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『ワイルド・スピード』最終章、“ハンとデッカードの物語”についてサン・カンが意味深コメント!

  • 2023.2.13

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』でハンとデッカード・ショウには何かが起こるのか? ハンを演じるサン・カンが明かす!(フロントロウ編集部)

※この記事には、映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のネタバレが含まれます。

『ワイルド・スピード』最終章で描かれる“ハンとデッカード”

5月19日に劇場公開が決定した映画『ワイルド・スピード』シリーズ10作目の『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』。シリーズは11作目で完結することが決定しており、10作目と11作目は2部構成になるという。

終わりに向けて加速するファミリーたちの物語は注目だが、なかでも長年のファンの熱い視線を集めているのは、ハンとデッカードだろう。9作目はハンのカムバックが描かれたが、そのポストクレジットシーンでファンを驚かせたのは、デッカードのサプライズ登場! しかもデッカードの前にハンが姿を見せるという展開で、“最終章でハンとデッカードの物語が描かれてほしい”と思っていたファンに、それが確実であることを匂わせたのだ。

そして先日公開された『ファイヤーブースト』の予告編では2人が話すシーンも含まれていた。そんななか、米Comicbookのインタビューに応じたハン役のサン・カンは、10作目でハンとデッカードの物語が描かれるとしたうえで、それはファンを喜ばせるかという質問にこう答えた。

「あぁ、はい、はい、はい。この作品はこれまでと同じくらいか、それ以上(にファンを喜ばせるもの)になると思いますよ」

彼は『ファイヤーブースト』の撮影が始まる前の2021年に、「ハンは彼の愛する人を亡くしているのだから、復讐心がある。彼にはそれが必要です」としたうえで、「しかし疑問なのは、ハンみたいな人物はどうやって復讐を果たすのか?ということです」と語っていたことが。

身体的なのか、精神的なのか、伝統的な方法なのか、と様々に考えを巡らせていたが、ハンがデッカードと1対1で戦うことはないだろうと予想。「デッカード・ショウはジェイソン・ステイサムですよ。彼はマーシャルアーツが得意だ。ハンはそうではない。彼はそれについて何も知らない。それは分かってます。だって私サン・カンがマーシャルアーツを知らないんですからね」とのことで、彼らしいユーモアを見せていたが、「ハンは愛がある人です。武力的な人ではありません。なにが起こるか見てみましょう」と言葉を続けた。

画像: 『ワイルド・スピード』最終章で描かれる“ハンとデッカード”

そんなサンが納得のできるものになっているのであれば、期待したい。ちなみにデッカード・ショウを演じるジェイソン・ステイサムは、『ジェットブレイク』の公開前に、「制作陣は俺を呼び戻すべきだ。解決しなければならない。もし彼(ハン)に果たすべき恨みがあるのなら、それは俺に対してだろう」と熱い意欲を見せていた。

監督降板で、最終章は当初の脚本から変更

しかし、『ファイヤーブースト』については少し気になる点もある。

シリーズの3作目から6作目、そして9作目の監督であり、最終章でもメガホンを取る予定だったジャスティン・リン監督が、撮影開始から数日で降板。クリエイティブ面で折り合いがつかなかったことや、ドミニク役のヴィン・ディーゼルと上手くいかなかったことが理由にあると見られる。

リン監督は現在の『ワイルド・スピード』を形作ることに大きく貢献した1人であり、ハンを連れ戻した人。ハンを殺した(と思われていた)デッカードがシリーズの人気キャラクターとなり、スピンオフ映画の主人公にまでなるという状況にはファンから批判があり、「Justice for Han(ハンに正義を)」というハッシュタグが誕生するほどだったのだが、監督はこれらの声や、ハンの今後について、2021年にこう語っていた。

「Justice for Hanは、ハンが帰ってきて、僕たちが前に進む時に、僕たちが彼をどう扱うかということ。これについて探ることや荷ほどきをすることは間違いなく多くあるし、あのシーンは単に瞬間的なものにすぎない。僕は観客とシェアしたかったんだ、まだまだこれから起こることがあるということを」

画像: 監督降板で、最終章は当初の脚本から変更

しかしそんなリン監督が降板となり、ルイ・レテリエ監督がその後を継いだ。『トランスポーター』シリーズや『グランド・イリュージョン』などで知られる彼はEsquire Middle Eastのインタビューで、監督を依頼された当初は終盤のストーリーの立案を依頼されていたのだが、ラストを書き上げると、それに合わせてすでに決まっていた冒頭も書き直す必要が出てきて、その結果、予定されていた中盤も変わり、結果的に丸々1 本の映画をフルで仕上げることになったと、その苦労を明かしている。

監督が代わるだけでも作品には影響があるが、脚本も急ピッチで変更されたとなると不安はあるが、『ファイヤーブースト』はどのような作品になっているのだろうか。

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は、2023年5月19日に劇場公開!

(フロントロウ編集部)

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