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防災バッグって本当に役立つ?被災時、リアルに使えたアイテムとは

  • 2023.9.1

最近は地震などの災害が頻発しており、防災への関心を持つ方が増えてきたように思います。しかし災害が起きた時の備えや行動について、実際に行動に移している方はまだ少ないのが現状ではないでしょうか。

今回は、大地震に備えて事前に準備しておきたい、防災バッグの中身に注目。いざというとき本当に使える防災リュックの中身について、被災者のリアルな声を交えながら紹介します。

防災バックがあなたを守る

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東京臨海広域防災公園 そなエリア東京にて撮影

地震は、いつどこで起こるかわかりません。そのために、普段からいかに備えておくかが、被災後の生活を左右します。自宅から避難しなければならない時、あなたはどんなものを着て、どんなものを持って逃げますか?

冷静に判断することが難しい状況下の中で、パッと持ち出し逃げられる防災バッグの備えは最低限必要なこと。安全に避難するためにも、地震発生直後の72時間を乗り切れるよう、必要なものはそろえておきたいものです

“防災バッグ”として一般的に販売されているものを購入している方が多いと思いますが、実際に被災経験のある方たちはそれだけでは不十分だったと感じているそう。実は普段使っているアイテムを入れておく方が使えることもあったんだとか。

1.食べ慣れたレトルト食品・非常食

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東京臨海広域防災公園 そなエリア東京にて撮影

防災バッグに欠かせないもののひとつが、非常食です。火を使わずにそのまま食べられる缶詰や、水で温められるアルミレトルトパックなどを準備しておきましょう。

また忘れがちなポイントとして、“食べやすさ”があります。避難生活中、食べ慣れていないものを食べ続けるのは厳しい可能性があるので、普段から食べ慣れているレトルト食品や保存食なども用意しておくのがおすすめです。

2.小さい電灯

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出典:Kryuchka Yaroslav/shutterstock.com

震災はいつ襲ってくるか分かりません。真夜中に地震が起こり、停電になることも考えられます。小さい電灯を持っておくと、電気が付かなくなってしまった場合でも安心です。

東京臨海広域防災公園 そなエリア東京『事例に学ぶ自助の知恵コーナー』の展示にも、被災者の方から「いつも小さい電灯を持ち歩いていたのが役に立った」といった声が寄せられていました。

3.新聞紙

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出典:KPG-Payless/shutterstock.com

ご自宅で新聞をとっている方は、いらなくなった新聞紙を防災バッグの中に入れておきましょう。被災者の方からは「新聞紙は座布団にもなる。寒いときは体にかけたり、風呂敷代わりにもなる」という声があがっていました。

新聞紙はさまざまなシーンで使える万能なアイテムのため、いくつか持っておくと役立つはずです。

4.おむつやミルク、離乳食

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東京臨海広域防災公園 そなエリア東京にて撮影

赤ちゃんがいるご家庭では、おむつやミルク、離乳食を必ず準備しておきましょう。実際に赤ちゃんと被災した方からは「避難所で離乳食を手に入れるのは難しい。おむつや子どもの食べるものは多めに買い置きしておくこと」との声がありました。

さらに「ストレスで母乳が出なくなりミルクの買い置きは必要だと思った」といった経験も寄せられていました。おむつやミルク、離乳食は、普段から多めに備蓄しておくことが大切です。

5.抱っこひも

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出典:RRice/shutterstock.com

赤ちゃんがいる多くの方は持っているかもしれませんが、抱っこひもも実際に役立ったグッズとして挙げられています。「赤ちゃんと逃げるときおんぶひもが役立った。手が使えて安心だった」と感じている方の声も見られました。

また、津波を経験した方からは「赤ちゃんを抱いていた人はあっという間に引き離された。おんぶひもがあればと思った」という声もありました。赤ちゃんがいる方は、抱っこひもも防災グッズとして準備しておきましょう。

今すぐ防災グッズを見直そう

今回ご紹介した防災グッズは必ずチェックしていただきたいものですが、これさえあれば大丈夫、というわけではありません。ほかにも、除菌ナプキンやタオル、女性の場合は生理用品など、用意しておいたほうがいいアイテムはいくつかあります。

あらためてご自宅の防災グッズを見直して、いざというときになるべく困らないように十分に備えておきましょう。

 

※被災者の方の声は、東京臨海広域防災公園 そなエリア東京『事例に学ぶ自助の知恵コーナー』より引用
※記事内における情報は原稿執筆時のものになります
※画像はイメージを含みます


取材協力:東京臨海広域防災公園 そなエリア東京