1. トップ
  2. 横断歩道なのに渡れない!?→ベトナムの交通事情が衝撃だった!《海外の仰天エピソード》

横断歩道なのに渡れない!?→ベトナムの交通事情が衝撃だった!《海外の仰天エピソード》

  • 2023.3.10
  • 4309 views
undefined
筆者撮影

こんにちは。旅好きライターのけんちょです。

これまでに25の国と地域を巡ってきた筆者ですが、それなりに旅に慣れてきた今でも海外へ訪れると驚くことがしばしばあります。今回はそんな海外の仰天エピソードの1つ、ベトナムの街中で見かけるカオスな交通事情についてご紹介したいと思います。

渡れない横断歩道!?縦横無尽に行き交うバイクたち

undefined
筆者撮影

ハノイやホーチミンといったベトナムの都市部は、とにかくバイクの交通量が多いのが特徴的。主要な道路は、道を埋め尽くすほどの数のバイクが走っており、見渡す限りバイクが溢れかえる風景に、旅に慣れた筆者も初めてベトナムに訪れた時には思わず笑ってしまうほどでした。

それもそのはず、実はベトナム、年間のバイクの出荷数が約300万台と世界有数のバイク大国。自動車よりも安価に購入することができ、地下鉄などの交通インフラが発達していないベトナムにおいて、バイクはベトナム国民にとって欠かせない移動手段というわけです。

バイクや自動車が横断歩道で止まってくれることはない

undefined
画像:Konstantin Yolshin / Shutterstock

そんなバイク大国ベトナムでは、交通ルールも日本とは全く異なります。

日本では当たり前のように浸透している歩行者優先のルールも、ベトナムではそうではありません。横断歩道であっても、自動車やバイクが歩行者のために止まってくれることは基本的になく、譲ってくれるのを待っていると一生渡ることができません。

ドライバーは横断する歩行者の動きを予想して走行しているため、歩行者は急に止まったり走ったりせず、バイクが行き交う道路に対して、勇気を持って一定のペースで横断しなければならないのです。

日本とは全く異なる交通ルールに、筆者も最初は現地の人たちが横断するタイミングに合わせて、迫り来るバイクを避けながら恐る恐る横断歩道を渡っていました。

青信号だからといって油断してはいけない

undefined
筆者撮影

青信号だからといって必ずしも安心できないのが、ベトナムの交通事情です。

信号が赤でも容赦なく突っ込んでくるバイクが一定数おり、また右側通行のベトナムにおいて、右折は赤信号でもOK。進行方向の信号が青だからといって、周りを見ずに歩いていると、いたるところから次々とバイクや自動車が走ってくるところも、日本では考えられない驚いた点でした。

街中でクラクションが鳴りまくっている

undefined
画像:Nastya Dubrovina / Shutterstock

日本では、危険を察知した時などにごく稀に鳴らすクラクションも、ベトナムでは日常茶飯事のように街中で響き渡っています。というのも、ベトナムではクラクションは自分がそこにいることを示す手段として使用されているため、交通量の多い中でいわば事故防止のような役割を果たしています。

前の車両に対して、自分がすぐ後ろを走行していることを知らせたり、歩行者と衝突しないようにクラクションを鳴らしながら横断歩道に侵入したりといった具合に、街を歩いていると常に誰かが鳴らしたクラクションの音が聞こえてくるのです。

よっぽどのことがない限りクラクションを鳴らさない日本とは対照的で、「プップー」という音が常に響き渡っているところも、新鮮で異国ならではの非日常でした。

ベトナムの交通事情は超カオスだった!

今回ご紹介した通り、ベトナムの交通事情はとにかくカオス!クラクションの騒音や、突っ込んでくるバイクに最初は「危ない」「うるさい」なんてことを思っていましたが、不思議なもので、こうした非日常も何日か滞在するうちにすっかり慣れた風景に。

帰国後、日本の整備された道路や交通ルールを目の当たりにすると、一抹の寂しさを覚えてしまうほど。数日の滞在にもかかわらず、強烈な印象だったベトナムならではのエピソードでした。今後、ベトナムへ訪れる予定のある方は、くれぐれもバイクにはお気をつけくださいね!

 

※参考文献:「ベトナム社会主義共和国 ベトナム社会主義共和国 電動バイク販売事業調査」JICA
※記事内の情報は筆者訪問時および記事執筆時点の情報です。



ライター:けんちょ(Instagram / Webサイト
会社員/フォトグラファー。学生時代に友人に誘われたことがきっかけで、初海外でアメリカ横断へ。 これまでに見たことのない景色や、全く違う文化や価値観に衝撃を受け、気がつけば旅にどハマり。訪問国数25カ国ほど。訪れた魅力的なスポットはInstagramで発信中。 現在は都内IT企業に勤務しつつ、毎週のように大好きなサウナに訪れ、お財布と海外旅行欲を充電しています。