。その経験をこちらのお店に集約させています。特にフランスのレストランで学んだ柔軟性は、デザインに縛られず自由でいいという発想につながっていて、タルトのデザインはその日の気分で変わることもあるとか。季節ごとに変わるという10種類ほどのタルトが並ぶショーケースには、訪れるたびに新しい発見がありそうです。

庭園と洋菓子をテーマにしたタルトを求めて、名古屋・四間道にたたずむ「biquette四間道店」へ
季節ごとに異なるベリーを使用する、ルージュ・ソヴァージュ(750円)。キール・アンペリアルのジュレがきらめく

焼菓子も千種店とは異なるラインナップで展開。黒豆や七味など、和の素材を取り入れたお菓子もあって、和と洋のマッチングが楽しめます。焼菓子は日持ちがするので、気になるものをあれこれ選んで食べ比べてみるのもいいですね。

四間道散策を楽しんだ後に立ち寄って、お気に入りのタルトや焼菓子をおみやげにしませんか。こだわりの空間とタルトの美しさを存分に味わいながら、ゆっくりと選んでみてくださいね。

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