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「ちょっとお母さん?」病院の待合室で騒ぐ息子たち。高齢女性に話しかけられ、怒られると思いきや!?

  • 2023.2.21

私は、5歳3歳0歳の3人の息子を持つママです。これは、三男がまだ生まれて間もないころに、子ども3人を連れて小児科を受診したときの話です。子どもを3人連れての外出は、周りの方に迷惑をかけないようにと常に気を張っており、特に病院はより緊張していました。しかし、あることをきっかけに、心が軽くなり、堂々と子連れで出かけられるようになったのです。

子どもとの通院はストレスの連続

この日は、長男の受診を予定しており、息子たち3人を連れて小児科へ行きました。長男と次男は、病院に着くなり院内をウロウロと歩き回り、落ち着きません。

「病院は具合の悪い人が来る所だから、騒いだりしないで静かに待とうね」。そう言い聞かせても息子たちは聞く耳を持たず、2人して騒ぎだしてしまいました。同時に、生後間もない三男も泣き出してしまい、私たち家族は周りからの冷ややかな視線を浴びることになったのです。

隣に座る女性から「ちょっとお母さん?」

順番待ちもあと1組となり、外へ行く時間もない中、息子たちに「静かにしなさい」と言い続けるので精いっぱいに。そんなとき「ちょっとお母さん?」と隣に座る高齢の女性から声をかけられました。

怒られることを覚悟して「はい」と答えると、女性は「あなたの大変な気持ちわかるわ。何か協力できることはない?」とやさしく私に声をかけてくださいました。

子ども=迷惑ではない

「ありがとうございます。そのひと言で救われます。ご迷惑おかけし申し訳ありません」。私が女性にそう答えると、「迷惑だなんて思わないで。先生に呼ばれるまでおばちゃんと一緒にお話ししましょう」と言って、女性は長男と次男の話し相手をしてくださいました。

子連れで出かけると頻繁に「うるさい」などネガティブなことを言われることも増え、「子ども=迷惑な存在」なのだという意識になっていた私。しかし、女性に「迷惑じゃない」と言われたことで心が軽くなったことを今でも忘れられません。

それまで外出先で注意を受けることはあっても、あのときの女性のように助けてもらった経験はあまりありませんでした。しかし、子育てをしている方々は皆必死だと思います。決して、迷惑をかけるために騒がせているわけではないと思います。私もこの先、こんな場面に出くわしたら、「手伝えることはないですか」と声をかけることのできる女性になりたい、そして子どもたちにもそんな人になってもらいたいと思った出来事でした。

作画/ぐら子


著者:はやきゆうこ

3兄弟のママ。5歳・3歳・0歳のやんちゃな男の子3人と多忙な夫の5人家族。子育ての経験を中心に執筆活動中。

ベビーカレンダー編集部

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