「なにが楽しいの？」顔・年収・学歴はパーフェクト！しかし会ってみると？！

30歳を前に結婚相談所に入会した私。そこで数多くの男性に出会いましたが、なかなか婚活はうまくいきませんでした。プロフィールと実際の印象が全然違った男性のエピソードをお話しします。

見た目も年収も学歴もすべてパーフェクトな男性

私が入会した結婚相談所では、パソコンを使って自由にお相手探しができました。年齢や年収などさまざまな条件を設定すると、当てはまる人が検出されるのです。すると、ある男性のプロフィールが目に留まりました。年齢は私と同じで職業は公務員、年収も悪くありません。さらに高身長のイケメンです。

失礼ながら、なぜこんな好条件の男性がわざわざ結婚相談所に入会しているのか不思議に思い、もしかしたらなにか裏があるのかもと思いましたが、会わないとわからないので思い切ってお見合いを申し込んでみました。

しかしお見合いの返事はなかなかきません。あれほど条件のいい男性なら引く手あまたで、いくらでもお見合い相手はいると思います。平凡な私など選ぶはずがないと、彼とのお見合いはほぼ諦めていました。

ところがお見合いを申し込んでから半年後、すっかり忘れたころに彼からお見合いのをしたいと返事があったのです。「なぜいまさら？！」 と不思議に感じましたが、憧れの男性にようやく会えるとうれしくなりすぐにOKの返事を出しました。

しかし実際に会ってみると…？！

やっと彼に会えると思うとうれしくて、いつもより念入りにメイクをしてお見合い会場のホテルへと向かいました。相手側の到着を待っている間、仲人さんと世間話をしていると｢今日お会いする方はちょっと言葉がキツイかも。話が合うといいんだけれど……｣と心配そうに言われました。仲人さんがお見合い前にそのような情報を伝えるというのは、よほどのこと。きっと穏やかで素敵な男性だと思っていただけに、一気に緊張感が走りました。

そして、待ち合わせ場所に彼が現れます。確かにイケメン風ではありましたが、写真よりはキツそうで、目つきが悪い印象です。しかし、不安に思っていたわりには丁寧に話をしてくれました。しかし、仲人さんが席を立った途端、足を組んで急に横柄な態度になったのです。さっきまで敬語で話していたのが急にタメ口になり、上から目線のような話し方になりました。

さらに彼は…

さらに、こちらがなにか話してもすべて否定されます。例えば、私が趣味である釣りの話をすると｢釣りってなにが楽しいの？｣と言われました。この時点でイラッときましたが、釣りの楽しさ、奥深さを必死に説明しても、彼はいかにもつまらなさそうです。また、好きな食べ物の話をすると｢俺はそれ好きじゃない｣と一刀両断。

なにもかも否定されると、こちらも話す気が失せてしまいます。あまりの居心地の悪さに、1時間ほどたったタイミングで私は着信があったフリをして、｢会社から呼びだされたので失礼します｣と相手に伝えたのです。

彼は驚いたような表情でしたが、最後に｢へー、俺より仕事を優先するんだ」と捨て台詞を吐きました。またもや嫌みを言ってきたのです。なぜこんな男性とお見合いをしたのだろうと後悔しながら、その場を立ち去りました。

帰宅後、仲人さんにお断りの連絡を入れる、なんと彼からは｢もう一度会いたい｣と連絡が来ていると言われたのです。ストレスしか感じなかったあの時間を思い出し、丁重にお断りしました。

私はまだ見ぬ彼を会う前からリスペクトし過ぎたと思います。確かに条件はそろっていましたが、性格に難があり過ぎて、会ってみると好条件なのになかなか成婚に至らない理由がわかりました。

私自身、この経験を機にプロフィールだけで相手を判断せず、積極的にたくさんの男性とお見合いをしていきました。さまざまなタイプの男性と会話をしていく中で、自然と男性を見る目が養われたと思います。そして最終的に夫と出会い、無事に結婚することができました。

著者／梅野かずみ

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ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室