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メリットは?何をするの?ブライダルチェックの必要性

  • 2023.2.21

最近、ちまたでよく聞く「ブライダルチェック」。いったいどのようなものなのか、どんなメリットがあるのかを、医療法人社団みぶな会「ひなたクリニック」三橋裕一先生に伺いました。

ブライダルチェックとは、どのようなことをするのでしょうか。

ブライダルチェックとは、これから結婚をされる方、既婚の方、そしてこれから妊娠を考えている方にぜひ受けていただきたい検査です。婦人科でよくある内診の検査に加え、これから生まれてくる赤ちゃんのことを考えて普段受ける機会のない血液検査もします。大きく分けて血液、尿系検査と内診系の検査にわかれます。

血液、尿系検査

1. 血液一般検査:貧血、肝臓、腎臓などの病気がないかを調べます。
2. 血液型 (ABO・Rh+-):思い込んでいる血液型と違うことが多々あります。
3. 検尿一般 :腎臓・肝臓・膀胱の病気を調べます。
4. 血液感染症検査:B型肝炎、C型肝炎、エイズ検査、梅毒に感染していないかを調べます。 最近は一般の方にも梅毒感染が増えてきています。
5. 風疹抗体価検査:妊娠初期にかかると、赤ちゃんが心臓の病気になったりします。抗体がない場合、妊娠前のワクチンをおすすめします。

内診系検査

1. クラミジア、淋菌検査:一番多い性病です。卵管が詰まり、不妊の原因になります。
2. 超音波検査:子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症などのチェックです。もしある場合、妊娠の邪魔にならないかも検査します。
3. 子宮頚癌検査:子宮頚癌は性交渉によるヒトパピローマウィルスが原因といわれていて、年齢は関係ありません。

なお、血液検査のオプションで卵巣年齢(抗ミュラー管ホルモン)を測ることで卵巣年齢を調べることもできます。子宮頚癌検査、風疹抗体検査は自治体により補助がでる場合もありますので、お住まいの自治体にお問い合わせください。

ブライダルチェックのメリットを教えてください。

職場の検診や人間ドックの婦人科検診で、子宮頚癌検査を行っている方もいると思います。しかし、この検診は、婦人科としてしたい検査がすべて行われている訳ではありません。毎年検診を受けていて問題ないと言われているけれど、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫などが見つかることはよくあることです。ブライダルチェックは、毎年検診している方はもちろん、普段することの少ない検査もできますので、おすすめです。また妊娠した場合、出産まで婦人科に通院し、内診の検査をすることになるため、その予行演習と思っていただければ、気がラクになるのではないでしょうか。

ブライダルチェックはペアで行った方がいいのでしょうか。

これから妊活しようとしている2人ですが、スムーズに妊娠できれば全く問題ありません。しかし、一般的になかなか妊娠しない場合、女性にだけ原因があるように思われがちです。しかし、不妊の原因の半数が男性側にあります。男性の原因もいろいろありますが、“精子の数が少ない”という問題が一番です。そのため、男性の精液検査をおすすめいたします。その他、ED(勃起不全)などの問題もあり、婦人科でのED薬の処方もしております。

結婚は2人のスタートでもあり、問題が起こったときは2人で解決しなければなりません。男性は自分には関係ないと思っているケースが多いです。しかし、「私も受けるから、一緒に受けよう」と誘えば案外スムーズに同意してくれます。人生の節目である“結婚”、2人そろって素晴らしいスタートを切りませんか?

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

医療法人社団みぶな会「ひなたクリニック」三橋裕一先生

2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。利き酒師やフードマイスターの資格も保有。新事業の「内診台を使用したVIO脱毛」に日々奮闘中。

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