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オードリー・ヘプバーンが思う「一流の男の人」って?

  • 2023.2.18

スクリーンの中でいつまでも人々の心をときめかせる、オードリー・ヘプバーン。2023年は、ヘプバーンの没後30年であり、映画『ローマの休日』公開70周年という節目の年だ。

永遠に輝き続ける彼女の名言を詰め込んだ1冊、『オードリー・ヘプバーン 永遠の言葉120』(宝島社)が発売された。監修は、ヘプバーン来日時にインタビューをおこない、2022年の"オードリー・ヘプバーン映画祭"でナビゲーターを務めた映画ライターの清藤秀人(きよとう・ひでと)さんだ。

本書で紹介されている言葉を一部ご紹介しよう。

いばる男の人って、要するにまだ一流でないってことです。

観客だけでなく、多くの映画監督や脚本家たちを魅了したヘプバーン。彼女が思う理想の男性像は、マッチョで強い人ではなく、愛と包容力のある人だった。

サラダです、サラダ以外無くともよいくらい好きです。

野菜と水をたくさん摂っていたというヘプバーン。一方で息子のルカ・ドッティいわく、「母はパスタなしでは生きられなかった。お皿が溢れるほどの量をお代わりした」とも。

いちばんいい笑顔を作りなさい。なぜって、第一にそのほうがあなたがいちばん素敵に見えますし、第二にそうするほうが、より早くあの人たちはあなたのことを構わなくなりますから。

これは、パパラッチに出くわしたときにどうするかを親戚の子に教えた言葉。実際、パパラッチが撮ったヘプバーンの写真には、どれも笑顔の姿が写っているのだという。笑顔は彼女の武器でもあったのだ。

このほか、ファッションや仕事に持つ信念や、家族への愛、子どもの頃の戦争体験、晩年に尽力したユニセフの活動など、さまざまなテーマを語った言葉が紹介されている。一冊まるごと読み通せば、女優として、そして一人の人間としてのオードリー・ヘプバーン像が見えてくる。

■清藤秀人さんプロフィール
きよとう・ひでと/高知県生まれ。法政大学社会学部卒業後、アパレル・メーカーを経てフリーランスの映画ライターに転身。現在、映画.com、CINEMORE、MOVIE WALKER PRESSなどの映画ウェブサイトや、TV情報誌『デジタルTVガイド』(東京ニュース通信社)にレビューを執筆。また、Yahoo! ニュース個人"清藤秀人のシネマジム"で記事を配信中。2022年7月よりSafari Onlineにてファッションコラムがスタート。ほかに、『SCREEN』(近代映画社)などの映画情報誌や劇場用パンフレットにレビューやエッセイを執筆。著書に『永遠のファッション・アイコン オードリーに学ぶおしゃれ練習帳』(近代映画社)、監修書に『オードリー・ヘプバーンという生き方』(宝島社)ほか。TVやラジオにコメンテーターとして出演。1987年にオードリー・ヘプバーンが来日した際、インタビューを行う。2019年6月、2022年6月に東京で開催された"オードリー・ヘプバーン映画祭"でナビゲーターを務める。

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