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巨大パエリアに仰天!本場で食べる感動の味に舌鼓。スペイン・バレンシアで”おいしい”旅を

  • 2023.2.27

こんにちは、ドイツ在住ライターのYuです。突然ですが、みなさんの旅の楽しみは何ですか?私は今も昔も"おいしい旅グルメを食べること"です。

現地の人に混ざって食べる屋台ごはん、世界遺産を眺めながらのカフェ休憩。自宅に戻って現地ごはん写真を見返し、ワクワク気分を味わうのも最高です。

今回はスペインのバレンシアに行ってきたときの、おいしい旅グルメをご紹介します。

美食の街バレンシア

地中海に面した、スペイン第三の都市バレンシア。世界遺産やビーチ、芸術など、世界中の旅人を惹きつける要素がたくさんありますが、なんといっても美食の街として有名です。

日本でも定番のパエリアですが、じつはバレンシアが発祥の地。本場で食べるパエリアのおいしさと言ったら……!あぁ、今すぐにでもまたバレンシアに行って大盛パエリアを食べたいと思うほど。

お米とシーフードのおいしいバレンシアは、パエリア以外にもお米や魚介を使ったバラエティ豊かな料理が豊富で、日本人の口によく合います。

太陽をたっぷり浴びて育ったフルーツや野菜、ナッツ類の味がぎゅっと詰まったおいしさにもびっくり。バレンシア産の白ワイン、あなどれません。

さて、ここからはバレンシアのおいしい旅グルメを紹介していきます。

本場のパエリアは仰天の連続!

世界中でもっとも有名なスペイン料理といっても過言ではない「パエリア」。18世紀にはすでにスペイン料理として存在していたのだそう。

スペイン中で食べられる料理ですが、やはり人生で一度は本場のパエリアを食べたい!と思い、バレンシアへやってきました。100年以上続く老舗から海辺のレストランまでパエリアの食べ比べをしましたが、そこでは数々の仰天体験が待っていたんです。

巨大すぎるパエリア鍋に仰天!

レストラン内を、仰々しく、肩になにやら担いだウェイターのお兄さんが私たちのテーブルにやってきました。何かと思うと、それはなんとパエリア!予想をはるかに上回るパエリア鍋の大きさにびっくり。

ぱっと見、ものすごい量に見えますが、本場のパエリア鍋は薄め。意外とペロリと完食できちゃいますのでご安心を。

お鍋の底には、ソカラ(Socarrat)と呼ばれるお焦げが。バレンシアでは、お米が柔らかすぎたり、汁気が残っていたりするのは良しとされないそう。なのでこのソカラは、現地民も認める絶品パエリアの証なのです。

大きなパエリア鍋をみんなで囲み、直接お鍋からスプーンでいただくのがバレンシア流。レストランではとりわけ用のお皿も用意してくれますが、ここはぜひ豪快にバレンシア流に食べてみましょう。

私たちが行った「Casa Carmela」では、オレンジの木の薪でじっくりと焼く伝統的な手法がとられています。こうすることで、ほのかな香りがつき、うま味も引き出されるんだとか。

バレンシア滞在中、いろいろなレストランでパエリアを食べましたが、ここが断トツでおすすめ。バレンシアに行く際は、ぜひ訪れてみてくださいね。

ちなみに、営業時間はランチライムのみ。伝統的にバレンシアでは、パエリアはランチでしか食べないのだそう。地元民に人気のパエリアレストランに行く際は、営業時間にも気をつけてくださいね。

本場ではシーフードじゃなくて、ウサギパエリアが定番

パエリアといって、多くの人が思い浮かべるのはシーフードパエリアではないかと思います。

しかし、じつは本場バレンシアのパエリアといえば、ウサギ肉のパエリアが定番中の定番。なかには「パエリアにシーフードを使うなんて邪道だ!」という声もバレンシアではあるんだとか。

バレンシア風パエリア(Paella Valenciana)に使われるのは、ウサギ肉、ガロフォン(バレンシア産の白いんげん豆)、平さやいんげん。そこにカタツムリが入っているのがメジャー。

私たちがバレンシア風パエリアを食べた「Casa navarro」は、ビーチ沿いにあり内装も可愛いお店でした。テラス席もあるので、暖かい季節には海を眺めながらのパエリアも良い思い出になりそうですね。

かなりの待ち時間は覚悟の上で

通常パエリアは、注文が入ってから作られるため、待ち時間がかなり長くなります。昔ながらに薪ストーブでじっくりと作るお店もあり、混雑時には1時間以上待つことも。

スペイン人は「Slow eating」を愛し、食事に時間をかけるので、そもそもレストラン側からも急いで提供しようという意思を全く感じません。

ですので待ち時間は、スペイン流に前菜やワインを楽しむ時間と割り切りましょう。

また、子どもに優しいのもスペインの良いところ。たくさんのレストランが並ぶビーチ沿いには遊具がたくさんあるので、待ち時間に子どもたちを遊ばせておくことができます。子どもたちもストレスフリー!

バレンシア第二の定番「黒いパエリア」とは?

バレンシア発祥で、第二の定番パエリアといわれる「黒いパエリア」はご存じでしょうか?

これはイカ墨を使ったパエリアのことなんです。見た目はもちろん真っ黒。名前も黒い米という意味の「アロス・ネグロ(Arroz negro)」とそのまま。

バレンシアのほとんどのレストランで見かける定番メニューのひとつで、激ウマなんです。イカ墨パスタ好きな人は絶対好きです。ぜひお試しを♪

バレンシアの食の台所「バレンシア中央市場」

100年以上もの歴史ある「バレンシア中央市場」。ヨーロッパ最大級の市場で、約300軒ものお店が出店しています。建物自体の美しさも必見です。

内部には、地中海カラー(青・緑・黄)を用いたタイルが装飾に使われ、天井部分にはバレンシアが世界に誇るオレンジが描かれている、本当に綺麗な市場です。

フレッシュな野菜や果物、肉類、チーズにスパイス、デリやお菓子など、なんでも揃うため、プロの料理人や地元の人、観光客でいつも大賑わい。

食べ歩きも楽しいですし、デリやケーキなどは持ち帰ってホテルでのんびり食べるのもアリ。

タパスからパエリアまで盛りだくさんのショーケースには、目移りしちゃうこと間違いなしですよ。

こちらのスペイン風オムレツ「Tortilla(トルティーヤ)」の専門店には、野菜オムレツからチョリソーオムレツまで、さまざまな種類のオムレツが並んでいます。一切れずつ注文でき、混み合っていないエリアに店があるので、店前のスペースでのんびりオムレツ休憩ができました。

日本からバレンシアへのアクセス方法は?

飛行機はヨーロッパ各都市経由がスムーズ

日本からスペインへの直行便は「イベリア航空」のみで、成田空港から約14時間で首都マドリードへ。マドリードからバレンシアへは、電車で約2時間。(2023年2月現在、直行便は運休中。詳細はイベリア航空公式HPをチェックしてみてくださいね)

または、日本からヨーロッパ各都市へ行き、そこから乗り継いで直接バレンシア空港へ行くのも便利ですよ。

バレンシア空港から市内へ

空港から市内へは、バス・電車・タクシーの三択。

おすすめは、本数も多くリーズナブルな電車です。国内線ターミナルの1階の空港駅から、地下鉄3号線と5号線で市内まで約30~40分です。

バレンシアでおいしいものを食べてハッピーになろう

私の「死ぬまでにしたいことリスト」のひとつであった"本場でパエリアを食べてみたい!"。バレンシアグルメは感動の体験で、今でも思い返してはハッピーな気分に浸っています。

「旅の醍醐味はおいしいごはんだ」「スペインの明るい雰囲気が大好き」そんな方に、バレンシアはとってもおすすめ。

あなたも、バレンシアの輝く太陽の下、おいしい旅グルメでエネルギーチャージをしてみませんか?

All photos by Yu Villegas

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