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あえて手削りしてみませんか? 「かつお食堂」店主が教える鰹節の味わい方

  • 2023.2.21

昔は鰹節を「ガリガリシュッシュ」と手削りする光景があったが、今ではほとんど見られない。

永松真依さんは、10年ほど前に祖母が鰹節を削る姿に心打たれ、たっぷりの鰹節を削ってごはんにのせる朝ごはんを提供する「かつお食堂」をオープンさせた。

『鰹節を手削りする 美味しい暮らし』(主婦と生活社)は、永松さんの初のエッセイ本で、鰹節の魅力がたっぷりと綴られている。鰹節愛がギュッと詰まった一冊だ。

削り方や簡単なレシピ、そして鰹節を巡る旅など、様々な話題で鰹節を語りつくす。

特に、鰹節を使った料理のアレンジは試したくなるものばかりだ。鰹節を加えるだけで手軽なのに、どれもおいしそう。

■鰹節オイル

鰹節&油(米油・オリーブオイル等)の2つをボトルに入れておくだけで、油に鰹節の香りが溶け込んだ「出汁油」になるという。

■鰹節パスタ

鰹節オイルで作ったパスタは、味と香りが決め手のシンプルな料理だ。

■かちゅー湯

二日酔いのときには、鰹節の時短出汁をつかった「かちゅー湯」がぴったりだ。鰹節をやや厚く削り、味噌をお椀に入れて熱湯を注ぐだけで完成。長ネギや溶き卵を加えたアレンジもオススメだ。

■鰹節酒

お酒に鰹節を入れるだけで完成。お米から作られている日本酒との相性は抜群だ。

独自の視点で鰹節の魅力に迫る永松さん。本書を読めば、あなたも鰹節を削りたくなるに違いない。

■永松真依さんプロフィール

ながまつ・まい/1987年生まれ、神奈川県育ち、成城大学文芸学部卒業。鰹節を削る祖母の姿に魅了されたのを機に、鰹節の魅力に開眼。以来、鰹節一筋の生活に。2017年、東京・渋谷に鰹節の美味と魅力を伝える料理店「かつお食堂」をオープン。その一方、全国の鰹節の産地を訪れては、鰹節にまつわる取材を重ねる。各地での講演やワークショップ、食育などのイベントを通して、手削りの鰹節の普及、鰹節の魅力の伝道等も行う。かつお食堂は。「ミシュランガイド東京2022」「ミシュランガイド東京2023」に2年連続「ビブグルマン」で掲載。2021年度は食べログの定食部門百名店にも選出された。

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