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伊賀大介が佐久間由衣をスタイリング! 〈GASATANG〉×『展覧会 岡本太郎』

  • 2023.2.10
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岡本太郎のエスプリが効いた、〈GASATANG〉×『展覧会 岡本太郎』の Tシャツコレクションをキャッチ!企画立案者の伊賀大介が、予てよりブランドを愛好する佐久間由衣をスタイリングした、リラックスムードあふれるひと時。

Tシャツ ¥7,150(GASATARO | TANGTANG)/チェック柄ポンチョ ¥163,900(ブレス)、オレンジワイドパンツ ¥52,800(マービー ポンティアック シャツ メーカーズ | 共にスクール)/シューズ*スタイリスト私物

Tシャツ ¥7,150(GASATARO | TANGTANG)/ユーズドパーカ ¥4,180(ANCHOR)/付けフード ¥39,600(ソノ)、リメイクデニム ¥13,200(ラングラー)、ベルト ¥4,400(対照 | 以上スクール)

前も後ろもTAROがいっぱい
でたらめに着てごらん

塔や像、鐘までも!写真家・佐内正史さんが切り取る、岡本太郎にまつわる“あれこれ”。伊賀さんが、前後のプリントの組み合わせに隠れたストーリーを解説。

大阪モノレール彩都線の車窓から。「顔がはっきりわからない構図でも、《太陽の塔》であることが明確に認識できる。やはり、偉大!バックには、ミュージシャンの中村一義くんのアルバム『ERA』のブックレット用に撮った、《太陽の塔》フィギュアの後ろ姿を。彼も同じ太郎推しの一員です。ちなみに、先には東武東上本線の荒川橋梁が見えます」

雑誌『美術手帖』の岡本太郎特集(2011年3月号)の表紙カット。端に写るのは、女優の麻生久美子さん。「実際に本人が住んでいた自宅兼アトリエを改築してできた岡本太郎記念館で、嫁さん(麻生さん)をスタイリングした時の写真です。背面は大阪府の豊津公園にある《リオちゃん》。きっと、リオちゃんも女の子?“可愛い2人”を前後に仲良くプリントしました」

前面は、岡本太郎式特撮ヒーロー “TAROMAN”のモチーフになった《若い太陽の塔》。「散々グッズ化された像なのであえて引きの写真に。“なんだこれは!”と見る人に感じてもらえるような仕掛けも、僕らなりの太郎オマージュ。背面には、横浜そごうの屋上《太陽の広場》の像を。その顔の裏側には、実は《若い太陽の塔》の顔があるという、つながりのある2カットを選びました」

「名古屋市街にある久国寺で今も使われている《歓喜の鐘》も、なんと岡本太郎作。今回の企画にとりかかるまで、僕もまったく知りませんでした。実際に佐内さんと撮影しに行った時も、鐘のまわりに作品の説明は一切なし。まさに、知る人ぞ知るアート!」。青銅の色とよく似た本人の写真は、川崎市岡本太郎美術館の柱に飾られた資料を複写したものです。

世田谷のセレクトショップ「Skool」別注モデルは、青山にある《こどもの樹》の1枚をセレクト。こどもの日に鯉のぼりが飾られた様子を写した。「背面は、日本初本格カラーの特撮SF映画としてカルト的な人気を博す作品『宇宙人東京に現わる』のパイラ星人。なんと、太郎デザインなんです。子どもたちが喜ぶモチーフだと思うので、お店ではキッズサイズも展開される予定です」

背面にはショップ限定モデルの証がこっそりと。岡本太郎記念館の外壁に描かれた「TARO」のサインの下、「Skool」の白ロゴが添えられている。

全モデルに〈GASATANG〉共通のタグが。伊賀さんと〈TANGTANG〉丹野さんが敬愛する真島昌利の歌詞にインスパイアされた言葉が添えられている。

「なんだこれは!」という岡本太郎の口癖の上にのせられた、《太陽の塔》モチーフの模様もポイント。

2023年に発表予定の岡本太郎記念館別注デザインを含む、全6型展開。各¥7,150(GASATARO | TANGTANG)

GASATANGとは…

公私ともに親交のある3人、スタイリストの伊賀大介、写真家の佐内正史、〈TANG TANG〉デザイナーの丹野真人が、趣味の延長で始めたTシャツレーベル。それぞれの名前から一文字ずつ取り、2017年SSに〈GASATANG〉としてリリースした。年6型、写真が映える白のみ展開。ボディはタフながらも着込むほどクタッとする、〈TANGTANG〉と同じコットン製。「前面だけでは、どこか説明不足」という伊賀さんの発言から、19年SSより両面プリントが定番に。過去、「忌野清志郎デビュー50周年」の企画でコラボレーションTシャツを発表し話題に。

GINZA2022年12月号掲載

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