タンスの数え方は「棹」？その由来は？他にも数え方はあるの？？

衣服を収納したりする際に用いる家具のタンス。非常に身近な存在ですが、その数え方はかなり特殊といえます。

そこでここでは、このタンスの数え方について解説します！

まずは、タンスの特殊な数え方を見ていきましょう。

タンスは「棹（さお）」という単位で数えます！この漢字は、別の漢字である「竿（さお）」と同じ意味をもつ漢字となります。

ではなぜ「竿」と同義である「棹」がタンスの数え方となったのでしょうか。

その由来は、江戸時代にまで遡ります。当時は、タンスには持ち運びがしやすいように上部に金具が設けられていました。

そして、いざタンスを移動させる際にはその金具に「棹」を通して2人で運んでいました。 これがタンスを棹と数える由来になったと言われています！

非常に特殊な「棹」という数え方ですが、実はタンスには他にもいくつか数え方があります。

家具業界では家具全般を「本」で数えるそうです。タンスももちろん家具ですので、家具業界では「１本２本」と数えられるということになります。

「台」は大型の家具を数える際に使われますね。タンスも大型家具になりますので「台」と数えられる場合もあります。

ちなみに、商品として扱われる時は「点」と数えられる場合もあります。

「棹」というあまり聞きなれない数え方含め、いくつか数え方を持つタンス。少し複雑で、なかなか覚えにくいですよね。

「棹」や「台」のように、モノの数え方となる単位のことを「助数詞」と言います。

日本語以外の言語でも使われていますが、その中でも日本語の助数詞は非常に複雑とされます。１つのものにたいして複数の助数詞があるものがあったり、助数詞が定まっていないものもあったりと雑然としています。

大型家具のひとつ「タンス」。その数え方のひとつに、「棹」があります。

これは、古くは運ぶ際に棹を通していた事から来ているのだとか。