ドイツの英雄が韓国に！クリンスマン、韓国代表新監督に選任。任期は26年W杯まで

サッカー韓国代表の新監督にドイツ出身のユルゲン・クリンスマン監督が選任された。

韓国サッカー協会は2月27日、報道資料を通じてクリンスマン監督の選任を発表した。

契約期間は今年3月から2026年ワールドカップ本大会までの約3年5ヵ月だ。年俸は双方の合意によって明らかにしないことにした。

監督を補佐するコーチ陣は、近いうちにクリンスマン監督と韓国サッカー協会が話し合って確定する計画だ。また、在任期間中、韓国に居住することを契約条件とした。

クリンスマン監督は来週中に入国し、韓国代表監督として本格的な活動を始める予定だ。 デビュー戦は来る3月24日、蔚山（ウルサン）で行われるコロンビア代表との親善試合となる。

クリンスマン新監督が韓国に送ったメッセージとは？

クリンスマン監督は韓国サッカー協会にメッセージも送っている。

「サッカー韓国代表チームの監督になれてとても嬉しく光栄だ。韓国代表チームが長期間にわたって絶えず発展し、成果を出していることをよく知っている。フース・ヒディンク監督をはじめ、前任のパウロ・ベント監督に至るまで、歴代韓国代表チームを指揮した立派な監督の後を継ぐことができたことを光栄に思う。アジアカップと2026年ワールドカップで成功的な結果を出すために最善を尽くす」と話した。

クリンスマン監督は選手時代、ドイツを代表する世界的なFWとして活躍した。1988年ソウル五輪に出場したほか、EUROには3大会連続で出場（1988年、1992年、1996年）。ワールドカップにも3大会連続で出場した（1990年、1994年、1998年）。

特に1990年イタリアW杯、1996年EUROではドイツ代表の優勝に大きく貢献。1994年アメリカW杯ではグループステージで韓国代表相手に2ゴールを決めた。

また、クラブでは自国のシュトゥットガルトやバイエルン・ミュンヘンのほか、インテル（イタリア）、トッテナム（イングランド）などに所属した。

1998年にプロ生活を終えたクリンスマン監督は指導者に転身。2004年から2006年までドイツ代表監督を務め、自国開催の2006年W杯ではチームを3位に導いた。

2011年からはアメリカ代表監督として約5年間活動。この期間に2013年CONCACAFゴールドカップで優勝し、2014年ブラジルW杯ではベスト16入りに成功した。

ちなみに、クリンスマン監督はドイツとアメリカを率いた間に韓国代表とそれぞれ一度ずつ対戦し、通算1勝1敗を記録している。

ドイツ代表監督だった2004年12月、釜山（プサン）で行われた親善試合では韓国に1対3で敗れた。そして2014年2月、アメリカで行われた親善試合では、アメリカ代表監督として韓国に2対0の勝利を収めている。

また、韓国代表前監督のパウロ・ベント氏とは2014年ブラジルW杯グループステージのポルトガル代表対アメリカ代表で対戦。結果は2-2の引き分けだった。

なお、KFA国家代表戦力強化委員会のマイケル・ミュラー委員長は、2月28日14時にソウルのサッカー会館でクリンスマン監督選任と関連した記者会見を行う予定だ。

（構成＝ピッチコミュニケーションズ）

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