2月13日〜2月19日 牡羊座の運勢【ブルータス週間占い】

今週の空模様

「われわれは楽しく正しく進まうではありませんか。苦痛を享楽できる人はほんたうの詩人です。もし風や光のなかに自分を忘れ世界がじぶんの庭になり、あるひは惚として銀河系全体をひとりのじぶんだと感ずるときはたのしいことではありませんか。」
──「212 九月二十一日 宮澤淸六あて」『校本 宮澤賢治全集第十三巻 書簡』

太陽と土星（責任・制約）が水瓶座エリアで、金星（愛と喜び）と海王星（夢とスピリチュアル）が魚座エリアで重なります。

太陽は社会の姿をはっきりと照らし出す存在、土星は社会の責任や構造そのもの。

金星は愛と美、そして耽溺性。海王星は人々に夢を見せる存在であり、感覚を麻痺させる「麻酔薬」です。

今週は、「辛口の現実」（太陽・土星）と「激甘な夢」（金星・海王星）のふたつのテーマが並んでいます。

太陽と土星が運んでくるニュースは、それに触れたときの反応でその人の成熟度を測れるようなものかもしれません。公人の発言などから社会全体の未熟さが透けることもありそうです。

一方、金星と海王星は、嫌なことを忘れて酩酊しているときのようなムードをつくり出します。現実から離れ、癒やしを得られる週でもあります。

現実が辛いからこそ、夢に邁進して、実現することができる。もしくは、辛い現実から目をそらすために、夢物語に溺れていく。どちらに傾いてもおかしくはないでしょう。

19日には太陽が魚座エリアに入ります。魚座が主役の1カ月となり、世の中に“魚座的”なことが起きやすいタームの始まりでもあります。

12星座最後のサイン（星座）である魚座は、水のエレメントに分類されます。他の11サイン（星座）のエッセンスが全て渾然一体となった、大きな海のようなイメージです。

魚座のキーワードは、物質よりも精神の優越性（スピリチュアリティ）、献身的、魂の救済、夢想家、慈善、大義に身を捧げる信仰、ロマンチスト、アート、抽象的な思考、混沌、といったものが挙げられます。

今週からの1カ月は、素晴らしいアートが世に出るようなことがあるかも。また、自他の境界線がうすまることによって癒やされる機会に恵まれそうです。共感や共鳴に動かされて大きな流れに身を投じることになるかもしれません。

牡羊座の星模様

風呂敷を広げて

牡羊座は動物的な本能がよく働くサイン（星座）。そして今週天体が多く運行する魚座は、スピリチュアルな感覚が鋭いサインです。今週はこの2つのエッセンスが混じっていきます。

太陽と土星が重なることで、「真剣に未来を考え、計画する」ことがありそうです。現実を見ると、厳しいことや、乗り越えなくてはならない壁が見えているかもしれません。しかし、真剣に考えればその難題を乗り越える方法が掴めてくるはずです。

また、金星と海王星は「目に見えないもの」を意味する場所を運行します。そのため、幸運を嗅ぎ分けるスピリチュアルな直感が冴えてきます。

夢に出てきた企業の株を買ったら大きく伸びたり、たまたま引いたクジが大当たりをしたり。願ったことが叶いやすいタイミングです。

楽観的に未来をイメージできたら、それは前に進む力となります。偶然が味方して、理屈や常識を超えたラッキーが突然舞い込んできそうです。

さらに週半ばから、水星（知性・コミュニケーション）と木星（成長と拡大）が調和的にコンタクトします。木星は牡羊座エリアを運行し、牡羊座の成長をバックアップしています。

未来の計画は、自分の飛躍的な進化を折り込んで考えると良さそうです。小さな枠にとらわれずに、夢や希望を膨らませて考えることが吉に繋がります。

19日、太陽が魚座エリアを運行し始めると、直感力が高まります。と同時にやわらかな気持ちになって、いつものスピード感が落ち着きそうです。

思考のなかに自然に他者の気配が混じっていくような、誰かとの魂のつながりを感じることが起きるかもしれません。

profile

七嶋ナオ（占星術師）

ななしま・なお／太陽星座は双子座、月星座は乙女座の占い師・アストログレートジャーニー研究家。山口真那果の名でも活動中。西洋占星術のほか、タロットやオラクルカードも扱う。Zoomでのオンライン鑑定も受け付け中。深い洞察を伴う星読みと、理知的な語りが魅力。

HP：https://miracle12witches.com/