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バレンシアガがデザインした制服は? 世界80社のエアライン制服を網羅したマニアックな図鑑

  • 2023.2.28

飛行機の客室乗務員や空港グランドスタッフの制服。キリッとした姿に憧れる。航空会社の制服には、時代の流行りも反映されているという。

このたび、日本と世界のエアライン制服の変遷がわかる図鑑のような1冊が登場した。なんとのべ80社のエアライン制服の歴史が紹介されている。

2023年2月24日『エアライン制服図鑑1951-2023 日本と世界のエアライン制服ヒストリー』(インプレス)が発売された。

本書では、日本に乗り入れているほとんどのエアライン制服の美しさや機能性の秘密を紹介している。

デザインの参考になるように、後ろ姿も掲載されている。イラストを描く方や服飾に関心がある方には嬉しい配慮だ。

一流デザイナーを起用したエアライン制服が勢ぞろいする。

さらに、月刊「エアステージ」所蔵の資料の中には、世界で最初のエアライン制服もあるという。

第1章では世界の、第2章では日本のエアライン制服史を紹介。第3章では厳選7社の歴代制服を追っている。ディオールやバレンシアガなど名だたるデザイナーにデザインを依頼したエールフランス航空、ハワイの花や鳥、ハワイアンキルトがモチーフのハワイアン航空など、制服には各社の個性が表れていて興味深い。

また、4章・5章では、2023年の最新の制服デザインを網羅。日本では、黒×シルバー、細部に流線形のデザインを施したスターフライヤー、ジェンダーレスをキーワードにクールで快適なコーデを実現したZIPAIR、大村桜やステンドグラスなど「長崎」をモチーフにしたオリエンタルエアブリッジなど、機能性を重視しながらも各社のコンセプトを体現している。

一方、タイツや靴まで全身レッドのオーストリア航空や、民族衣装の「アオザイ」を採用したベトナム航空、制服とは思えないほどカジュアルでスタイリッシュなイベリア航空など、世界の個性的な制服を眺めるのも楽しい。

旅行好きの方はもちろん、ファッションやデザインに興味のある方にもおすすめ。制服を見れば、どこのエアラインか分かるようになるかも?

■京極祥江さんプロフィールきょうごく・さちえ/1975年大阪府生まれ大分県育ち。1998年、早稲田大学第一文学部文学科卒業、出版社での雑誌編集者を経てフリーランスへ。月刊[エアステージ]、『通訳翻訳ジャーナル』にて記事を執筆&編集。著書に『魅力あふれるうるわし古都 奈良へ』(イカロス出版刊)、『北欧デンマークのかわいいモノたち』など。

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