「牛」は人間の生活においてとっても重要な存在ですよね。毎朝「牛乳」を飲んでいる、なんて方も多いかもしれません。
そこで!今回は、そんな「牛」を含む難読漢字を7つご紹介します。はたして、みなさんはいくつ読むことができますか…?
1.「黄牛」
「黄牛」は「こうぎゅう」「おうぎゅう」とも読み、この場合「インド産のコブウシとふつうのこぶのない牛との交配種」を指します(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)。こちらの身体の色は、読んで字のごとく「黄褐色」なのだそう。
しかし、ほかに「○○うし」とも読みます。こちらは「牝牛」とも書くことができ、別の意味になりますよ。
気になるその読み方は「あめうし」でした!
意味は「飴色をした牛。上等な牛とされた」、もしくは「牝牛(めうし)の異称」です。
(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)
「飴色」の「牛」なんて、実物が気になりますね…!
2.「役牛」
「役牛」とありますが、もちろん劇や舞台で「牛」の「役(やく)」を演じる人、という意味ではないですよ。読み方も「やくうし」ではありません!
「役」の方が重要で、「牛」は「ぎゅう」と読みます。「やく」以外の読み方と言えば、なにがありますか…?
気になるその読み方は「えきぎゅう」でした!
意味は「耕作や運搬などの作業に使用する目的で飼う牛」で、対義語は「食肉の生産を主目的として飼育される牛」である「肉牛(にくぎゅう)とのこと。
(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)
文字通り、作業などの「役」に立つ「牛」なんですね。
3.「牛尾魚」
「牛なのに魚!?」と、漢字の並びを見てびっくりされた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は食用にもされている、私たちにとって身近な「魚」を表しているんですよ。ほかの漢字では「鯒」「鮲」と書くこともできます。
気になるその読み方は「こち」でした!
こちらは「コチ科の海魚。全長五〇センチメートルに達する」そう。ちなみに、「魚」ではなく「牛尾菜」と書くと「しおで」という読み方になりますよ。
(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)
こちらも、かなり読むのが難しいですよね…!
4.「天牛」
「てんぎゅう」とも読みますが、ほかにもう1つ読み方があります。そして、こちらはかなり難易度が高いんです…!
「牛」とありますが、なんと「虫」の仲間になります。別表記は「髪切虫」…いかがでしょう?こちらなら、簡単に読めたかもしれません。
気になるその読み方は「かみきりむし」でした!
名前を聞いたことがある方も多いと思いますが、なんと「種類が多く、日本でも約700種が知られる」。ちなみに「てんぎゅう」は「かみきりむし」の異称なんですよ。
(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)
5.「牽牛子」
「牽牛子」の読み方は3つあり、そのうちの1つは「けんぎゅうし」です。「あれ、簡単に読めたけれど…?」と思われたかもしれませんが、残り2つが難問なんですよ。
どちらも読み仮名は4文字で、とある植物の別名です。朝に咲く花と言えば…?
そう!気になるその読み方は「けんごし」「けにごし」で、こちらは「アサガオ」を表しています。
なお「けんぎゅうし」は「アサガオの種子」のことで、こちらは「漢方薬として用いられる」のだとか。
(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)
そのような使い道もあったんですね…。
6.「牛津」
日本国内にも「牛津(うしづ)」という場所がありますが、今回は海外の地名を考えてみてください!
アメリカ、イタリア、ドイツ、ブラジル…。世界にはさまざまな国がありますが、「牛津」はイギリスにありますよ。大学都市として有名ですが、いかがでしょう…?
気になるその読み方は「オックスフォード」でした!
「オックスフォード大学」と言えば、世界でも有数の名門校ですよね。こちらは12世紀にヘンリー2世が創設した、イギリス最古の大学なんだそうですよ。
(出典:『デジタル大辞泉』小学館)
7.「牛蒡」
最後にご紹介するのは「牛蒡」です。「牛」は動物ですが、こちらは植物になります。しかも、私たちの食生活において欠かせない存在です!
汁物に入れたり、炒め物にしたり、調理方法は実に多種多様。ただ、見た目が「木の根っこ」のようなので、初めて見た方はびっくりしてしまうかも…。
気になるその読み方は…そう!「ごぼう」です。
(出典:『デジタル大辞泉』小学館)
また、ほかにも「ごんぼう」「ごんぼ」などと読みます。
「ごぼうなら読めたけれど、そんなにたくさんの読み方があるなんて知らなかった…」なんて方も多いはず。この機会に、ぜひ覚えていってくださいね!
まとめ
「牛」が含まれているという共通点がありながら、読み方は本当に多岐にわかれていましたね!
さて、みなさんはいくつ読むことができましたか?