1. トップ
  2. おでかけ
  3. 旅好きドイツ在住女子が提案!ヨーロッパ4ヵ国で「春夏秋冬」を楽しむ新しい旅のカタチ

旅好きドイツ在住女子が提案!ヨーロッパ4ヵ国で「春夏秋冬」を楽しむ新しい旅のカタチ

  • 2023.2.20

こんにちは。ドイツ在住のYuです!2023年に入り、ヨーロッパ全体でコロナ対策の規制が緩和または全面解除され、旅のハードルがぐっと下がりました。

日本でも、そろそろヨーロッパ旅行へ……と考えている方が増えているのではないでしょうか。

でも実際、ヨーロッパ各国の旅の様子を見聞きすることは少なく、不安に思っている方もいるかと思います。

今回は、パンデミック後に実際に旅して見た、ヨーロッパにおける"WITH コロナ"の新しい旅のカタチを、季節ごとに紹介していきたいと思います。

この記事をきっかけにヨーロッパ旅のハードルが少しでも下がったら嬉しいです。

春は、チューリップ畑でハッピー満開

"ヨーロッパの春"の代名詞!オランダの絶景チューリップ畑

「ヨーロッパの春」といえば、オランダのチューリップ畑の絶景。

カラフルに咲き誇るチューリップ畑の可愛さといったら……!見るだけで一気にハッピーがフルチャージされちゃいます。「この景色を見て笑顔になれない人なんているわけがない」と思ってしまうほど。

チューリップのシーズンは、例年3月中旬~5月上旬ころです。なかでも4月中旬から下旬にかけてが満開の時期で1番の見頃。

首都アムステルダムでは毎年4月の1か月間、チューリップフェスティバルが開催され、街中のいたるところでカラフルなチューリップを見ることができます。

他にも、世界最大級のフラワーパークとして有名な「キューケンホフ公園」、そのエリアのリッセ周辺には、チューリップ畑がたくさんあり、どこを巡るか計画をたてるのも楽しみのひとつ。

リッセには広大なチューリップ畑が多くあり、その美しさに目を奪われます。

基本的にチューリップ畑は立ち入り禁止なので、外から撮影を楽しみましょう。近年、個人所有の畑に観光客が無断で入って、チューリップを踏んづけたり、ゴミを捨てたりして、畑の持ち主を悩ませているんだそう。ルールを守って、チューリップの絶景を楽しみましょう。

さて、オランダでチューリップといえば、上記のキューケンホフ公園が大人気の有名スポットですが、今回はあえて別の場所をおすすめさせてください!

それは「The Tulip barn」。キューケンホフ公園から車で5分ほどで"Theチューリップ畑!"のような雰囲気があり、あまり混雑もせずゆったりと散策を楽しめる穴場中の穴場なんです。

園内には、写真撮影に使える可愛い小道具や背景が置かれていて、乙女心をくすぐります。

子ども用の遊び場や、カフェ、フードトラックもあり、どの世代でも、どの時間帯でも楽しむことができるのも嬉しいところ。

「とにかくチューリップの絶景が見たい!でもできたら人混みは避けたい」「映える写真をのんびりたくさん撮りたい!」「子どもも楽しめるところがいい」という方に特におすすめです。

毎年チューリップの配置や小道具を変えているようなので、来年はどんな風景を見ることができるのか、今から楽しみです。

また、秋にはダリアとヒマワリの花畑に変身するんだとか。いつかその時期にも訪れてみたいなぁと思っています。

夏は、ビーチと太陽でエネルギーチャージ

マルタで真っ青な海と中世の街並みのバケーション

夏は、地中海に浮かぶマルタ共和国でバケーション♪マルタは6月中旬から9月中旬までが本格的なサマーシーズンで、多くの観光客で賑わいます。

私たちは少し早めの6月初旬に行きましたが、まだ街中もすいていて、人気のビーチを外せば人混みを避けて楽しむことができました。

「青の洞窟」で有名なのはイタリア・カプリ島ですが、実はマルタでも青の洞窟が見られることをご存じでしょうか?

「青の洞門」と言われる数か所の洞門をボートで巡ることができ、洞門によって異なる青の色を楽しめます。あまり知られていませんが、カプリ島の青の洞窟より美しいという人もいるほど。神秘的な青色は、一見の価値ありの絶景でした。

1980年にユネスコの世界遺産に登録された首都・バレッタ。「ハチミツ色の石」とよばれるライムストーン(石灰石)でつくられた建物とカラフルな扉、海の色のコントラストがあまりに美しく、まるでおとぎの国に入り込んだかのような気分になります。

半日もあれば、観光名所は徒歩ですべてまわれます。ですが、あまりの美しさに、私たちはプランを変更して丸々2日間をかけて街歩きを楽しみました。

公用語はマルタ語と英語なので、地元の人とのコミュニケーションもスムーズ。そして、マルタの人たちはとってもフレンドリー!

写真は、100年以上の歴史あるバレッタのレストラン「Rubino」の店主のおじさんと。マルタ料理とイタリア料理のフュージョン料理は、どれも悶絶もののおいしさで、マルタ滞在中何回も通いました。娘たちをとても可愛がってくれ、最後には自分の携帯を取り出して「君たちと仲良くなった思い出に、写真を撮ってもいい?」と聞いてきてくれたほど。

ちなみに、メニューは黒板に手書きで書かれた季節のメニューのみ。おじさんが、一つひとつ丁寧に料理の説明をしてくれます。

ウサギ肉の煮込み料理に、カラスミパスタ、鮮魚のカルパッチョ……どれも絶品でしたが、1番のおすすめはウニのパスタ。メニューに載っていなくても、ウニの仕入れがあれば特別に作ってくれるので、ぜひお試しを!

夏場の旅の楽しみといえば、テラス席での食事もそのひとつ。レストラン内の密集を避けたいときにも安心ですし、外で太陽を浴びながらの食事は開放感にあふれ、ハッピー気分が倍増!

海を眺めながら、マルタの地ビールCISK(チスク)で乾杯する瞬間は、最高のひとときです。

秋は、ワインとビールでフェスティバル三昧

ドイツ・ミュンヘンのオクトーバーフェストでProst(乾杯)!

3年ぶりに開催された本場ミュンヘンのオクトーバーフェストは、大盛況で幕を閉じました。

やはり夕方~夜はかなり混雑しますが、日中は空席も多くストレスフリーで楽しむことができます。ライブミュージックも昼間から演奏されているので、お昼でもオクトーバーフェストの雰囲気を味わえますよ。

また、テラス席も多くあるので、人混みを避けたい方も安心です。夜は観覧車などのアトラクションや屋台のライトアップを眺めながらのビールが最高。

アトラクションは、移動遊園地とは思えないほどの充実ぶり。本格的な絶叫マシーンからおばけ屋敷、子ども向けの乗り物など、遊園地としても1日中楽しめちゃいます。

ビール樽を運ぶ馬車や、各ブルワリーのテントの装飾も見ものです。オクトーバーフェストは室内の大会場に密集した人々をイメージする方も多いと思いますが、じつはアウトドアでもほとんどのことが楽しめます。

多くの人が集まるイベントも、時間帯を選んだり、アウトドアで楽しめることを探したりすれば、コロナ禍でも安心・安全に参加できるのです。

ドイツ・モーゼル地方のワインフェスティバルでテイスティング三昧

私たち一家が住むモーゼル地方は、秋になると各都市でワイン祭りが開催されます。

ワイン好きとしては、待ちに待った大イベント!期間中、街中に大小さまざまなワインブースが出現し、各ワイナリー自慢の味やライブミュージックを楽しみ、街を挙げて秋の到来を盛大にお祝いします。

こちらはコッヘムのワイン祭りのメインイベントであるパレード。モーゼルエリア各地方の伝統衣装に身を包んだグループや、ミス・ワインなるワインプリンセス達が街を彩ります。

こちらはベルンカステル=クースのワイン祭りにて。小さい街ながら、多くのワインブースやフード屋台、ライブミュージシャンたちがお祭りを盛り上げていて、みんなハッピームードの大盛況!

ドイツの秋はとても過ごしやすいので、アウトドアで行われるワイン祭りは、新しい旅スタイルにまさにおすすめのイベントです。

冬は、クリスマスの魔法にかけられて

ドイツのクリスマスマーケット巡りでおとぎの世界へ

ここ2年、ヨーロッパ各地の大型クリスマーケットはことごとくキャンセルでしたが、今年はついに本格再開されました。

例年11月中旬~クリスマス頃(年明けまで開催される場所もあり)まで開催されるクリスマスマーケット。

木組みの可愛らしい屋台には、オーナメントなどのクリスマス飾りや各地方の焼き菓子、フィンガーフードが並び、眺めているだけでワクワクします。

クリスマスマーケット発祥の地と言われるドイツでは、およそ2,500以上のクリスマスマーケットが毎年開催されていて、どの街のマーケットに行くか悩むのも楽しいもの。各都市で趣が異なるので、いくつ行っても飽きることがありません。

クリスマスマーケットの風物詩といえば、グリューワインでしょう。スパイスが入った甘いホットワインを飲んで、友人や家族たちと語らう時間は最高です。

グリューワインの入ったマグカップは、各都市ごとにデザインが異なるだけでなく、毎年デザインが変わるのでコレクターも多くいます。お土産にもピッタリなので、各屋台でお気に入りのデザインを見つけてみてくださいね。

こちらは、ドイツ三大クリスマスマーケットのひとつである、ニュルンベルク。世界で最も有名なクリスマスマーケットとしても知られています。

中世の雰囲気が残るニュルンベルクの旧市街中に複数のクリスマスマーケットが設置され、イルミネーションで彩られた街並みはまるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさに溢れます。

こちらはバンベルクという、ニュルンベルク近郊の小さな街のクリスマスマーケット。個人的には、小さな街のクリスマスマーケットのチャーミングさにもとても惹かれます。あまり混雑しないので、のんびり楽しめるのも魅力的。

この時期にドイツを旅する方は、自分好みのお気に入りのクリスマスマーケットを見つけてみてくださいね。

「クリスマスの首都」フランス・ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル

ヨーロッパ各都市で開かれているクリスマスマーケット。こちらは、その中でも最大規模を誇る、フランス・ストラスブールのクリスマスマーケットです。旧市街の11会場に300以上もの屋台が立ち並ぶほか、メイン広場に飾られた高さ30メートルもの巨大クリスマスツリーは圧巻です!

ドイツの屋台とはまた違ったクリスマス飾りが売られていて、その可愛さにお財布のひもがゆるみっぱなしでした。こちらは、クッキー屋さんではなく、クッキー型のオーナメント専門店。可愛すぎる……!

ストラスブールのあるアルザス地方の銘菓「クグロフ(kougelhopf)」の型や、焼き物の専門屋台も。色遣いやデザインが可愛すぎますよね。

国が違えばホットワインの呼び名も変わりり、フランスでは「vin chaud」と呼ばれます。さまざまな種類のものがあり、フルーツやシナモンなどのスパイスとじっくり煮詰められていました。

アルコールが飲めない方にはホットジュースもおすすめ。リンゴジュースやぶどうジュースなどがフルーツやスパイスとともにじっくり煮込まれている、なんとも優しい味わいでした。

この時期は、ストラスブールの街全体がクリスマス仕様になっているので、普段とは違った街歩きの景色が楽しめます。例えば、この近辺の建物は大きなテディベアで飾られていて、まるで絵本の中の世界のようでした。

ヨーロッパで新しい旅を楽しもう

withコロナ時代のヨーロッパは、ついに観光地も完全復活を遂げ、人々のハッピーなエネルギーに満ち溢れています。

我が家の新しい旅スタイルは「朝早くから行動開始して、人混みを避ける」「できるだけ外で楽しめることを探す」。シンプルですが、意外と効果的なコロナ対策になっています。シーズンオフをあえて狙うのもありだと思います。

みなさんも、今までとは違った目線で旅先を選んだり、新しい旅スタイルを見つけてみたりしてはいかがでしょうか。ヨーロッパの国々が、世界中の旅人の来訪を待っていますよ。

All photos by Yu Villegas

元記事で読む
次の記事
の記事をもっとみる