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【美肌】の鍵は、化粧水、美容液、クリームを“きちんと塗る”こと!

  • 2023.2.14
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【事実、あなたはこんなに塗り漏れている】塗り方を変えれば肌が変わる!

教えてくれたのは…

美容研究家・メイクアップアーティスト

小林照子先生

87歳とは思えない透明感のあるツヤ美肌は、長年続けてきた丁寧なスキンケアによるもの!

あなたがキレイになれないのはコスメを「塗り漏れているから」かも!?

何げなく塗っている化粧水、美容液、そしてクリーム。その手の動きで本当に細部まで塗れてる? 美容研究家・小林照子先生に教わる“究極の手技”を取り入れれば、いつもの化粧品とは思えないほど、効果を感じられるはず!

◆心当たりがある人は要見直し!

  • コスメが効いていない気がする
  • 朝は時間がなくてor夜は疲れてパパッとスキンケアしがち
  • 塗っているはずなのに乾く
  • コスメを買っただけで満足している
  • アイテムを重ねるのが好き
実際に塗り漏れを【検証!】

いつも通りのスキンケアの手順で、どれぐらい“塗り漏れ”があるかをモデルで実証実験! あなたの肌でも同じことが起きている……!?

・検証方法
食紅を少量加えて色をつけたクリームを、普段のスキンケア通りに塗布。手早くパッと塗ったとき、どれぐらい漏れがあるのか?

◆塗り漏れポイント
塗り漏れポイント

【生え際】
髪と肌の境界線は、うっかりお手入れせず放置することもしばしば。ちゃんと保湿して!

【眉毛・眉間】
お手入れの盲点のひとつ、眉。眉間はもちろん、眉毛の下の肌も乾燥していることが多い。

【まぶた】
雑に手を動かしていると塗るのを忘れがち。漏れだけでなく力の加減にも注意が必要。

【こめかみ】
額には塗れていても、意外と忘れがちなのがこめかみ。ここは洗い漏れも多い部分!

【目の下】
目のくぼみがあるため、“手のひら塗り”をしていると指が届かず塗れていない可能性が。

【目頭】
凹凸が多い部分は塗り漏れ注意ゾーン。目頭の横、鼻筋など、細かいくぼみは特に危険。

【小鼻・鼻の横・鼻の下】
凹凸がかなりあるため、指をしっかり動かさないと届かない部分。洗い残しも多そう。

【口まわり・口角】
ほうれい線は意識して塗っていても、口角や唇の上下は凹凸があるので塗り漏れやすい。

【あご・フェイスライン】
あご下からフェイスラインは、見えにくいのと手を動かしにくいのとでケアを怠りがち。

\側面もチェック!/

塗り漏れポイント・側面もチェック!

【耳・耳の前後】
塗り漏れというより、もとから塗らない人も多い耳まわり。乾燥や色素沈着が起きやすい。

「成分&コスメ頼み」になっていませんか? まずは“きちんと塗る”ことが大切です

「ちゃんと手指を動かしてめぐらせること。それができていない人、とても多いです」と照子先生。「どんなにいい成分が入った化粧品を使っていても、塗れていなかったら効果を感じられないでしょう? 最高の美容ツールである“指”のセンサーを研ぎ澄まし、まずは塗り漏れをなくすことから。それだけで肌がきっと変わるはずですよ」

いいコスメを使っているのだから
\きちんと塗らないともったいないですよ/

小林照子先生

ほぼみんなできていない!「基本のルール」をおさらい

【ルール 1】コスメを塗る前に両手で温めてなじませる
両手で温めてなじませる

「スキンケアは手から始まるといっても過言ではありません。カサカサに乾いている状態だったら、温めて、手をしっとりさせてから」

【ルール 2】手のひらではなく中指、薬指をメインに指先を使って塗る

\ココを主に使って!/

中指、薬指をメインに指先を使って塗る

「顔には細かい凹凸がたくさんありますから、細くて力の入りにくい薬指と中指を使うのが基本。指の腹だけでなく、側面も使いますよ」

【ルール 3】リラックスしてふんわりと丸めた手でケア
リラックスしてふんわりと丸めた手でケア

「指をピンと反らした状態では、細かいところにまで塗れないのがわかりますよね。顔の丸みに添わせるように、力を抜いてふわっと」

【ルール 4】赤ちゃんやペットを撫でるようなタッチで

「慈しむような気持ちで撫でることを考えると、自然と手のひらは丸くなるし手つきも穏やかになります。自分の肌も同じ気持ちで」

【ルール 5】後半は「塗る」というよりは「湿り気を与える」

「クリームなどをひととおり塗ったあとは、指の『湿り気』を与えるようにして指を当てます。これで肌と化粧品がなじむんです」

【一生モノ!】照子先生の塗り漏れない「塗り方」マニュアル

化粧水、乳液、クリームetc.、
\手で塗るものならなんでも/

小林照子先生
◆両頬に塗る
1:両頬に塗る

手のひらで温めながらクリームをなじませて、まずは顔の広い面から塗布。このとき、手のひらを反らさず丸く添わせることが大事。

◆額、あごに塗る
2:額、あごに塗る

頬に塗ったあとは、額とあごに手を当てていく。最初は大まかに塗り、後から細かいところへ少しずつなじませるイメージで。

◆首はこすらないように優しく
3:首はこすらないように優しく

上から下へ、あるいは下から上へと手を動かしたくなるけれど、首の皮膚は繊細なのでこすらないように、手全体を使ってなじませて。

◆目まわりは指先でポンポン

\デリケートな目元は特に優しく!/

4:目まわりは指先でポンポン

顔の広い面に塗ったら、手に残ったクリームを指の第二関節までのエリアに集め直し、両方のまぶたを軽く押さえてそっと塗布。

◆目の下は人差し指の側面を当てる
5:目の下は人差し指の側面を当てる

目の下に塗るときは、人差し指の側面を使うのがポイント。指先で塗るよりも力のムラが生まれず、均等に塗れるのでお試しあれ!

◆鼻筋に指を当てて塗る
6:鼻筋に指を当てて塗る

目頭の横のくぼみや鼻筋に塗るときは、薬指の腹がピッタリのサイズ感。上下にこすらず、垂直に押し当てるようにして塗っていこう。

◆まぶたに指先の湿り気を与える
7:まぶたに指先の湿り気を与える

クリームがついてしっとりした指の腹を使って、上まぶた全体に湿気を移す。成分を肌の奥まで届けるような気持ちで浸透させよう。

◆こめかみに塗る
8:こめかみに塗る

こめかみなど、塗るのを忘れがちな細かい部分も忘れず、指先でなじませていく。生え際も顔の一部と考えて、漏らさずに保湿して。

◆耳まわり、首の後ろもケア
9:耳まわり、首の後ろもケア

耳の前、耳の後ろ、耳たぶも乾燥しやすいゾーン。マスクでこすれてバリア機能が低下する部位でもあるので、保湿ケアを忘れずに。

◆小鼻の横になじませる
10:小鼻の横になじませる

酸化皮脂や摩擦によって赤みが出やすい小鼻の横。クリームをつけ直す必要はないけれど、湿った薬指を当てることで油分がなじむ。

◆鼻の下は水平にスライド
11:鼻の下は水平にスライド

中指と薬指を鼻の下に当てて、外側に向け水平に指を動かす。鼻の穴まわりも意外と乾燥しているので、指でなじませておく。

◆口まわりは垂直にプッシュ
12:口まわりは垂直にプッシュ

口輪筋という、唇をぐるっと囲んでいる筋肉に働きかけるように押し塗り。横にこすらず、歯茎に刺激を与えるように垂直に。

◆口角に塗る
13:口角に塗る

唇の端を下から持ち上げるようにして、薬指の腹で口角になじませる。リップクリームもスキンケアも塗り漏れがちな要注意エリア!

◆なじませながら塗り漏れをチェック

\塗り漏れやすいエリアはココ!/

14:なじませながら塗り漏れをチェック・Finish!

両手の指先を使って顔全体を撫でてみて、乾いているところがないかをチェック。指先が吸いつくようにもっちりしていたら完了!

\塗り漏れないよう指のクセをつけて/

小林照子先生

【照子先生の】もっと効かせるテクニック

\化粧水をコットンで塗るなら/

下から上へ風を送りながらパッティング
下から上へ風を送りながらパッティング

「風を送るのは、肌をほどよく冷やすため。こうすることで毛穴が閉じるし、キメも整っていくんです。手首のスナップを利かせる感じで、下から上に向かってパッティングを」

\顔のゆるみが気になるなら/

フェイスラインを“持ち上げ塗り”
フェイスラインを“持ち上げ塗り”

「顔と首の境目が曖昧になってきたと感じたら、下から上げるようなイメージで塗っていきます。首からあごの下、頬のあたりまで、手のひら全体を使って持ち上げて塗ること」

\ほうれい線が気になるなら/

ほうれい線を中指で持ち上げ薬指を添える
ほうれい線を中指で持ち上げ薬指を添える

「中指でほうれい線を持ち上げるように開いてから、薬指を使って凹みにクリームや美容液をなじませます。シワ部分も同じですが、ケアしたいところに届けることが大事です」

【番外編】洗い漏れ・すすぎ漏れも検証してみた!

◆洗い漏れ

・検証方法
食紅でほんのり赤くした洗顔料の泡で実験。普段通りの手つきで手早くパパッと泡をのせていき、洗い残しがないか検証する。

泡をすみずみまでのせられていないことが判明!
泡をすみずみまでのせられていないことが判明!

\横から見るとこんな感じ/

横から見るとこんな感じ

顔の広いところには泡がたっぷりのっているけれど、こめかみや目頭の横のくぼみ、フェイスラインや耳の前にはほとんどついていないことがわかる。これですすいでしまったら、皮脂などの汚れは落ちないまま!

小鼻はしっかりめに洗ってOK

小鼻はしっかりめに洗ってOK

皮脂分泌の多い小鼻は、中指を前方へスライドさせるようにして指を動かすべし。ここの皮脂汚れが十分に落ちていないと、角質肥厚や毛穴づまりなどのトラブルになりやすく。

◆すすぎ漏れ

・検証方法
顔全体に食紅を入れた泡をつけ、ぬるつきが十分とれたと思うまで水ですすぐ。目まわりを中心に、タオルで軽く水気を拭って検証。

生え際を中心に泡残りが多発!
生え際を中心に泡残りが多発!

頬や額はきれいに洗い流せているものの、すすぐ動作により泡が寄せられ、輪郭部分に帯状に残ってしまった。特に生え際やあごの下にはたっぷり付着。これがニキビや吹き出物などのトラブルの原因になる!?

【照子先生のアドバイス】サイドもしっかりすすぐのがポイント

【照子先生のアドバイス】サイドもしっかりすすぐのがポイント

「手のひらに水を溜めて側面も忘れずにすすいでくださいね。お風呂場でシャワーで洗い流すという人も、この“溜めワザ”を使えばすすぎ残しなく泡がキレイに落とせますよ」

洗い残しは肌トラブルにもつながります。
\洗顔後も、指先を使ってチェック!/

小林照子先生

撮影/金栄珠 ヘアメイク/藤枝暁子(小林さん) モデル/八木夏穂(VOCEST!) 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子

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