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「お母さん、そのセーター…」片思いの彼に告白も惨敗。恋のキューピッドはまさかの?!

  • 2023.2.24

私は夫にずっと片想いをしていました。しかし、当時の彼は私のことをただの友達としか見ていませんでした。しかし、あることがきっかけで状況が一転したのです。

会社の先輩に思いを寄せて

私は大学卒業後、営業職をしており彼は同じ会社の1つ上の先輩でした。入社してすぐに仕事ができる彼のことを尊敬するようになり、気づいたら好きになっていたのです。けれども、彼は私のことをただの後輩としか思っていません。

あるとき、編み物が趣味の私が手編みのマフラーをしていると、彼から「とてもおしゃれなデザインだね」と突然褒められました。自分で編んだことを伝えると彼は驚き、「そのデザインのセーターとかあるといいね」と言います。そんな彼の言葉をきっかけに、私はひそかに彼用のセーターを編み始めました。いつかセーターを渡して告白したかったのです。

思い切って告白したけれど

そして、1年後のクリスマス。思い切ってセーターを渡すことにしました。そのころは、彼と友達のように仲良くなっていた私。なるべく重い女と思われないように「セーター、簡単に編めたから良かったら着てね。ずっと〇〇君のことを尊敬していて、もし彼女になれたらうれしいな」と冗談ぽく告白したのです。

すると、少しびっくりした様子の彼から「〇〇さんはモテるから、俺よりいい人がいるよ。セーターうれしい、ありがとう」という返事が。告白は軽く受け流されてしまいましたが、セーターはとても喜んでもらえました。

彼に編んだはずのセーターがまさかの?!

当時、彼は母親と2人で会社の近くに住んでいました。彼の家には離れがあり、時折そこで数名の社員で集まり飲むことがあったのです。彼のお母さんとお話しする機会もあり、彼に似てとても優しく話しやすい方だなと思っていました。

クリスマスに告白した後の年明けに彼の家で新年会が開かれ、私も参加をすることに。彼の家を訪れると、なんとお母さんがあのセーターを着ていたのです。思わず「お母さん!そのセーター、私が編んだんです!」と言ってしまい、彼も苦笑い。どうやらお母さんがとても気に入ったようで、よく着ているのだとか。思いもよらない展開に笑ってしまいました。

幸せ過ぎる告白

このセーター事件をきっかけに、彼のお母さんととても仲良くなりました。彼の家で飲み会が開かれるたび、お母さんとおしゃべりを楽しんでいたのですが、ある日お母さんが彼に「〇〇さんをお嫁さんにもらったら?とても良い方で、私は本当に気に入ってるの」と言い出したのです。

突然の展開に、私も彼もびっくり。しかし、この一件から彼が私を気にかけてくれるようになったのです。そして一緒に残業をしていたある日、「いつも頑張ってるよな。改めていい子だなと、最近つくづく感じているよ」と言われ告白されました。

こうして約3年の片思いが実った私。本当は彼に着てほしかったセーターでしたが、お母さんが気に入ってくれたおかげで、願いが叶いました! 後々彼からは、「母親にあんなことを言われてから、〇〇さんのことを意識するようになった」と言われ、彼のお母さんには感謝しかありません。

「やっぱり結婚するなら、母親が気に入ってくれている子がいいしな」という彼の言葉を聞いて、相手の親に気に入られるというのは、とても強みだなと感じました。何事もどうなるか分からないので、毎日を笑顔で過ごすことが幸せを運んでくるように思っています。

著者/ますだ明子
作画/しお

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ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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