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市川歩美さんセレクト|最先端を行く人へ。今年のトレンドチョコ5選

  • 2023.2.14

バレンタインデーは日頃お世話になっている人へ、感謝の気持ちを伝える機会。トレンド好きの人にあげるなら、最新&話題のチョコレートを選びたいものです。日本でただ一人のチョコレートジャーナリスト・市川歩美さんに注目のチョコを教えてもらいました。

<ラウ>iro Soft(ボンボンショコラ)

日本から南米、ヨーロッパ各地を旅したショコラティエールが、そこで出会った果実や香り、風景などから着想を得て、フレーバーや色をチョコレートで表現したシリーズ。Softは日本とフランスのそれぞれからインスピレーションを受けた4種の味わい。4粒入り1,944円。

京都のパティスリー&チョコレートブランド<ラウ>。多くのパティシエ、ショコラティエールは製菓材料としてクーベルチュールを仕入れてチョコレートを作りますが、このブランドは、ショコラティエールの高木幸世さんがご自身で現地に行き、厳選したコスタリカ産のカカオ豆から、チョコレート、そしてボンボンショコラまで作っています。近年は、こういったスタイルのブランドが少しずつ出てきました。高木さんが作るボンボンショコラは、独創的な世界観が魅力。南仏のラベンダー畑に夕日が沈む様子を表現した「ライラック」や、コートダジュールのターコイズブルーの海をイメージした「ターコイズ」など、高木さんが実際に見た風景をチョコレートに落とし込んでいます。

ラウ
https://rau-kyoto.com/

<ル・フルーヴ>ボタニー10

チョコレートの国際大会ICA(インターナショナルチョコレートアワード)2021-2022のアジア・パシフィックエリアで賞を受賞した「プラリネシトロン白小豆」「オランジュウォーターガナッシュ」「プラリネココソイ」の3種が入った、新作のセレクションボックス。10個入り4,860円。

近年、良質な国産のフルーツやナッツなどを使ったチョコレートが続々と登場しています。<ル・フルーヴ>の上垣河大さんは、オーガニック農家で生まれ育ったショコラティエ。良質素材を使うのはもちろん、近年、動物性ミルクを使わないプラントベースのボンボンショコラを作り、注目されています。「ボタニー10」はカシューナッツミルクを使った「ヴァニーユ プラント」やトレーサビリティのカカオを使った「プラリネシトロン白小豆」、「オレンジュウォーターガナッシュ」などがラインナップし、プラントベースによるボンボンショコラの美味しさや、その新鮮なおいしさが発見できる逸品です。

ル・フルーヴ
www.koudaiuegaki.com

<ドゥブルベ・ボレロ>ボンボンショコラ・テ・ユイット2023

中国の紅茶、白茶、台湾の発酵紅茶、ダージリン、ブランドメーカーのフレーバーティー、ほうじ茶、ハーブティーなどをアンフュゼして使用。シェフのギリギリの感覚・発想で練られたカカオ、茶葉、副素材の3つのマリアージュが楽しめる。8個入り2,538円。※売り切れの可能性がございます。

最近人気を集めているのが、チョコレートと紅茶のペアリング。チョコも紅茶も発酵の過程があり、複雑な香りを持ち合わせているため、ベストマッチしてとても美味しいです。そんなチョコと紅茶を、ボンボンショコラの一粒の中にマリアージュさせているのが、名店<ドゥブルベ・ボレロ>の「ボンボンショコラ・テ・ユイット2023」。チョコレートファンに絶大な人気のある渡邊雄二シェフが、紅茶や日本茶、中国茶などとチョコレートがいかにマリアージュするか、その可能性を追求して一つのボックスで表した、私個人的にも大変興味深い一箱です。

ドゥブルベ・ボレロ
https://wbolero.com

<リトルマザーハウス>イロドリチョコレート 生 おうか

生クリームをたっぷり使用した口溶け柔らかなチョコレート。爽やかな抹茶の渋味と、ラズベリーの甘さを桜の風味で包み込んだ。16個入り2,980円。

<マザーハウス>によるチョコレートブランド、<リトルマザーハウス>。今年の新作は彩りが美しい生チョコレートです。途上国の可能性を形にするという<マザーハウス>のエシカルな理念を受け継ぎ、<リトルマザーハウス>のチョコレートもインドネシアのカカオ生産者の方をサポートするブランドの素材を使って作られています。「イロドリチョコレート 生 おうか」は春を感じる色彩が美しい一箱。心地よい渋みの抹茶と甘酸っぱいラズベリーのふたつの味わいを楽しめます。

リトルマザーハウス
https://www.mother-house.jp/little/

<ル・ショコラ・アラン・デュカス>2023年バレンタイン限定 ペピクール ミカン

ミカンの風味が爽やかに広がるアーモンドのプラリネがたっぷりのショコラオ・レと、ミカンの果汁を合わせた、ショコラノワールのガナッシュ。爽やかな甘酸っぱさが春らしい。※オンラインブティック、直営店のみ2月14日までの販売。12個入り5,400円。

パリの有名ブランド<ル・ショコラ・アラン・デュカス>が今年注目したのは、なんと日本産のみかん。日本素材、とあってぜひ注目したいところです。このブランドのチョコレートは私自身、すでに何度も味わっていますが、本当にハズレなし!この「ペピクール ミカン」も、みかんの風味がアーモンドのプラリネとガナッシュにマッチして、新鮮な驚きがありました。とても美味しかったです。新しいもの好きの方にはもちろん、クラシックなチョコレートがお好みの方にも、楽しんでいただける一箱だと思います。

ル・ショコラ・アラン・デュカス オンラインショップ
https://lechocolat-alainducasse.jp

市川歩美 チョコレートジャーナリスト

いちかわ・あゆみ/チョコレートを主なテーマとするジャーナリストとして、日本国内、カカオ生産地をはじめ各国を取材。商品情報にとどまらず、チョコレートの歴史、文化、社会的な側面を踏まえ、多数のメディアで情報を発信している。チョコレートの魅力を広く伝える、ショコラコーディネーターとしても活動。

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