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不動産屋は絶対に選ばない! 節約どころかお金がかかる「賃貸物件の特徴」

  • 2023.2.18

「ひとり暮らしをしたいけど、お金が心配…」という人も多いのでは。今回は、女性に特化した不動産会社を経営する 山手雅美さんに、働く女性がひとり暮らしをするときのため、"節約目線での物件の選び方"について教えてもらいました。プロからのアドバイス、ぜひ物件を探す際のヒントにしてみてください。

不動産企業の女性経営者が教える! 節約目線での物件の選び方5選

【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.2

――ひとり暮らしを始める際、費用面において知っておくべきこと、気をつけることがあれば教えてください。

山手さん ”初期費用の安さ”だけで決めるのはオススメしません。例えば、ひと月目の家賃が無料になる「フリーレント1カ月」。一見お得感はありますが、月々の家賃が割高に設定されている場合も。「仲介手数料無料」「敷金・礼金無料」においても、他の名目で料金が上乗せされている可能性があります。

――目先の安さだけを見てしまうと、損をする可能性があるのですね。

山手さん 初期費用を安さだけで選ぶのもよくないとお話ししましたが、損をしないためには、初期費用について他の物件としっかり比較検討したほうがよいです。月々の家賃だけでなく、初期費用も物件により大きく異なります。「月々の賃料を1,000円でも安くしたい」とおっしゃるお客様は多くいらっしゃいますが、例えば賃料が安くても、初期費用で余計に30万円多くかかってしまったら、2年住むにしても結局毎月の家賃が1万円程上がっているのと同じことですよね。

まずは「初期費用はどのくらいかかりますか?」と担当者に聞いておくこと。直接でなくてもメールで聞けばすぐに教えてもらえますし、クリーニング料、鍵交換代、中間手数料など、かかる費用を細かく項目別に知ることができますよ。

――次に、”節約目線”で物件をチェックすべきポイントを教えてください!

1. インターネット付き物件であるかをチェック!

山手さん 自宅のインターネットを契約するとなると、月5,000円程度はかかりますから、無料でインターネットを使えるお部屋はお得です。年間にすると6万円程度の節約に! 大きいですよね。賃貸サイトを見ていただくと、特徴などが記載されてある箇所に「インターネット無料」「Wi-Fi無料」と書かれている物件があるので、物件を探す際に確認していただければと思います。自分で契約する手間も省けますよ。

2. エアコンの新旧をチェック!

山手さん 古いエアコンですと電気代が高くつく場合があります。築年数が経っていても、エアコンが新しくなっていれば問題ないのですが、備え付けのエアコンが黄ばんでいたり、古そうだなと思ったら要注意です(笑)。古いエアコンと最新のエアコンを比べると、電気代が2、3倍近く違う場合もあるんですよ。最近は特に電気代自体が高くなっているご時世ですから、こういった光熱費の節約ポイントは見逃さないようにしましょう。

また、木造よりも鉄筋コンクリート造、窓は一重サッシより二重サッシの方がエアコンの効きがいいので、さらに電気代の節約につながりますよ。

3. プロパンガスか、都市ガスかをチェック!

山手さん プロパンガスより都市ガスの方が安いですから、節約をするためにはガスの種類をチェックすることも大切。電気料金が電気会社によって異なるように、ガスの種類によっても料金は変わってきます。お風呂のお湯を沸かす際や、自炊の際に使うガスコンロなど、おうち時間を有意義に過ごすためにもガスは欠かせませんから、担当者に聞いたり、賃貸サイトの情報を確認しておきましょう。

4. スーパーや100円ショップが近くにあるかをチェック!

山手さん ひとり暮らしの際にかかる生活費って住む場所によって変わってくると思います。近所にスーパーがないとコンビニに行く回数が増えてしまい、結果、食費がかさんでしまったり。私が今住んでいるところも近くにコンビニしかなくて。食費が高くなってしまっていると、身をもって感じているところです。お得に買い物ができるスーパーや100円ショップ、ドラッグストアなど、自分が住む周辺のお店情報を、ある程度確認しておくことをオススメします。自分で調べなくても、物件の担当者に聞けば教えてくれますから質問してみるといいですよ。

5. 家賃が安いからと、交通の便が悪い場所を安易に選択するのはやめる

山手さん 私の経験上ですが、家賃が安いからという理由だけで交通の便が悪い場所を選ぶのはオススメしません。交通の便がよくない分、家賃が安くなっている場合は多いですが、沿線によって運賃が高かったり(東京でいうと、つくばエクスプレスやゆりかもめなど)、駅から遠いとタクシー代などの交通費がかさんでしまいます。終電が早い理由から、毎月タクシーに10回以上乗ってしまって、結局、交通の便がいいところに住んだ方がお得だったなんてお客様もいます。いくら家賃の安い物件に住んでも、トータルでかかる月々の出費が高くついてしまったらもったいないですよね。交通費は積み重ねで高くついてしまうので注意が必要です。

損なくひとり暮らしを始めるために、できることから確認しよう

いかがでしたか。節約は、小さいことからの積み重ねが大きくなるもの。引っ越しを検討している人は、今回の5つのポイントをぜひ参考にしてみてください。

教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 山手雅美さん
宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険プレゼントやRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい!

©Marisvector/Getty Images

文・武市彩花

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