「姉ちゃん、お金貸して」【夫を亡くした妻】にヒドイ仕打ち！弟が【保険金】にたかってきた

保険金は遺された家族の生活を保障する大切なものです。ただ、まとまった金額が入るので、身近な人から目をつけられてしまうことも。今回は知人から聞いた保険金にまつわる話をご紹介します。

その女性は事故で夫を亡くし、保険金を受け取りました。
突然夫を亡くして落ち込んでいた彼女。そんなときに、彼女の弟がお金を貸してほしいと頼んできました。

「姉ちゃんは仕事をしているし、子どもがいないから生活にお金はかからないはず。自分たちは子どもが2人いてお金がかかる。将来返すから貸してほしい」と言ってきたそうです。
彼女は自分勝手な弟の言葉に傷つきながら、「夫が私のために遺してくれたものだから」と断りました。

そこで話は終わらず、今度は弟の妻も加わりしつこく強請ってきました。
再度断ると、「甥っ子や姪っ子がかわいくないのか！返すと言っているのにケチだ！」と責めてきたそうです。

あまりにしつこいので、貸した後の返済計画を尋ねると「少しずつ、そのうち」という曖昧な返答。月々の返済額も明言しないし、もちろん担保もなし。
これはうやむやにして返済する気がないですよね。

彼女は「どれだけ粘っても貸さない」ときっぱり断ったけれど、弟夫婦は「少しくらいいいじゃないか！姉弟なのに冷たい！」としばらくゴネ続けたそうです。

諦めようとしない弟夫婦に困り、彼女は親に相談したそうです。
親から叱ってくれることを期待したけれど、なんと親は弟夫婦の味方に。「すぐに使わないお金なんだから、貸してあげたら」と言われてしまいました。

もともと弟に甘かった両親は孫にはさらに甘く、孫バカになってしまったようです。
彼女は「孫のほうが大事なのか」「落ち込んでいる娘に寄り添ってくれない親なんて」と絶望してしまいました。

このまま家族の近くにいるとおかしくなる、と考えた彼女は家族全員と距離を取ることにしました。
引っ越し先の住所は教えず、連絡も無視することに。

唯一の救いは、亡くなった夫の家族とは関係が良好なこと。気落ちした彼女を何かと気遣ってくれているそうです。
血のつながった親や弟のほうが冷たいなんて、皮肉な話ですよね。

ftnコラムニスト：愉子