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侍ヌートバーより先?カ軍同僚エドマン、韓国代表早期合流を明言のワケ「日本より先にソウルで…」【WBC2023】

  • 2023.2.16

「ヒョンス、ファイティン!」

セントルイス・カージナルスに所属するトミー・エドマン(27/韓国名:クァク・ヒョンス)が韓国野球の歴史を書き換える。史上初めて野球韓国代表としてプレーする韓国系アメリカ人になるのだ。彼自身、「光栄だ」と喜びを伝えた。

覚悟も格別だ。すでに準備を始め、打席にも経っている。合流も早まる見通しで、日本ではなく韓国で先に見られることになりそうだ。

2月14日(日本時間)、カージナルスのキャンプ地である米フロリダ州ジュピターのロジャー・ディーン・スタジアムでエドマンと会った。

エドマン、早期合流に意欲「ソウルで何日間だけでも…」

 

キャンプ開始は投手と捕手が16日で、野手組は21日からだという。しかし、エドマンは早くからキャンプ地に合流して練習を始めている。この日もすべての練習が終わった後にようやくエドマンと会うことができた。

エドマンは「本当に楽しみだ。おそらく、かなり慌ただしい春季キャンプになるだろう。ひとまずセントルイスで時間を過ごし、ソウルで韓国代表に合流する。その後、日本に移動する。少し忙しそうだ。それでも期待が大きい」と語った。

続けて、「もう打席には立っている。重要な部分だ。徐々に投手が投げるボールに慣れてくるだろう。WBCまでゴロ守備と腕の状態も問題ないと思う。準備を少し早く始めた。大会までしっかり準備できることを願っている」と付け加えた。

「ヒョンス、ファイティン!」と自ら書いたA4用紙を手に笑顔を見せるエドマン

“ソウル”という単語が耳に入った。韓国代表は来る3月5日に日本入りした後、大阪で6日にオリックス・バファローズ、7日に阪神タイガースとの強化試合を行う。当初、エドマンはそこで初めて代表に合流すると見られていた。

ただ、エドマンが合流日を繰り上げたようだ。「まだ100%確実ではないが、暫定的にそうなるだろう。大阪に行く前に何日間だけでもソウルで代表とともにする計画を立てている」と明かす。

これが実現すれば韓国代表にとっては大きなプラスだ。

ただでさえ慌ただしいスケジュールのなかで、メジャー球団の都合でメジャーリーガーたちの代表合流が遅れている。エドマンは韓国代表がアメリカで実施中のキャンプにも参加できない。一日が惜しい。そこで、エドマン自ら早く準備をし、合流時期を繰り上げる計画を立てた。願ってもない早期合流だ。

韓国国内でエドマンに対する関心は日に日に高まっている。これを本人も知っている。「ロサンゼルスに祖母が住んでいる。韓国の新聞をたくさん読んでいらっしゃるが、WBC関連記事を読んで僕の話も教えてくださった。SNSでも韓国からのフォロワーがたくさんできた。素晴らしいことだ。韓国でファン層を構築し続けられることを願っている」と笑顔を見せた。

“日本キラー”との再会を歓迎「素晴らしい仲間だ」

そんなエドマンに自分自身に関する説明をお願いした。すると、彼は次のように語った。

「さまざまな方法で試合に貢献できると思う。足が速く、守備と打撃も良い。韓国のファンに自分が現場でできるすべてのことをお見せしたい。そのことを考えるとワクワクする」

「打席では一貫性を保ち、落ち着いている点もある。あまり感情的ではない選手だ」

取材に応じるエドマン

韓国代表には縁のある選手もいる。なかでも、“日本キラー”で知られる投手キム・グァンヒョン(34、SSGランダース)は2020~2021年にカージナルスに在籍しており、元チームメイトだった。

「“KK(キム・グァンヒョンのニックネーム)”に再会できると思うとワクワクする。素晴らしい仲間だった。サンディエゴ・パドレス戦ではキム・ハソンとも何回か話をしたよ。WBC出場が不発に終わったが、チェ・ジマンも知っている。彼は本当に面白くて良い人だ」

また、エドマンは「KBOに素晴らしい選手が何人かいると聞いている。イ・ジョンフが来年アメリカに来ると聞いている。実際に会うことになった。それに、以前ボルチモア・オリオールズでプレーした自分と同じ名前のキム・ヒョンスもいる。彼らと一緒にプレーできると思うと楽しみだ」と強調した。

「日本、アメリカと対戦しても問題ない」

現在、アメリカ現地では韓国のWBCでの成績予想が「7~8位程度」と見られている。だが、エドマンは自身を示した。

「韓国は戦力をしっかり備えたチームだ。過去のWBCにどうだったかは知っている。我々は試合に勝って、トーナメントを揺さぶることができるだろう。自信がある。高みに行ける。野球は誰にでも勝利のチャンスがある。日本だけでなく、アメリカと対戦しても大丈夫だろう」

韓国ファンに対する感謝の気持ちも示した。現在進行形で韓国語の勉強をしているとのことだ。お世辞ではなかった。実際にA4用紙にハングルで「ヒョンス、ファイティン!」と書いた。

エドマンは「多くの応援を送ってくださる韓国のファンの方々に本当に感謝している。韓国代表として出場できるという事実そのものが嬉しい。光栄だ。韓国の助けになりたい。韓国語アプリをインストールして、韓国語も学んでいる。代表に行けばもっと学べるはずだ」と微笑んだ。

A4用紙に韓国語で「ヒョンス、ファイティン!」と書くエドマン

来る3月10日、1次ラウンド第2戦で対戦する侍ジャパン(日本代表)にはカージナルスの現同僚であるラーズ・ヌートバー(25)がいる。彼もまた、日系アメリカ人選手として初めて侍ジャパンのメンバーに選ばれた。

エドマンとヌートバー、それぞれが日韓代表を背負って東京ドームで繰り広げる戦いに今から注目したい。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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