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ジェンダー・ニュートラルの時代に現れた新星! カンヌ映画祭で“審査員の心を射抜いた”話題作

  • 2023.2.27
ジェンダー・ニュートラルの時代に現れた新星! カンヌ映画祭で“審査員の心を射抜いた”話題作
(C)2022 CG Cinéma / ReallyLikeFilms

バイクにまたがるためにこの世に声を受けたアウトロー・ヒロイン

カンヌ映画祭でクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を受賞したローラ・キヴォロン監督の長編デビュー作『Rodeo ロデオ』が全国公開されることが決定。本作より、ティザーポスターと場面写真を紹介する。

バイクに乗るためにこの世に生を受けたジュリア。短気で独立心の強い彼女は、ある夏の日、ヘルメットを装着せずにアクロバティックな技を操り出すイケてるバイカーたち“クロスビトゥーム”に出会う。

ジュリアは、ある事件をきっかけにクロスビトゥームが組織する秘密結社の一員となり、超男性的な集団の中で自分の存在を証明しようと努力する。だが、次第にエスカレートする彼らの要求に直面し、コミュニティでの自分の居場所に疑問を持ち始める。一発触発、ヒリヒリと火傷しそうなジュリアと男たちとのハードな闘いがはじまる。

ジェンダー・ニュートラルの時代に突如現れた新星ローラ・キヴォロン監督。自らノンバイナリーを公言する彼女は、アンドロセントリズム(男性中心主義)のコミュニテイの中に放たれたアウトロー・ヒロインが、自分の居場所を見出していく様を鮮烈に活写する。

初披露となった2022年カンヌ国際映画祭ある視点部門では、審査員長の監督・女優のヴァレリア・ゴリノを筆頭に、『ウィンターズ・ボーン』(10年)のデブラ・グラニック監督、『COLD WAR あの歌、2つの心』(18年)の女優ヨアンナ・クーリクら審査員たちの絶大な支持を受けて、本作のために特別に設けられた“審査員の心を射抜いた”という意味のクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を授与された。

#metoo運動以降に誕生した全く新しい女性映画の出現は、カンヌに集まっていた映画関係者はもちろん、ジャーナリスト、観客たちに最大限の歓迎と共感を持って迎えられた。その熱気が、まもなく日本に伝染する。

『Rodeo ロデオ』は6月2日より全国公開。

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