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『glee』イジメ告発の舞台裏で何が起きていた? リア・ミシェル、キャスト達に連絡していたことを明かす

  • 2023.2.9

『glee/グリー』の撮影現場で黒人俳優たちに酷い態度を取っていたことを告発されたリア・ミシェルが、その後、個人的にキャストたちに連絡を取っていたことを明かした。リアに対しては、難癖をつけるネガティブキャンペーンのようなことも起こっている。(フロントロウ編集部)

リア・ミシェル、イジメを告発された後に共演者に連絡

『glee/グリー』の主演として圧倒的存在感を放っていたリア・ミシェルだが、2020年に、黒人の人権運動ブラック・ライヴズ・マター(BLM)を支持するツイートをしたところ、ドラマの共演者で黒人のサマンサ・ウェアがリアから受けた人種差別を告発。

サマンサはリアから「ウィッグに『糞をしてやりたい』」と言い回られ、それがトラウマとなったことを明かした。また、ドラマの裏側を追ったドキュメンタリー『The Price of Glee(原題)』において、黒人俳優のダビエ・スネルもリアから酷い態度を取られたことを振り返っている。

サマンサがリアの態度を告発した後、リアは謝罪のメッセージを発表したのだが、言い訳と受け取れる文章も多かったため、読んだ人からは白けた反応が多かった。そんなイジメの過去について、リアがふたたび米Interview magazineで語った。

画像: リア・ミシェル、イジメを告発された後に共演者に連絡

「この2年間はみんなにとって、一旦引き、じっくりと考えるためにとても重要だったと思います。私は、個人的に多くの人に連絡をしました。でも1番大事なのは、みんなが一歩引いて考えたことです。何よりも、この10数年で学んだことをポジティブな形で活かす機会を得られたことに感謝しています。

(リアの主演ミュージカル)『Funny Girl』に出演するにあたり、『舞台の外でのリーダーとしての役割を、舞台上のリーダーとしての役割と同じくらい大切にできないのなら、このショーをやるべきではない』と自分に言い聞かせました。なぜなら、私にとっていつもそれは難しいことだったからです。だから今、36歳の妻として、母としてこの機会を得られたこと、それは大きなプレッシャーと責任を伴うものですが、私にとてもとても大きな成果でした」

「結局のところ、重要なのは自分がどう人を感じさせるか。そして、自分の感情はわきに置いておかなければならない。舞台裏で交わした何人かの人々との会話は、私にとって信じられないほどの癒しとなり、とても目から鱗が落ちるようなものでした。私は本当に長い間これをやってきて、自分が過去に経験したことのせいだと言うつもりはないです。しかし、それらの経験を無視したり、否定したりすることもできません。それらは私の人生というパッチワークの一部なのです」

イジメを受けた側からすれば、リアが“みんなが一歩引いて考えることが重要”だったと話すことや、“学んだことをポジティブに活かす”と話すことは、彼女個人の責任に対処していないように聞こえるが、彼女の考えはそうなのだろう。

ちなみに、メルセデスを演じたアンバー・ライリーはリアから連絡をもらったことを明かしている。アンバーはその内容については触れず、社会で多くのマイノリティが殺されていることのほうがリアの騒動よりも問題だとしたうえで、「彼女の妊娠・出産体験が最高のものになることを祈ってる。それと、彼女が(一連の騒動を機に)成長することも願ってる」とコメントした。

止まらない、リア・ミシェルに対するネガキャン

2020年の出来事から3年が経ち、去年の秋からは舞台ミュージカル『Funny Girl』で主演を務め、大ヒットを記録。しかし世間でイメージの回復はできておらず、リアの行動に難癖をつける人も一定数存在する。

リアは文字が読めない?

2017年に米ポッドキャスト番組『One More Thing』で、なんと40分をかけてリアは文字が読めないという仮説について検証。もちろんこれはジョークであり、番組のホストたちもそう認めているのだが、SNSユーザーの間でこれがネタにされてきた。そしてこれが、2020年から再熱し、拡散されることに。

当初はリアもジョークを楽しんでいる余裕を見せており、ツイッターである引用リツイートをした時には、「このツイートを“読む”のが好き。そして返信を“書き”たかった」と反応して、ウワサに対して、自分は文字を読めるし書けるとユーモアで反応。また、TikTokでは、「ジョナサン(・グロフ)に、私の最初のTikTok動画についたコメントを読んでもらうために電話してる」というキャプションの動画を公開したこともある。

画像: リアは文字が読めない?

さらに、リアの友人であるエマ・ロバーツがコメントを求められたことまである。米トーク番組『Watch What Happens Live』にエマが出演した際に、司会のアンディ・コーエンがリアに関する「誤解」について質問。するとエマは、「あぁ…。まぁ、一緒にブッククラブに入ったことはないですが!でもノー」と反応していた。

当初は余裕をもって対応していたリアだが、あまりにネタにされすぎて嫌になることもあるようで、2020年に米ニューヨークタイムズのインタビューでは、「『glee』に毎日行っていた。セリフも毎日知っていた。なのにオンラインでは、私が読めないし、書けないというウワサがある。それは悲しいです。本当に。もし私が男性なら、これは問題になっていないのでしょう」と話した。しかしこれにすらも、「セリフを毎日知っていた」という主張では、読み書きができることにはならないというツッコミが入る始末。

そんなこんなあり、先日リアは、バーブラ・ストライサンドによる自伝が発売されることを楽しみにしている動画で、「読み方を学ぶまで265日!!!!」と自虐的なネタを披露し、もはや諦めぎみのよう。

セイディー・シンクを押し出した?

先日、リアが米トーク番組『The Tonight Show』に出演。他のゲストとして、ドラマ『ストレンジャー・シングス』のマックス役で知られるセイディー・シンクも参加した。

ステージ上には先にセイディー、ミュージシャンのタリク・トロッター、そして司会のジミー・ファロンが立っており、後でリアが壇上に。リアはまずセイディーと挨拶し、その次にタリクと握手。その流れで、リアはセイディーとタリクの間に立ったのだが、これが一部の視聴者から難癖をつけられるきっかけとなった。

画像: セイディー・シンクを押し出した?

リアはセイディーをぐっと押して、ステージのセンターに立ったというのだ。しかし実際は、リアがセイディーに挨拶する際に腕に軽く触れただけ。自身は中央に立ったが、テレビ番組では誰がどの位置に立つかは事前に決められていることが多い。しかしYouTube上には、一部を切り取って本当に押しのけてセンターを取ったように見える編集動画もあげられた。

もはやかわいそうになるくらい、世間でのアンチ熱がまだまだ強い様子のリア。今回のインタビューでの声明も好意的に受け取っている声は大きくはないようなので、まだまだ幕引きとはいかなそう。

(フロントロウ編集部)

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