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そっくりな花「山茶花」と「椿」、その違いは?それぞれの花言葉はなに?

  • 2023.2.25

山茶花と椿はどちらもツバキ科ツバキ属に分類される植物であり、その見た目も非常に似ている花となっています。 また、花だけではなく葉などの特徴もまた似通ったものがあります。

とはいえ、両者には明確な違いもあるため、その違いについて解説していきます。

「山茶花」と「椿」の違い

まずは山茶花と椿の写真を比べてみましょう!

 

こちら、上記の写真が山茶花です。

 

そして、こちらの写真に写っているのが椿です。

どちらもツバキ科ツバキ属に分類される植物ということもあって、外見上の違いは分かりにくいですね。

開花時期の違い

山茶花と椿は、開花時期に違いがあります。

山茶花

山茶花は、10月~12月が開花時期となります。 秋から冬にかけて咲く花で、冬の季語ともなっています。

椿

椿の場合、12月~4月にかけてが開花時期です。 冬から春にかけて咲き、春の季語となります。

葉の違い

山茶花と椿は葉にも違いがあります。

山茶花

山茶花の葉は、中心の葉脈が黒っぽいです。 また、葉縁にある鋸歯が深くなっています。

ちなみに、山茶花の葉を裏返すと、葉脈に毛が生えています。

椿

椿の葉は、中心の葉脈が透明がかっています。 葉の縁にある鋸歯は浅いです。

葉を裏返してみても、ほとんど毛はありません。

咲き方と散り方の違い

山茶花と椿は咲き方と散り方にも違いが見えます。

山茶花

山茶花の咲き方は一重咲きや八重咲き、千重咲きなどがあります。 そのため、花びらがそれぞれ独立しています。

なお、山茶花は、花びらがパラパラと落ちることで散っていきます。

椿

椿も咲き方は一重咲きから八重咲き、千重咲きなどがあります。 その一方で、唐子咲きや獅子咲き、列弁咲きや蓮華咲きなど特殊な咲き方も多くあります。

そして、椿は花首がそのまま丸ごと落ちてちります。

花の形状の違い

山茶花と椿は、花の形状でも違いも見ることができます。

山茶花

山茶花の花は、やや平面的です。 花びらに関しても薄くてぺらぺらしています。

椿

椿の花は、やや筒状かつ立体的となっています。 それでいて花びらが厚くなっています。

「山茶花」と「椿」の花言葉

ここからは、「山茶花」と「椿」それぞれが持つ花言葉についてご紹介します。

「山茶花」の花言葉

 

山茶花の全般的な花言葉は、「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」です。 これらの花言葉は、寒さが強まる時期に花を咲かせる姿が由来となっているとされます。

なお、色別では以下のような花言葉があります。

・赤:「謙譲」「あなたがもっとも美しい」 ・白:「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」 ・ピンク:「永遠の愛」

「椿」の花言葉

 

椿の全般的な花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」などです。 これらの花言葉は、鮮やかな花を咲かせるにもかかわらず、香りがない椿の特徴に由来しているとされています。

以下のように色別の花言葉もあります。

・赤:「控えめな素晴らしさ」「謙虚な美徳」 ・白:「完璧な美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」 ・ピンク:「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」

「山茶花」と「椿」の名前の由来

 

ここからは、山茶花と椿という花の名前がどのような経緯で名付けられたのかをご紹介します。

「山茶花」の名前の由来

山茶花という名前は、中国語でツバキ科の花を指す「山茶(さんさ)」が由来となっています。

本来は「山茶花」と書いて「さんさか」と読まれていたのですが、それが訛って「さざんか」になったとされています。

「椿」の名前の由来

椿の名前の由来としては諸説あります。 以下、主に椿の名前の由来となったと囁かれている説です。

・葉が丈夫なことを指す「強葉木(つばき・つよはき)」から ・葉が厚いことを指す「厚葉木(あつばぎ)」から ・艶のある葉を指す「艶葉木(つやばき・つやはき)」から

上記の理由から転じて「つばき」とされたと考えられています。

他にも、光沢のある様子を表す古語「つば」に由来して「つばの木」となり、そこから「つばき」となったという説もあります。 さらには、椿が咲くと待ちに待った春が来るという意味で「春を待つ木」というところから「春+木」の「椿」という漢字を使い始めたという話もあります。

ただし、中国で「椿」という漢字は「チン(チュン)」と読み、違うセンダン科の植物を指すしたりするので注意が必要です。

まとめ

山茶花と椿はとても似ている花で、色も形もそっくりです。 しかし、よく見てみると花や葉に違いが見て取れます。

また、開花時期や花言葉もそれぞれ異なっています。 さらには、語源ともなると全然違うものとなっています。

同じツバキ科ツバキ属とはいえ、両者には様々な点で違いが実は隠されているのです。

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