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「これやりながら怒るの無理」アイデア発想の専門家が教える、イライラをしずめる方法とは?

  • 2023.2.19

職場でも家庭でも、ちょっとしたことでイライラ。自分に直接関係がなくても、ニュースを見ては怒り、電車の中でマナーの悪い人を見ては腹を立ててしまう。とにかく、毎日イライラが止まらない......! そんな方にぜひ試していただきたい方法がある。

とっておきの方法を教えてくれるのが、おもちゃクリエーターでアイデア発想の専門家、高橋晋平さんだ。2月22日に発売される著書『1日1アイデア 1分で読めて、悩みの種が片付いていく』(KADOKAWA)の中で、高橋さん流のイライラのしずめ方とその理由を明かしている。

その方法とは、「両足とも宙に浮かす」こと。

高橋さんは「スキップをしながら怒ることはできません」と言う。確かに、ルンルンとスキップをしながらイライラを募らせるのは難しそうだが、そもそも怒っている時にスキップなんてする気になれないのでは......?

心より体のほうがコントロールしやすい

高橋さんは実際に、おもちゃ開発の一環で、いろいろな人と実験を行った。その結果、高橋さんも家族も友人も、スキップ中に怒ることはできず、笑ってしまったという。

「仕事や私生活でイライラしたり気持ちが落ち込んだりしたら、サッと人が見ていない場所に行ってスキップすることをおすすめします。スキップは両足が同時に宙に浮きます。人は地に足がついていないと、怒ることが難しくなります。」(本文より)

高橋さんによれば、人は自分の感情をコントロールすることはできないが、心よりも体の方が、脳の命令通りに動かすことができるものだという。ほかにも、縄跳びをしたり、自転車に乗って少し漕いでは両足をペダルから離したり、両足を宙に浮かせる方法は、意外とたくさんある。

本書ではほかにも、世界中の事例や著者の経験から厳選した「人生を楽しくラクにするアイデア」を1日1つずつ、日付入りで365個紹介している。先述の「スキップ」のように、すぐに試せるものから仕事のスキルを上げるものまで、それぞれ1ページにやり方と考え方をまとめている。1月1日から読んでもいいし、「あとがき」から読み始め、12月31日からさかのぼっていくと違った読書体験ができるように、掲載順にも高橋さんのアイデアが反映されている。

見出しには、気になるアイデアが並んでいる。たとえば、こんな具合だ。

・家族だけの方言「家族語」を作ると家庭円満になる
・断捨離より簡単な「ナン捨離」という片付け法
・四つ葉のクローバー探しがうまい人は、アイデア探しもうまい
・話し方が必ず上手くなる「ひとりラジオ法」
・初対面の人の名前を憶えて、忘れない方法
・新幹線の車内アナウンスで気付いた、英会話上達の一歩目
・答えるとやりたいことが見つかる、たったひとつの質問
・大人が今から勉強するなら、文系と理系、どっち?

本書を「これまでの人生すべてを振り返りながら書き下ろした」という高橋さん。「アイデアにまつわる365の話を楽しく読んでいくと、仕事や人生を面白くラクにするアイデア発想力がじわじわと身につくという、『ふーんと思って終わり』ではない『実際に使える本』にすることに力を注ぎました」と語る。中でも気に入っているのが、先述の「イライラをしずめる方法」だ。

「このアイデアは、すべての人にすぐ役立てていただけるはずです。ぜひ、試してみてください。」

「もうイライラしちゃって仕方がない!」という方は、まずはスキップができる場所を探してみるだけでも、冷静になる効果があるかもしれない。

■高橋晋平さんプロフィール
たかはし・しんぺい/おもちゃクリエーター、アイデア発想ファシリテーター。秋田県生まれ。2004年に株式会社バンダイに入社。第1回日本おもちゃ大賞を受賞し、発売初年度にシリーズで国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」など、玩具・ゲームの企画開発やマーケティングに携わる。2014年に株式会社ウサギを設立。製品や働き方、社会課題解決などを「遊び化」するプロであり、各種企業と事業を共同開発する。企画アイデアの発想セミナーやワークショップも全国で実施中。TEDxTokyoで行ったアイデア発想法のスピーチ動画は累計200万回再生。『企画のメモ技』など著書多数。

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