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子育て中の「なんかしんどい」の正体をマンガに。「母性本能やない、経験や!」

  • 2023.2.18

白目みさえさんは、精神科で心理カウンセラーとして働きながら年子の2人の娘を育てている。夫はどこか抜けていて頼りにならず、慌ただしい毎日。白目をむいてしまうような出来事の連続だ。

そんな日々を描いた「ダ・ヴィンチWeb」の連載「子育てしたら白目になりました」が1冊の本になった。連載中から、「スカッと心が晴れた」「わかりすぎる!!!」と共感の声が寄せられている。

家事に追われ、子育てに追われ、時間に追われる、慌ただしい毎日。そんな白目をむきながら奮闘するお母さんの様子をユーモラスに描いたコミックエッセイだ。

子どもの泣き声を聞き分けられたり、うんちのにおいがわかったり、母親には野生の勘ならぬ母性本能が備わっているもの、という夫の勘違いを「(母性本能なんてものは)ない」とバッサリ。最初からそんなことができるわけではなく、すべては毎日24時間子どもに向き合う中で、経験によって身につけた技なのだ。

本作ではさらに、日常の些細なしんどさである「一瞬の白目」が生まれる場面にフォーカスしている。たとえば、毎日行方不明になるハサミを捜索したり、電気をつける回数より消す回数が多かったり...。そんな「一瞬の白目」の積み重ねが、「なんかしんどい」の正体なのだ。

白目みさえさんは、育児が「しんどい」と言っても理解されにくいのは、誰もが即座に納得するようなわかりやすい「しんどさ」ではないからだと言う。

「私が漫画で表現したいのは、この『一瞬の白目』が生まれた場面。経験した人の多くがこっそり心にしまっている『一瞬の白目』をあえて取り出し、共感し合うことによってスッキリ昇華されますようにという願いを込めて描かせていただいております。
白目家の出来事なのに『あれ?うちのことかな?』と思っていただけるような、皆様の心の白目にアクセスできる漫画に仕上がっていれば嬉しく思います。」

「あるある」と笑いつつも、心にしまっていたイライラやモヤモヤの正体が見えてくるような作品だ。

■白目みさえさんプロフィール
しろめ・みさえ/臨床心理士・公認心理師として精神科に勤務する年子の母。基本的に白目をむいて育児をしていて、その様子をしたためたカルタやマンガを増産している。

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