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カンボジアの田舎で遭遇した、日本ではありえない“長距離バス”事情とは?

  • 2023.5.4
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筆者撮影

こんにちは。旅が大好きなライターのけんちょです。

直行便やLCCが就航し、気軽に訪れることができる東南アジアは、近年日本からの人気の旅行先の1つ。近い、安い、非日常がそろった東南アジアは、これまでに25ヶ国へ訪れた旅好きの筆者も何度も訪れたことのあるお気に入りの旅先の1つです。

今回はそんな東南アジアで出会った驚きのエピソード、ベトナムからカンボジアへと向かう長距離バスが道中で故障した時のお話について、ご紹介したいと思います。

東南アジアではメジャーな移動手段の長距離バス

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出典:Christine Bird/Shutterstock.com

実は隣国と陸続きの東南アジアでは、長距離バスで国境を超える移動ができるということを知っていましたか?

国境越えの長距離バスは、日本でいうところの夜行バスと同じような要領で運行していて、大きく違う点といえば、途中で出入国手続きがあるくらいのもの。飛行機と比べると料金は格段に安く、国境間の移動であっても2,000円ほどで乗車することができるため、現地の人やバックパッカーなどから人気の移動手段の1つなのです。

乗車したバスがカンボジアの田舎で故障した

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出典:Petair/Shutterstock.com

そんな長距離バスを利用してベトナムのホーチミンからカンボジアのシェムリアップへと向かっていた時のことです。

当時、筆者は初めての東南アジア旅で、バスで国境を越えることも初めての経験だったため、道中ワクワクしながら乗車していると、それまで順調に走っていたバスが急に止まったのです。

何が起きたのかさっぱり分からず、車内でしばらく様子を見ていると、どうやらバスが故障したとの情報が。日本の高速バスでは考えられない出来事に慌てつつも、ふと周りを見るとなぜかみんな落ち着いたご様子。恐る恐る周りにいた人に話を聞いてみると、どうやら東南アジアでは長距離バスのトラブルが結構な頻度で起きることなのだそうです。

結局、小一時間ほど待ってはみたものの、バスはすぐには直らないとの案内があり、乗客全員で代車が来るのを待つことになったのです。

バスを待つ間も自由そのもの

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出典:Julija Ogrodowski/Shutterstock.com

カンボジアの片田舎で周囲に街はなく、バスにWi-Fiの設備もなかったため、手持ち無沙汰に周りの人たちを見ていると、その様子は自由そのもの。

まるで日常茶飯事であるかのように呑気なドライバーさんや、じっとしていられないのか周りの散策を始める乗客など、イライラした様子の人は1人もおらず、まるで“なるようになる”といったスタンスの人ばかりだったのが印象的でした。

また、近隣に住む住民の方々が故障したバスの様子を見るなり、赤の他人である私たちに家の庭を開放してくれたり、お茶を出してくれたりといった、おもてなしをしてくださったのも驚きの出来事でした。

全てが驚きだった東南アジアの長距離バス

筆者にとって初めての東南アジア、初めての海外の長距離バスで起きた出来事でしたが、バスが故障することも、それに対する許容の広さも、そして地域の人たちの優しさも、その全てが驚きの出来事でした。

最終的に代車のバスは待つこと3時間ほどで到着し、目的地までは無事到着することができたので、“終わりよければすべてよし”とはまさにこういうことを言うのかもしれませんね!

 

※記事内の情報は筆者訪問時および記事執筆時点の情報です。

 

【お詫びと訂正】

本記事におきまして、初出時に以下の記載に誤りがございました。
お詫び申し上げますとともに、訂正させていただきます。

● 記事タイトルおよび1つめの見出し
誤) "高速バス"

正)"長距離バス"

本記事をお読みいただいた読者の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。



ライター:けんちょ(Instagram / Webサイト
会社員/フォトグラファー。学生時代に友人に誘われたことがきっかけで、初海外でアメリカ横断へ。 これまでに見たことのない景色や、全く違う文化や価値観に衝撃を受け、気がつけば旅にどハマり。訪問国数25カ国ほど。訪れた魅力的なスポットはInstagramで発信中。 現在は都内IT企業に勤務しつつ、毎週のように大好きなサウナに訪れ、お財布と海外旅行欲を充電しています。