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粗食は逆効果! 老ける原因を改善する食べ方とは?

  • 2023.2.23
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年を取ることは防げない。しかし、人それぞれ「年を取っても若々しくいたい」、「実年齢より若く見られたい」など、年の取り方に関する理想はあるはずだ。そのために、日頃から基礎化粧品に気を使ったり、美容治療にお金をかけたりと対策している人も少なくない。

しかし、消化器内科医であり、腸内細菌・腸内フローラに精通し、美肌・エイジングケア治療にも力を注ぐ、工藤あき医師は「なによりも大切なのは体の中。そして、その状態をつくる毎日摂取する食事」だと指摘する。

また、どのタイミングで食べるか、どうやって食べるか、といった食べ方にも目を向けることが重要だ。

正しい栄養素の摂取の仕方を理解していこう。

順番ひとつで糖の吸収率が変わる!

たとえば、主食であるごはん、汁物、主菜、副菜が食卓に並んでいるとき、真っ先にごはんに手が伸びてはいないだろうか?

そんな人はまずは汁物や副菜から食べるようにしよう。糖質たっぷりのごはんの前に食物繊維が豊富な野菜を食べることで、糖の吸収を抑えることができる。

汁物や副菜の次は肉や魚といった主食。最後にごはんを心がけよう。

「粗食」は老化を促進させる食習慣

ごはん、味噌汁、漬物といった「粗食」。このような質素な食事のことを粗食だと思っている人は今すぐ情報をアップデートしてほしい。

この粗食はタンパク質と脂質が少なすぎる「低栄養」な食事。本来の粗食とは、未精製の穀物と味噌汁、野菜、豆類、魚介類、海藻類で構成された和食のことで、満遍なく栄養を摂ることができる。

脂質はともかく、タンパク質は体を構成する基本成分。しかし、間違った粗食は塩分の塊のようなもの。若返るどころか血管も体もどんどんボロボロになってしまうかもしれない。

最低でも一口20回は咀嚼する

「老けない体をつくっていく」という観点から見ると、早食いはNG。よく噛んでゆっくり食べることが大切だ。

よく噛むことで期待できる効果は2つ。1つは、消化酵素の分泌が促進されること。よく噛むことによって、顎がポンプのような役割を果たし、唾液から栄養をスムーズに吸収してくれるたくさんの消化酵素が分泌される。

もう1つは食欲を抑制するヒスタミンが分泌されること。よく噛むと、脳が「食事をしている」と認識し、満腹中枢を刺激するヒスタミンが分泌されるのだ。また、脂肪燃焼を促すレプチンというホルモンも分泌される。

最低でも一口20回は咀嚼。ゆっくりとよく噛んで食事することを心がけたい。

「朝食を食べない」は悪影響

忙しく時間に追われていると、ついつい抜いてしまいがちな朝食。食事を抜くという言葉だけを聞くと、一見ダイエットにもつながりそうだ。

しかし、朝食を抜くことは疲れや老けにつながってしまう最悪の行為。朝食を抜くと昼にガツガツと食べてしまいがちだが、突然、お腹にたくさんの食べ物を入れてしまうと、血糖値が急上昇。そのあと急降下するため、疲れが溜まりやすく、活気がなく老けこんでしまう危険がある。

ヨーグルトなど、サッと食べられるものでもかまわない。疲れを溜めないためにも朝食を摂る習慣を身につけよう。

食事は6時間以上を空けない

朝食はもちろん、どの状況であっても「食事を抜く」ということはおすすめできない。血糖値を安定させ、老けない体をつくっていくためには、6時間以上食事の間隔が開いてしまうことは御法度だ。

無意識に開きがちなのが昼食と夕食の間。食事の間隔を6時間以内に保つためには、間食が必須となるが、そこで食べたいのはナッツや甘栗、和菓子、フルーツなどの糖質が低いもの。糖質20gを目安におやつを上手に選ぶことができれば、おやつも食べられて食事の間隔も調節できる。まさに一石二鳥といえるだろう。

『若返りの栄養学 ゆる図鑑』もあわせてチェック!

消化器内科医であり美腸・美肌評論家でもある工藤あき氏による監修『見た目が若い人が密かにやっている食べ方の基本! 若返りの栄養学ゆる図鑑』が宝島社より好評発売中。食事の方法から運動まで、老化を防ぐ「若返り術」が楽しく学べる1冊だ。

<目次>1章 老化を防ぐためのキ・ホ・ン2章 食生活改善のキ・ホ・ン3章 老化の原因「AGEs」を抑えるキ・ホ・ン4章 老ける原因を改善する食べ方のキ・ホ・ン5章 老けを改善する栄養素のキ・ホ・ン6章 老けない運動のキ・ホ・ン

Hikari Inagaki(side dishes)

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