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変わらない静けさが愛おしい――角田光代と飼い猫トトの「その後」

  • 2023.2.14

作家の角田光代さんが、愛猫トトとの暮らしを綴ったフォトエッセイ『明日も一日きみを見てる』(KADOKAWA)が発売された。累計8万部のロングセラー『今日も一日きみを見てた』に続くシリーズだ。

今回は集合住宅から一軒家に引っ越した角田さんとトトの暮らしが綴られている。外猫との初めての遭遇と脱走事件、虫取り事件、ハゲ事件などハプニングの連続。一方で、猫との暮らしには「くりかえし」の単調さもある。

小さな日常の中に、大きな幸せを感じるペットとの暮らし。ごはんや顔マッサージなど、猫との静かな日常を綴った文章と写真から角田さんの愛情を感じる、ほほえましい一冊。

■角田光代さんプロフィール
かくた・みつよ/1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の?』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞。他に『坂の途中の家』『今日も一日きみを見てた』など著書多数。

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