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生理中の不安解消目的で、女子プロサッカーから白のショーツが消えるかも?

  • 2023.2.12

国際サッカー連盟(FIFA)とイングランドサッカー協会(FA)は、次のワールドカップまでに、イングランド代表女子サッカーチーム(愛称“ライオネス”)のショーツの色を白から他の色に変更するための協議を行っている。これまで、さまざまなスポーツの女性選手が生理中に国際的な舞台で戦うことに伴う不安を自分たちで乗り越えてきた。その苦悩を訴える声が最近やっと日の目を浴びるようになり、スポーツ業界に大きな変化をもたらしている。事実、ウィンブルドンでも豪フットボールリーグ(AFLW)でも、選手に白いショーツを強制するルールが撤廃された。オーストラリア版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

FIFAとFAの協議はまだ初期段階にあるけれど、FAは生理中でも安心な濃い色のショーツの採用を検討している。この考えには、FAの公式ユニフォームサプライヤーであるナイキも賛同しており、7月20日にオーストラリア・ニュージーランドで始まるトーナメント戦に向け、ライオネスの上下白のユニフォームを変更する構えを見せた。

ライオネスのストライカー、ベス・ミードがユニフォーム変更に対する期待を口にしたのは、昨夏のヨーロッパ選手権中のこと。「(色を)変えてもらえるとうれしいです。上下白のユニフォームはすてきですが、生理中は困ります。私たち選手も、できる限りのことはしていますが」

AFLWやウィンブルドンの女子選手と同じように、女子サッカー選手も生理中に白いショーツを履くことに対する不安を訴えてきた。イギリスの女子サッカーチーム、マンチェスター・シティ・ウィメンズ・フットボールクラブは、生理中の選手の気持ちを考慮して、次のシーズンから白いショーツの着用を中止する。ストークシティとウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンの女子チームも、白いショーツの撤廃を発表している。

バークレイズ・ウィメンズ・スーパーリーグ(英女子サッカーの一部リーグ)の元王者でコンチネンタルカップの現王者という地位を考えると、マンチェスター・シティ・ウィメンズ・フットボールクラブの決断は女子サッカー史に残る出来事。このクラブおよび公式ユニフォームサプライヤーであるプーマは、以下のような共同声明を発表している。「プーマとマンチェスター・シティは、選手たちと密接に連携して選手たちをサポートし、選手たちが安心して最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作ることに誇りを持っています。選手からのフィードバック、そして生理中に白いショーツを履きたくないという女性の気持ちを考慮して、私たちは女性選手のユニフォームを変更することにしました」

この共同声明では「2023/24年のシーズン以降、マンチェスター・シティの女子選手は白いショーツを着用しません。私たちは、あらゆるスポーツの女子選手が訴えてきた問題を解決するべく、新しいホーム、アウェイ、サードのユニフォームを用意します」というチームの意向も明らかになった。

FAのスポークスパーソンは、次のワールドカップまでにライオネスのユニフォームの変更を求める声が強くなっていることについて、以下のように語っている。「この問題の重要性は私たちも認識しており、私たちが継続的にサポートする構えでいることを選手たちに感じてほしいと思っています。選手たちのフィードバックは今後のユニフォームのデザインに生かされるでしょう。これからもパートナーのナイキと相談しながら話を進める一方で、国際試合の主催者たちには、この問題を考慮してユニフォームの配色に柔軟な姿勢を見せるよう呼び掛けています」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Jessica Campbell Translation: Ai Igamoto

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