シックに格上げされたユーティリティウエア。

各デザイナーがクリエイションにさまざまなメッセージを込め、思い思いの表現で発表した2023春夏コレクション。個々を尊重することで新たな未来が開ける、そんなポジティブな道をモードが描く。

Utilitarian Theory

タフな世界を生きるには機能重視です。

この時代を生きるにはいつでも行動できる機能服が不可欠。そんなデザイナーたちの声が聞こえてくるようだった今季のランウェイ。パッチポケット付きのジャケット、軽やかに羽織るフィールドコート、アウトドアから着想したドローストリングなど、ユーティリティの典型スタイルが目白押し。ただし、シックにアップデートされているのが今季らしい主張。

＊「フィガロジャポン」2023年3月号より抜粋