【根津】“カワイイ”永遠にあの頃の少女『田村セツコ展』弥生美術館で開催中

“カワイイ”を体現し続けて65年！

女性イラストレーターの先がけ、田村セツコ先生は1958年のデビューから『カワイイ』を体現し続けて、現在では《すてきなおばあさん》としても活躍されています。

展覧会チラシビジュアル ©田村セツコ

65周年を迎えた今、弥生美術館で10年ぶりに『田村セツコ展』が開催されると知り、早速行ってきました！

弥生美術館へは根津駅 or 東大前駅から徒歩7分

弥生美術館へは、千代田線・根津駅と南北線・東大前駅からはそれぞれ徒歩7分。上野駅からは徒歩20分。都営バスの停留所も近くにあります。

レトロで素敵な弥生美術館。竹久夢二美術館と隣接しています。

85歳、現役。デビューから現在までを展示。

今回はデビューしてから現在までの作品が紹介されています。85歳、現役《進化し続けるすてきなおばあさんで、永遠にあの頃の少女である》そんなセツコ先生の魅力が詰まった作品が盛り沢山です！

「セツコのおしゃれ相談」『いちご新聞』より（サンリオ）©田村セツコ

1階展示室はグッズ・童話挿絵を中心とした《少女の部屋》。2階展示室では大人の心に染みるエッセイ・近年のコラージュ作品を中心とした《おばあさんの部屋》。2室に分けられています。

1階展示室《少女の部屋》

1階はデビューのいきさつからはじまり、少女雑誌に掲載されていた『おしゃれページ』も展示されています。〈ロンドンの少女みたいなマントスタイル〉〈マスクに刺繍〉など今見てもかわいいアイデアばかりでした。

1階展示室の右半分です。

続いて『りぼん』や『なかよし』の表紙、70年代に一世を風靡した手帳やハンカチ、アクセサリーなどの『セツコ・グッズ』など、当時の宝物がたっぷり展示されています。まさにあの頃の《少女の部屋》です。

ヒット＆ロングセラー！名作物語の挿絵『あしながおじさん』『おちゃめなふたご』etc

セツコ先生は名作物語の挿絵もたくさん描かれています。あしながおじさん、おちゃめなふたごシリーズ、アリス、ハイジ、しらゆきひめ、若草物語、星の王子さま…etc 名作ばかりです！

『あしながおじさん』（ポプラ社 1988年）©田村セツコ

鉛筆で描かれた温かみのあるモノクロイラストもありました。様々な名作の挿絵が同時に見られるので、この貴重な機会に見にいかれてみてはいかがでしょうか？

2階展示室《おばあさんの部屋》

2階はセツコ先生が展示をプロデュースされた《すてきなおばあさん》の部屋。直筆コメントが添えられた作品が展示されています。

ドッペルゲンガー ©田村セツコ

〈ひとりごとは心の栄養？〉〈あなたは私！〉〈心の中に必要な屋根裏部屋って？〉など、深く素敵な言葉が展示室中にたくさん散りばめられています。

経験という名の魔法

〈不安を抱えていた若いころよりも、できることが沢山増えた今の方が自由。経験という名の魔法を使って困難を乗り越えられるから〉というセツコ先生の言葉。日々のどんなことも冒険と捉え前向きに歩み続けてきたそうです。

手描き文字もカワイイ！心が温まるイラスト＆エッセイ

そしてなんといってもセツコ先生といえば、ふんわりハッピーな気分にさせてくれるイラスト＆エッセイです。手描きの文字もカワイイ！

「ドリーの日記」『いちご新聞』より（サンリオ）©田村セツコ

サンリオの機関紙『いちご新聞』では、1975年の創刊以来、今現在も連載されているんですって！親子でファンの方も多いのではないでしょうか？

田村セツコ先生へメッセージが書けます☆

そんなファンの方たちもセツコ先生にメッセージが届けられるという、嬉しく素敵なコーナーがありました。2階にあがったところの左側の壁に、下の写真のイラストがあります☆

周りの星がメッセージです☆

星形のポストイットが用意されているので、書いてペタッと貼りましょう☆読んでもらえたかしらとワクワクしますヨ☆

限定グッズ＆併設カフェの限定ドリンク

1階で展覧会限定のオリジナルグッズも販売されています。併設するカフェ「港や」でも展覧会限定ドリンクメニューがあります。

気に入ったところをつまみ食いするように、楽しく見ていってくださいね。

セツコ先生は今までのどの作品にも、見る人への励ましの心を込めてこられたそうです。『イラストでもエッセイでも、参考になりそうなところ、気に入ったところをつまみ食いするように、楽しく見ていってくださいね。』という今回の展覧会に向けて先生からのメッセージ。愛情たっぷりのカワイイ作品が盛りだくさんの展覧会です。