1. トップ
  2. グルメ
  3. フランス人はヤクザがお好き!?→真意を聞いて更に驚いた【フランスは今日も平常運転(10)】

フランス人はヤクザがお好き!?→真意を聞いて更に驚いた【フランスは今日も平常運転(10)】

  • 2023.2.23

<フランス人はヤクザがお好き!?→真意を聞いて更に驚いた>フランスは今日も平常運転[#10]

フランス人ルームメイトから衝撃の発言があったのは、海外生活にも慣れたある日のことでした。

「日本のYakuzaってクールだよね!」

まず初めにフランスでもヤクザが「Yakuza」で通じることに驚き、次に浮かんできたのは「ヤクザのどこがクールなの?」という疑問でした。

私は日本人ですが生まれてこのかたヤクザに会ったこともないので、彼が抱くヤクザのイメージについて恐る恐る聞いてみました。

リビングで突然繰り広げられたフランス人による「日本のヤクザ演説」を聞いて、やっと理解したのです。
彼はヤクザの生き方ではなく、刺青(タトゥー)について話しているのだと。

正直「そこ?」と思いましたが、「特に背中に描かれた竜や虎のタトゥーは素晴らしい!」と饒舌に話す彼の熱量に圧倒されてしまった私は、相槌を打つただの聴衆でした。

「芸術だ、信じられない」と連呼する彼のおかげで、褒め称えるフランス語のボキャブラリーが増えたので、ここは喜ぶべきでしょうか?

確かに、フランスでは至る所でタトゥーのお店を見かけます。
私が働いていたパン屋のスタッフもほぼ全員が大なり小なりタトゥーを入れていたので、フランスではファッションの一部なのだと知ってはいました。(店長の右腕全体に広がるタトゥーを見た時は、驚いてしまいましたが…。)

フランスで日本のヤクザが知られている理由を「アウトレイジとかの映画の影響もあるけど、マンガが一番!」と教えてくれた彼の友人の中には、日本でタトゥーを入れるという夢を持つほどのファンもいるそうです。

10年ほど前に比べれば、日本もタトゥーに対して寛大になっているとは思いますが、ネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。

「タトゥーを隠さないと日本では温泉や銭湯に入れないこともあるんだよ」と伝えると、仕事で日本にも行く彼は、目を丸くして衝撃を受けていました。

私は「なんで?」を繰り返す彼のため、フランスの考え方にはなれなくても、海外の感覚を受け入れるだけの大きな器がほしいと思いながら、日本におけるタトゥーの説明に苦労したのでした。

次回、フランスで食べる涙のパンの味についてのお話は下の関連記事からチェック!

元記事で読む
の記事をもっとみる